MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは21歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。

のんたんの冬休み-23 おいしいものを食べる、ベトナム8日間おトク旅 - 世界遺産「チャンアン」で川下り(3日目)

2017年12月26日 チャンアンで川下り。(全盲難聴・のんたん 22歳)



チャンアンは、2014年に、ベトナム国内で8個目にして、
初めて、「世界複合遺産」(文化遺産と自然遺産を複合した世界遺産)
に登録されたところです。


「陸のハロン湾」というと、タムコックが有名なのですが、
こちらは、すっかり観光ずれしているようです。
いやおうなしに記念写真を撮られたり、
物売りが多かったり、
観光客で混雑していたりという状況で、
おだやかに観光するのは、ちょっと難しいそうです。
なんと、舟で川下りをしている最中に、
船頭さんからお土産物攻勢をうけるのだとか。
舟の上ですから、逃げようがないですよね(苦笑)。


それに比べると、ここ、チャンアンはおすすめの穴場スポットと言えます。
みやげ物売りなどいっさいなく、とても静か。
(シーズンオフだったせいかも知れませんが・・・。)
私たちは、幻想的な風景の中で、小舟に揺られ、
ゆったりとした時間を過ごすことができました。


ハロン湾が海なのに対して、チャンアンでは、
湖のような淡水地帯を、小船に乗って、往復約2時間、遊覧します。
ハロン湾と同じように、
石灰石の奇岩渓谷の風景を楽しむことができます。


さて、チャンアン観光の続きです。


入場口を抜けるとすぐに、目の前には水面がひろがっています。
水辺には、たくさんの小舟が。




「さあ、乗ってください。」
と、ティンさん。


こ、これに乗るのは、なかなかたいへんです。
いや、私たちではなく、長男が、です。
舟は揺れるし、まかりまちがえば、水に落ちてしまいます。
夫と私が、長男の両腕を支えるようにしながら、慎重に、ボートに乗りました。



ティンさんからは、なんども注意を受けました。
「鍾乳洞は、あたま、気をつけて。危ないです。
 ぶつかると、ケガします。」
と。


そして、舟に乗る直前になって、
「最後に、漕ぎ手さんに、チップをあげてください。
 舟をこぐの、とてもたいへんです。」
と言われました。
「いくらくらいですか?」
と尋ねると、500円くらい、とおしえてくれました。
500円のチップ。
けっこうな額だな、とそのときは思いましたが、
その理由は、あとになってよーくわかりました。


ちなみに、タムコックの場合、舟に乗っている間にも、
飲み物売りの舟がやってきて、
船頭さんの分まで飲み物を買わされたりするそうです。
そのうえ、最後には漕ぎ手さんの方からチップを要求するそうで、
ずいぶん観光ずれしていますね。


さて、小さな船に、私たち家族4人が、2列になって座りました。
さらにその後ろに、漕ぎ手の女性が座ります。
えっ 女性ですか、と思いましたが、
チャンアンでは、すべての舟の漕ぎ手が女性でした。
地元の女性の、貴重な収入源になっているのでしょう。
全ての漕ぎ手さんが、
この施設が発行した、写真入のIDカードを、首から提げていました。



私たちが舟に腰かけるとすぐに、
漕ぎ手のおばさんが、すいすいと、舟を漕ぎ始めました。
舟は岸を離れて、どんどん進みます。


実は、長男、ボートが大好きです。
5月の連休や夏休みには、必ず、夫と2人で上野にでかけます。
不忍池でボート漕ぎをするのが、長男のお気に入り。
小学生の頃から、もう10年以上やっているので、
ボートを漕ぐのも上手です。^^
夫は、漕ぐのに疲れると、オールを長男にまかせます。
自分は漕がないで、
「右、右! まっすぐ! あーー こんどは左!」
などと、長男ひとりに焦がせるのだとか。(笑)


そんな長男ですから、舟で漕ぎ出すや、
なにが起こっているかを、すぐに理解しました。
そして、オールももっていないのに、さも、自分が漕いでいるかのように、
両手を前後に動かし始めました。
「よいしょ。よいしょ。」
と、漕ぐふりをする、長男。
楽しくて、楽しくて、笑顔がでました。^^



目の前に広がる風景は、まるで、中国の景勝地・桂林そのもの。
舟に乗るときは、他にも観光客が居て、にぎやかだったのですが
ほんの数分も漕ぎ進めると、あっという間に、静寂がひろがりました。
水を掻くオールの音が、チャプチャプと聞こえてくるだけです。



静かです。
幻想的な渓谷に囲まれて進んでいくうちに、
ひとつめの鍾乳洞に到着しました。
そう。「ひとつめ」です。
このときには、まだわからなかったのですが、
それから約2時間、舟は、この幻想的な風景の中を進み続け、
いくつもの鍾乳洞を、延々とめぐっていくのでした。
それこそが、「チャンアン川下りツアー」だったのです。



(つづく)

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