34年ぶりのラオス、そしてタイへ。歩き続けた12日間 14 - ナイトマーケット② 黄金の祠(パバーン像安置祠)と、ルアンパバーン ベーカリーで晩ごはん(2025年3月14日/1日め)
2025年3月15日 ワット・シェントーンで。(ラオス・ルアンパバーン)
3月14日(金)- 1日め
ルアンパバーンのナイトマーケットに来ています。
…のはずでしたが、ワット・マイを見つけた夫は、
ふらふらと中に入ってしまい、
ナイトマーケットそっちのけで、
しばし、寺院探索になってしまいました。😔
夕日に照らされたワット・マイの仏塔や石棺は、味わいのある外観を見せていました。
お寺の中をしばらく歩いたあと、
ようやく気がすんだ夫といっしょに、
再びナイトマーケットに戻りました。
品物を並べている途中のお店が多く、ナイトマーケットが充実するのは、まだまだこれからのようでした。
お茶を売るお店。奥に「茶」と書いた暖簾がかけてありました。
ここはラオスですが、やはりここでも、タイのゾウさんパンツをたくさん売っていました。タイは近いから、ラオスまで簡単に仕入れることができるのでしょうが、今やゾウさんパンツは世界中いろんな国で売られているみたいです。笑 他の2枚は少数民族柄なので、たぶんラオス製ですね。
トルコでゾウさんパンツを見つけたときの日記はこちらです。
トキメキのトルコ。走り続けた10日間 39 - カッパドキア:カイマクール地下都市③(2025年1月12日/4日め)
モン族のプリーツスカートです。モン族のスカートは、藍を使ったろうけつ染めの布に、刺繍やアップリケで模様をたくさんつけたものです。さらにそれを細かく畳んで縫い縮めて板に挟み、200本ものプリーツを作ります。
細かいプリーツを手作りするのがモン族のスカートの特徴ですが、これはモン族が作ったものか、それとも観光客用にモン族をまねて作ったものなのかはわかりませんでした。
そしてここまで歩いたら、
夫はまたもや別のターゲットを発見。
「黄金の祠(パバーン像安置祠)」です。ナイトマーケットがある通りに隣接しています。塀をひとつ隔てているだけなので、ナイトマーケットを歩けば、いやでも目に入ります。😅
夫は、
「見に行ってもいい?」
と訊くのですが、
だめと言えるわけないですよね…。
仕方なく、夫のあとをついていきました。
うーん。たしかに美しい。でもこのときは時間も遅かったので、祠は閉まっていて、中を見ることはできませんでした。
横から見た祠です。屋根が描く曲線がすばらしいですね。
【黄金の祠】
ラオスで最も崇高なパバーン仏が祀られています。パバーン仏は、14世紀にクメール王朝(現カンボジア)からファーグム王(ラオス初の統一国家を樹立した王様)に贈られたもので、ルアンパバーンの人々の精神的な支柱として大切にされてきたそうです。仏像はインドで作られたもので、純金製。毎年4月のラオスのお正月の3日間だけ、隣のワット・マイに移されます。ちなみに祠内は写真撮影禁止です。
まったく…。
観光スポットをいちいち見るのか、
ナイトマーケットを歩くのか、
どっちかにしてほしい。😔
とか思っていたら、
夫はまたまた、楽しいものを発見。
ロイヤルバレエシアター(ラオスの民族舞踊劇)が、この日の夜、6時半から7時半まで開催されるそうです。チケットは、ひとり1500円くらいでしょうか。
「あっ これ見たい!」
と言い出したので、とうとうMIYOがぶちぎれました。
「今、何時だと思ってる?
6時前だよ。
これから、晩ごはんを食べて帰ろうと思ったのに、
このあとごはんも食べないで、
6時半からさらに1時間、舞踊劇を見るの?
終わったら7時半だよね?
そのあとでごはんを食べたら、9時だよね?
ホテルまで歩いて戻ったら9時半で、
そのあと、お風呂に入るんだけど、
私たち、ホテルの部屋に荷物を置いてきただけで、
まだ荷解きもしてないんだよ。
いろいろやってたら、すぐに12時だよね。
私たちさ、昨日の夜遅くに家を出て、
夜中の1時半に羽田を出発して、
そこからノンストップで、もう20時間くらい、
ずっと休みなく観光やってるんだけど。
ここからさらに舞踊劇を見て、
つまり、さらにノンストップで、
24時間以上観光し続けようってこと?」
日本で最後にお風呂に入ってから、
すでに48時間たっています。
今着ている服も、着替えることがないまま、
36時間以上たっているし、
羽田空港を出発するときにメイクを落として、
それからずっとすっぴんです。🤣🤣🤣
(↑不要な情報)
もうね。人間の旅行じゃないです…。
「その劇は、どうしても今見なくちゃいけないの?
私たちは、今日、ルアンパバーンに着いたばかりで、
ここに3泊するんだけど、明日以降じゃだめなの?
私たちね。もう48時間以上、
お風呂に入ってないんだけど。
同じ服を、もう36時間くらい、
着続けてるんだけどっ。💢」
…と、ここまでMIYOに言われて、ようやく夫も
調子にのりすぎたことに気がついたようです。
調べてみたら、月、火、水、金、土に
舞踊劇をやっていることがわかったので、
とりあえずこの日はやめることになりました。
昨日の夜中からずっと、
飛行機で移動したり、空港を歩き回ったり、
観光スポットを歩いたりして、
まともに寝てない私たち。
伝統芸術民族センター(TAEC)に行ったあとは、
少しカフェで休憩して
そのままホテルに戻ろうと思っていたはず。
「ちょっと町歩き」のつもりだったのに。
伝統芸術民族センターからスーパーへ。
そして、
→ナイトマーケット
→ワット・マイ
→黄金の祠
→民族舞踊劇
と、観光メニューがどんどん増えて行く…。😂
多動夫は、目についた場所には、
すぐにそこまで行きたがるし。
食事するときだって、
私は、いろんなお店を見てから決めたいのですが、
夫は、ひとつめのお店で、
ぱっと見ておいしそうだと思うと、すぐ、
「オレ、今日の晩ごはんはこれでいいんだけど。」
と決めてしまうし。
町を歩いていておもしろいと思うものを見つけると、
見た瞬間、すぐ、
「オレ、これ買う。」
と言い出します。😔
もうつきあいきれません…。
ちなみに、夫の衝動買いは40年前からずっとそうでした。ビルマで買った「役に立たないものシリーズ」の日記はこちらです。
埃まみれのビルマ。バックパッカーの10日間 35 - ストランドホテルの晩ごはんと軍票。そしてフォーさん、チーレィさんの思い出。(1987年5月8日-10日/8日め-10日め)
「疲れを知らない子どものように~」
って歌がありましたが、
多動夫は本当に、
「疲れを知らない5歳の子ども」
なので、やりたい放題させていると、
こちらが疲れ果ててしまいます。😔
この日も、こんなふうに寄り道だらけで、
なかなか先へ進めませんでした。
うんざりしながらも、それでもどうにか、
ナイトマーケットを端から端まで歩き終えました。
シーサワンウォン通りが終わり、ここからはサッカリン通りになります。このあたりは町のメインストリートで、レストランや土産物店が多く並んでいます。
【サッカリン通り】
ルアンパバーンの中心を貫くメインストリートです。フランス植民地時代のコロニアル建築と街路樹が並ぶ通りで、伝統工芸品を売るショップや地元の食堂、外国人観光客でにぎわうカフェやバーが集まっています。落ち着いたヴィラやリーズナブルなゲストハウスなども点在しています。
コロニアル建築のシャレた建物。現在は、ゲストハウスになっているようです。
ようやくナイトマーケットを歩き終えたので、
舞踊劇には行かず、晩ごはんを食べることに。
ほんとにうんざりします。
多動夫は、あちこち歩き回るのに夢中で、
ごはんを食べるのを忘れてしまうので、
いちいち怒らないと、
ごはんもろくに食べられないんですよ…。
結局今日も、
「夜討ち朝駆け、ごはん抜き」
になりかけましたが、MIYOがひと怒りして、
どうにか晩ごはんは確保しました。
疲れます…。😔
ナイトマーケットのテントがなくなり、サッカリン通りが始まったところに、レストランがありました。お店の名前は、ルアンパバーン ベーカリー(Luang Prabang Bakery)。ベーカリーと名がつくだけあって、店内には、おいしそうなパンやケーキも並んでいます。とりあえずここに入って食事することにしました。
まずはビール。
そして、本日の晩ごはんです。
豚肉の炒め麺(90000キップ/約540円)。具が多すぎて下に隠れていますが、麺はきしめんのような、平たいタイプでした。
鶏肉入り揚げ春巻き(90000キップ/約540円)。
ようやく晩ごはん。疲れ切った顔してます…。😅
おいしかったのですが…。
正直、夫の
「いきあたりばったり超絶詰め込みすぎツアー」
に、もううんざりしていて、
話をする気にもならなかったので、
ほとんど口をきかないままで、食べ終えました。
どうしてこんなに、観光を詰め込んで詰め込んで、
一日中旅行し続けないといけないのか。
ときどき、夫に言うんですよ。
「ホテルとかカフェとかでさ。
なにもしないで一日中ぼおっとしてるとか、
そんなのんびりした旅行ができないの?」
って…。
するとすかさず、夫から、
「できんっっ!」
と、自信たっぷりの返事が返ってきます。😔
一応言います。
ラオス日記の連載が14回も続いていますが、
これでもまだ、旅行初日なんです。
1日めだけでこんなに長いのは、
私が細かく書いてしまうからなんですが、
そもそも、やってることが多すぎるんですよね…。
もうこれじゃ、旅行じゃなくて修行みたい。
…っていう気もしてきました。
5歳の子どもを遊ばせながら旅行するのは、
ほんとにたいへん。
明日からも思いやられます…。😔
(つづく)



















