無理やりのインド。歩き続けた12日間 8 - ゴールコンダ・フォート④(2025年10月18日/2日め)
2025年10月18日 「ゴールコンダ・フォート」で。(インド・ハイデラバード)
10月18日(土)
ハイデラバード郊外にある、
ゴールコンダ・フォート
に来ています。
要塞と3つの監視塔に囲まれ、
8つの門を備えた、この巨大な砦には、
かつては城もあり、
中世南インドの政治において、
重要な役割を果たしました。
砦には、かつて、都市が建設されました。
その頃に造られた、
武器庫、穀倉、貯水池、モスク、
給水システム、中庭、葬儀場、
兵士の宿舎、監獄、法廷、
…などが、現在も残っています。
タラマティ・モスクが見えてきました。
【タラマティ・モスク(Taramati Mosque)】
ゴルコンダの第4スルタン、イブラヒム クリ クトゥブ シャーの治世中に建設されたペルシア風のモスクです。その前には庭園が広がっています。モスクの名前を付けたのは、第7代のスルタン、アブドゥッラー クトゥブ シャーで、「タラマティ」は、彼のお気に入りの宮廷ダンサーの名前でした。
タラマティとプレママティというふたりのダンサーは姉妹でした。ふたりは、スルタンの寵愛を受け、場内で踊ったことが、現在も語られています。城塞の北約800メートルのところにある王家の墓には、タラマティとプレママティ姉妹も埋葬されています。
3つのアーチがある美しい建築物は、現在もその形を留めています。
屋根の上(バルコニー)にあがるための階段が設けられており、屋根の両側には、ミナレット(尖塔)があります。また、9つの小さなアーチに支えられた基壇部分があります。
モスク手前の建築物の内部です。
壁の中にめぐらされた給水システムのあとです。水道管があったんですね…。ふたつあるのは、お湯用とお水用に分けていたため。
さらに歩きます。
十字に交差する道路の、さらに先へ。
次の遺跡へと入りました。ここは、バグマティ宮殿があったところです。
何重にもアーチが続く、広い空間です。ここには多くの兵士がおり、城を守っていたそうです。
ずうっと向こうまで、まっすぐな通路が伸びています。
通路は、いくつものアーチで、小空間に区切られており、それぞれのエリアごとに…、
空間が左右にも広がっています。このエリアには、歩兵が住んでいた兵舎もあったそうです。
アーチや通路が縦横にめぐらされた、巨大な空間が作られていました。
あちこちの壁に見えている、裂けめのようなもの。これは水路でした。この給水システムによって、城塞内にくまなく、水やお湯が送られました。
天井部分に設けられたロフトです。
ロフトには、書類が保管されました。
次の空間をのぞいてみると、天井をびっしりと黒いものが埋め尽くしていました。すべて、コウモリだそうです。😅
ここまで歩いてきた道を、ふりかえって撮りました。奥の方に小さく見えているのが入り口でした。この巨大な空間で、大勢の人々が生活していたんですね…。
出口が近づいてきました。このあたりからは、漆喰がきれいに残っていて、壁の美しい装飾も見ることができました。
いまここ。😊
(つづく)