骨折でもイタリア。シチリアを歩く、9泊10日のおトク旅 27 - ネアポリス考古学公園(5日目)
2019年1月22日 シラクーサ・古代ローマの円形闘技場で。
1月22日
朝からバスで123キロを走りつづけ、
遺跡の街、シラクーサに到着しました。
まず向かったのは、
「ネアポリス考古学公園」
です。
ここは、古代ギリシア・ローマの遺跡が残る一帯を、
公園として整備している、遺跡公園です。
公園内には、
・ギリシア時代の石切場
・古代に監獄として使われていた巨大洞窟
・ギリシア劇場(シチリア最大の円形劇場)
・古代ローマの円形闘技場
などがあります。
シラクーサは、
紀元前8世紀にギリシア人が建設した植民市を起源とする町で、
古代ギリシア、カルタゴ、ローマ、東ローマ帝国、
サラセン帝国、神聖ローマ帝国などが統治してきました。
シチリアの中心がパレルモに移る9世紀以前は、
シチリアの中心都市でした。
ネアポリス考古学公園の入り口です。後ろに移っているのは、イタリアに着いてからずっとお世話になっている、「バスかわいいよバス」。(チロルさん、すみません。ネーミングがかわいくて、いただいてしまいました。)
ガイドさんが入場券を買っているあいだに、お土産物屋さんをちょっと偵察。
たくさんのマグネット。
ここで初めて、カンノーロのマグネットを発見。かわいい。^^
ギリシア時代の石切場
まずは、「天国の石切場」に行きました。
石灰の岩盤をくりぬいたところです。
ここの石を使って、シラクーサの多くの古代遺跡が作られたようです。
一見普通の崖なのですが、
周囲が多くの草木に囲まれている、自然の中の石切場です。
巨大洞窟(ディオニュシスの耳)
天国の石切り場のそばにある洞窟で、
大きな耳の形をしています。
この独特な形のせいなのでしょうか。
洞窟の中では、小さな音でも、
入り口まではっきり聞こえます。
そのため、シラクサの王ディオニュシオスは、
ここに囚人を閉じ込め、
彼等の話を盗み聞きしていたと言われています。
洞窟の中で、みんなで歌を歌いました。本当に、よく響きます。^^
ギリシア劇場
紀元前5世紀ごろにつくられた、イタリア最大の劇場です。
1万5000人を収容することができ、
現在でも、オペラなどの会場として使われています。
この劇場ができたころ、日本は、
お米がようやく伝わった、弥生時代でした。
古代ローマの円形闘技場
3世紀~4世紀の剣闘士たちが戦った闘技場です。
(つづく)