MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは21歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。

高級ホテルに泊まる、タイ3泊6日のおトク旅 42 - どうしても、チキン。(5日目)

2010年夏 家族で2回目の海外旅行。カンボジアのアンコールワットです。2011年の年賀状になりました。
(のんたんとあみちゃん 15歳/中3)


7月15日


1時間以上遅れましたが、
ようやく搭乗ゲートに入ることができました。


搭乗機までは、バスで移動しました。


離陸してすぐに、機内食が配られました。



チキンのセットはなくなったそうで、
うむを言わさず、お魚のセットを食べさせられました。
ないものはしかたがないんですが、
これが、まずいんです。泣


基本、なんでもおいしく食べてしまう私たち。
機内食を残すことなんて、めったにありません。
でも、このときの食事は、さすがに完食できませんでした。
行きも帰りも、おいしくない・・・。
タイ航空、どうしちゃったんでしょうか。


そういえば、タイ航空の機内食では、
忘れられない思い出があります。


20年以上前の、タイ航空での話です。
あるとき、やはり、チキンだけ、
どんどんなくなってしまったんですね。


私たちが座っているエリアには、
まだなにも配られていなかったのですが、
突然、ひとりのCA(タイ人)がやってきて、
タイ人乗客にだけ、タイ語で話しかけてまわったのです。
「チキンが残り少ないんだけど、チキンが欲しいですか?」
と。
そして、チキンを希望するタイ人のところに、
その残り少ないチキンセットを、次々と配っていったのです。


食べることにかけては、鋭い私。笑
タイ語であっても、このときの会話は、
手に取るように理解できました。


すべてのチキンセットを、タイ人にだけ配り終えてから、
そのCA、私たちの所に戻って、
何食わぬ顔で、お魚のセットを配り始めました。


何人かの乗客は、「チキンを」とリクエストしましたが、
「もうない。お魚だけ。」
と言って、お魚のセットを押しつけていくのです。
ちょっと腹がたちました。


やがて、その彼女が私のところに来て、
お魚セットを差し出しました。
「チキンはもうありません。」と言って。
でも私、こう言っちゃいました。
「ノー。私は、そのお魚を受け入れることはできません。」


それでも、そのCAはさらに、
「いくらチキンと言おうが、ないものはない。」
と、言い張ります。
だから、私も言いました。


「あなた、タイ人にだけ、優先的にチキンを置いたでしょう。
 残り物のフィッシュを、日本人に押しつけているのを、
 私は見ていましたよ。
 これは、フェアではありません。
 このフィッシュ、私は、絶対に、受け入れません。ぜったいに!
 とにかく、チキンを持ってきてください。」


これを聞いた彼女、ひとことも話さず、
ぷいっとそっぽを向いて、どこかに行ってしまいました。
私以外の乗客は、全員、押しつけられたお魚セットを、
黙って食べ始めています。


私だけが、食事なし、のようです・・・。
CAを怒らせちゃったからな・・・。
ま、しかたないか。


と思っていたら、10分以上たってから、彼女、戻ってきました。
図星だっただけに、反論ができなかったけれど、
そうとう、むかついていたみたいで、
ガタン! と音をたてて、
機内食のトレーを、私の席のテーブルに、
投げつけるように置き、そのまま行ってしまいました。


結局、フィッシュを食べるしかないのかあ・・・
と思って、そのトレーを見ると、
お魚料理が置いてあるはずの場所には、
陶器のお皿にきれいに盛りつけた、チキン料理が。(苦笑)


なんと、そのCA、ビジネスクラスのチキン料理を、
エコノミー席の私に持ってきたのです。(爆笑)
いえ・・・。もしかしたら、
ファーストクラスのお料理だったのかも・・・。爆


そうくるとは、思わなかった・・・。


フェアじゃないことをしている彼女に抗議したくて、
「どうしてもチキンを持ってきなさい。」
と、わざとわがままを言った私。
それでも彼女は、自分に非があるのが明らかだから、
そのわがままをきくしかない、と思ったんでしょうね。(苦笑)


そうは言っても、よほどくやしかったようで、
食事を投げつけるように置いていったし、
もちろん、謝りもしませんでした。


私が本当に欲しかったのは、チキンではないんです。
(いや、チキンも欲しかったんですけどね。^^)
自分のやったことを、謝ってほしかったんです。


1986年に、初めてタイに行って以来、
人々の、純朴で柔らかな微笑みに魅せられ、
結局、タイには20回くらい行きました。


タイは大好きな国で、私にとっては「特別な国」でした。
そのタイの人が、こんなことをするなんて、
と、とても意外だったし、寂しい気持ちでした。


当時のタイは、すごい勢いで、
経済発展を遂げようとしていました。
思えば、あの「機内食事件」のころから、
タイの人々の表情が、
少しずつ、変わっていったように思います。


初めてタイに行ったときに、私を魅了した、
あの、素朴で優雅な微笑み。
誰もが素晴らしい笑顔を見せてくれることに、感動したものでした。


そういえば、今回の旅行では、
その微笑みを一度も見ることはなかったな、と、
気がつきました・・・。


目の前には、
「これしかないよ」
と置いていかれた、お魚の機内食。
あまりおいしくないお魚料理を食べながら、
そんなことを思い出していました。


(つづく)


(おまけ)
カリプソ・タイ・レストランのディナーショーです。

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