MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

のんたんのGW日記-12 雑貨の誘惑(5日め)

2018年5月2日 アジアンオールドバザールで。(全盲難聴・のんたん 22歳)



アジアンオールドバザールでは、
たくさんのアジアン雑貨が販売されています。
その写真を何枚か掲載しましたが、
「私たちが買ったもの」の写真は、ありません。
その理由は簡単で、「ひとつも買っていないから」なのです。


海外の珍しい物品を扱う雑貨屋さんって、楽しいですよね。
以前は、中国製品を扱う、「大中」が、私は大好きでしたし、
南米専門のお店「チチカカ」も、あれこれ見ていると時間を忘れます。


でも、私がそこでなにかを買うことは、ほとんどありません。
その理由は、40年前、まだ自分が20代だったころに、
たくさんの失敗をしたからです。


私は、20代から30代にかけて、世界のあちこちを旅行し、
「お土産」と称して、たくさんの雑貨を買いました。
もちろん、「自分用」として買ったものもありました。


その「お土産」をもらった人たちは、本当にうれしかったのかなあ、
と気がついたのは、ずっと後のことです。
海外に出かけた自分にとっては、とてもすてきな物に思えたかもしれませんが、
もらった人にも、その人なりの好みがあります。
もしかしたら、迷惑な贈り物になったかもしれません。


そして、「自宅用」として買った物。
その大部分が、たいして使われることなく、死蔵されていきました。


旅行中に、いいな、と思って買ってみたものの、
日本に帰ってみると、それほどでもなかった、
というのも、ありがちなことです。


使ってみると、使いづらかったり、すぐ壊れたり。
残念ながら、粗悪品も少なくありません。
結局、無理して海外で買ってこなくても、
日本で売っているものを買ったほうが、
ずっと使い勝手がよかったりします。


友人や知人から、「海外旅行のお土産」としていただいたものも、
同じような理由で、家の中に死蔵されていきました。


いちばん多かったのは、勤務先で、
海外出張した方がお土産としてくださった物です。
小さな置物やマスコット、お守りなどがほとんどでした。
ひとつひとつは素敵なものでしたが、
飾っているうちに、だんだん増えていき、
やがて、もてあますようになりました。


物が捨てられない私。
いただきもののお土産は、溜まる一方で、
減らすことができないのです。


自宅にも、職場のデスクにも、蓄積された、
たくさんの海外の雑貨を見るにつけ、
「こういうものは買うまい。あげるまい。」
と思うようになりました。


それらの品々をようやく整理できたのは、
10年くらい前のことです。


世の中に、「ネットオークション」というものができ、
まずは、子ども達の古着を出品しては、お金に変えていました。
それが一段落すると、次は、家の中にあった不用品に目が行きました。
そこからは、早かった(苦笑)。


長年、死蔵してあった海外の雑貨。
こんなものが売れるのか、と思うのですが、
オークションに出品すると、次々と売れていくのです。


「誰かにあげるとしても、もらった人も迷惑だろう」と思い、
プレゼントすることもできずにもてあましていた、たくさんの雑貨。
それらが、「送料を負担してでも欲しい。」という方に、
次々ともらわれていきました。


ネットオークションのおかげで、今や我が家には、
海外の雑貨が、ほとんどありません。


写真を撮って、出品して、売れたら梱包して発送する、というのは、
けっこうな手間でしたが、
家の中の不用品となっていたものが片付き、
いくばくかのお小遣い稼ぎにもなりました。


自分で買ったものも、いただいたものも、
最後は全部、ネットオークション。
そんな経験を積み重ねていくと、
もう、輸入雑貨を買いたいとは思えなくなります。(笑)


最近は、輸入雑貨屋さんに行って、素敵な雑貨を見つけても、
まず、買うことはありません。
今では、我が家にとって、輸入雑貨は、
「見て楽しみ、写真に撮って眺めるもの」
になってしまいました。
そんなわけで、「アジアンオールドバザール」に行っても、
なにひとつ、買うことはなかったのです。


それでも、ごくたま~に、買いたいな、と思うものが見つかります。
そんなときは、自分に問いかけます。


「何に使うの?」
「いつ使うの?」
「どこに飾るの?」
「どうしてもそれでないとだめなくらい、気に入ってる?」


・・・こんなことを考えてると、
「いいや。買うのやめよ。」
となります。^^


まあ、そうは言っても、人の好みと言うのは、
実利だけでは語れないですよね。
「何に使うわけでもない。」
「使う予定もない。」
のに、「欲しい」という気持ちだけで買ってしまうものが、
私にも、ないわけではありません。


あまり必要でもないのに買ってしまったもの。
それでも、ずっと処分しないで家に残っているものが、
我が家にも、ふたつだけあります。
ちょっとご紹介しますね。


①中国・石林で買った、サニ族の衣装一式


こんなくだらないもの、なんで買うんだ~! 
って怒られそうですね。(爆)


はい。
おっしゃるとおりです。
でも、なんか面白そうで。(汗)


1987年に、石林に行きました。
そのとき、サニ族の女の子が着ていたのを、
そっくりそのまま、売っていただきました。(アホです。)
ついでに、夫の着ている衣装も、買っちゃいました。


でもね。これ、何回も着たんですよ。
ある方の結婚披露宴にも、着て行きました。
あまりにも珍しすぎて、誰も日本人と思わなかった、という、
思い出の服です。(アホです。)


1988年の年賀状にまで登場したこの民族衣装。
今や着ることもないのですが、
思い出がありすぎて、今も保管してあります。


中国・石林の、サニ族の衣装を着て。


②エジプトの香水瓶


エッセンスオイルを入れておくための、ガラス瓶です。
使うことはないとわかっていましたが、
エジプトで見たときに、つい買ってしまいました。
一個300円くらいだったと思います。
手のひらにおさまるくらいのサイズで、カワイイので、
今も、4本ならべて、リビングに飾ってあります。


ところが。
つい先日、渋谷のヒカリエで、このガラス瓶を発見!
なんと、一個2980円でした!
うーん・・・。いい買い物でした。(笑)


ヒカリエで販売されていた、エジプトのガラス瓶。


なんの役にも立たないとわかっていても、
「欲しい。欲しいから買う」っていうもの、
やっぱりありますよね^^


「雑貨の魅力」は、やはりあなどれません。
役に立つことはなくても、それがあるから、毎日が楽しい。
そういうものって、やはり、あっていいのだと思います。


・・・ということで。
「雑貨は買わない」と言いながら、
最後は、自分の雑貨自慢で終わる、という、
まぬけなブログでした。www

×

非ログインユーザーとして返信する