全盲難聴・のんたん S園ふれあい夏祭り③(2025年7月19日)
2025年7月19日 S園ふれあい夏祭りで。(長男 29歳)
7月19日(土)
S園の「ふれあい夏祭り」に来ています。
長男の大好きな、佼成太鼓が始まりました。
太鼓の音に合わせて、長男も、自分のヒザでエア太鼓。^^
約20分の太鼓演奏が続きましたが、その太鼓に合わせて、長男もずっと、自分のヒザを叩いていました。リズムも、「止め」のタイミングも、ぴったり。長男は、20分間の演奏をすっかり覚えていて、いっしょに再現していました。^^
激しく、壮大に響く、太鼓の音。
そしてフィニッシュ。演奏の終了にぴったり合わせて、長男もフィニッシュを決めてくれました。
その後、座長さんから、
「56年続いた『立花會佼成太皷』ですが、
このたび、『立花會八福太皷』と改名しました。
こころをひとつにし、
より多くの皆様の眼に触れ、
心に響くようにという願いを込めています。」
というごあいさつがありました。
こうして今年も、
佼成太鼓(八福太皷)が終了しました。
…と思っていたら、座長さんが、
私たちのところへ来てくださいました。😮
毎年、最前列で、太鼓を熱心に聞き、
演奏をすっかり覚えて、
いっしょにエア太鼓をする長男のことを、
いつのまにか、
座長さんも気づいておられたようです。
一昨年の夏祭りでは、突然、「キミ、おいで。」と呼んでくださり、長男に太鼓を叩かせてくださったので、びっくりしました。
そのときの日記です。
全盲難聴・のんたん S園ふれあい夏祭り③(2023年7月29日)
その座長さんが、今年も、長男のところに来てくださって…。
太鼓を叩きたがっている長男に、「やってみるかい?」と…。
座長さんからバチを受け取った長男。うれしそうに…というよりも、真剣な表情で、太鼓に向かいました。
太鼓の大きさを触って確かめたあと、堂々と叩き始めた長男。座長さんも、にこやかに見守ってくださっています。
「ドンドン」だけでなく、「カッカラ、カッカラ、カッカラ、カッカラ…」という音も、きちんと再現していました。いつのまに覚えたの?笑
「18歳で園に来てから、今29歳ですけど、
毎年、演奏を聞かせていただきました。
それで長男は、
演奏を全部覚えてしまったみたいで。
太鼓、大好きなんです。」
と言うと、座長さんも、
「そうですね。^^」
と…。
最前列で太鼓を叩くしぐさをし続ける長男に、
いったいいつごろから、
気づいておられたのでしょうか。😊
びっくりしたのは、そのあとです。
座長さんが、太鼓を叩いている長男に、
「これは、私が56年使ってきたバチです。
キミに、プレゼントします。」
と…。
思いがけないことばに、本当に驚きました。
「そんな大切なものは、いただけません。」
と、何度も申し上げたのですが、
「いいんですよ。」
と、笑顔でおっしゃるばかりで…。
「のんたん、バチをね、くださったよ。のんたんに、プレゼントだよ。よかったねぇ…。」
いただいたバチで、エア太鼓を叩く長男。うれしそうです。^^
うれしすぎて、止まりません…。笑
よかったね、のんたん…。
「ドン、ドドン、ドンドン、ドドン…。」
夫が買ってきたかき氷を3人で食べながら…、
最後は花火大会。
夏祭りが終わり、
長男を宿泊棟まで送りました。
バチをいただいたことを、園長先生に話すと、
「56年といったら、
命より大事なバチじゃないですか!」
と、びっくりされていました。^^
「こんな大切なものをせっかくいただいたので、
園の自由時間に、このバチで、
息子が太鼓を叩く機会を
作っていただけますでしょうか。
他の方のご迷惑にならない程度で…。」
とお願いしてみたら、
「わかりました!」
と、即座に言っていただきました。
S園は、音楽活動を大切にしているので、
実は園内に、
たくさんのりっぱな楽器が置いてあります。
もちろん太鼓もあるし、
そして、練習用のスタジオまで…。笑
よかったね、のんたん。
これからは、ときどき、太鼓が叩けるよ…。^^
長男とお別れして、
夜9時前に、帰路につきました。
たくさんの方々の、温かいお気持ちに恵まれて、
長男はしあわせだね…。
ありがたいねぇ…。
そんなことを夫と話しながら、
駅までの道を歩きました。
(おわり)