MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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全盲難聴・のんたんの冬休み 4 - ウクレレ教室とクロサワ楽器(2024年12月25日/4日め)

2024年12月26日 お茶の水の「クロサワ楽器」で。


12月26日(木)- 5日め


冬休みの5日めです。
この日は、1時から、
ウクレレレッスンがあったので、
夫が長男を高田馬場まで連れて行きました。


11時半。高田馬場駅改札口で、ホリイさん、ヤマシタさんと待ち合わせです。


ホリイさんもヤマシタさんも、
長男が小学生の頃から、
もう20年以上もお世話になっています。


長男が小さいころからずっと、
長男の成長を見守り、
いっしょに歩いてくださった方々が、
コロナの5年を経て、たくさん、たくさん、
再び長男に会いに来てくださいました。


私も夫もアホだったので、失敗談も多く、
なにかとご迷惑をおかけしたのですが、
いつも温かく受け止めてくださった、
おひとりおひとりとの思い出を振り返ると、
胸にこみあげるものがあります。


【ホリイさんからいただいたメールです】
今日は、家からお父様に連れられたのんたんと高田馬場駅で待ち合わせました。
先ず、ランチです🍽️
この日は、割合早めにサイゼリヤに行けたので、直ぐに席について注文しました。前回、スパゲッティの『ほうれん草と3種のきのこのクリームパスタ』を注文したら、のんたんはポルチーニ茸の香りが初めてなのか、なかなか食べてくれなかったので、今日は、ミートソースにしました🍝 りんごジュースを一緒に取りに行って、始めはスパゲッティを食べていましたが、お腹が空いていないのか、食べるスピードがダウン⤵️ のんびりとフォークを持って、お皿に口を近付けますが、口まで運べないのです😔 ジュースを挟んでまた、スパゲッティと、それでも少しずつ進んで、ようやく完食しました。

薬を飲んで、トイレに行って、ウクレレ教室へ、、、。
先生が直ぐにドアを開けて下さり、のんたんはコートを脱ぐやいなや、ボイスレコーダーを準備☝️ のんたんがウクレレを手にすると、先生が指の動きの練習の音合わせを始めました。次に、「ダイヤモンド」を先生と一緒に弾いて、完璧でした。🙆‍♀️
次いで、以前習った「タッチ」を弾きました。久しぶりに弾いたのに、良く覚えていて素晴らしかったです♪ 私たちもパチパチとたくさんの拍手を贈りました👏👏👏
その後、「歩いて帰ろう」の練習です。この前先生から教えて頂いた新しいコードの指使いを何度か直してもらいました。先生から、「良かったら一緒に歌ってくださいね」と言われたので、先生とのんたんのウクレレに合わせて、歌ってみました🎶

レッスンが終わって、高田馬場駅で待ち合わせたお父様とのんたんに別れを告げました。
今年は、久しぶりにのんたんとのお出掛けが出来て嬉しい年になりました。
来年もまた、楽しくお出掛けが出来ますように、よろしくお願いします。


【ヤマシタさんからのメールです】
行きは「そんなの関係ねぇ∼」と繰り返していました。前回もずっと何回も言っていた「まんじゅう?まんどぅ?」の意味がわかりません。のんたんは何を言いたいのでしょう… 聞きとってあげられないのが本当に申し訳無く、残念です。
ランチはスパゲティミートソースを完食。

(ホリイさんからいただいた写真です。)

レッスンは「ダイヤモンド」と「タッチ」、そして「歩いて帰ろう」の3曲。「タッチ」は久しぶりだったのに、完璧に覚えていました。「歩いて帰ろう」は、ソの#に苦戦していたようですが、それもクリア。先生から「発表会が終わってからまだ2ヶ月というのに、「ダイヤモンド」も、「歩いて…」もこの完成度。もうびっくりです。本当にのぞみ君は素晴らしい!!」と大絶賛。先生も、「のぞみ君と一緒に演奏ができるのがとっても楽しみ」とおっしゃっていました。

ご一緒させて頂き、本当に有難うございました。どうか明年も楽しい、佳い毎日となります様に… 有難うございました!!
(コートのファスナーでちょっと手こずっているところです。)

ウクレレのレッスンの後は、再び、高田馬場駅へ。


「まんじゅう?まんどぅ?」というフレーズ。

家でも、長男はときどき言うのですが、

家族の誰も、その意味がわかりません。笑

「なんで?」にも聞こえるのですが、

真相は不明です。😅


聞き取りづらい長男のことばに、

耳をかたむけてくださることを、

とてもうれしく思います。


ホリイさん、ヤマシタさん、

暮れのお忙しい中、

長男と歩いてくださり、

ありがとうございました。


さて。

ここで、迎えに来た夫が、

長男を引き継ぎました。


「高田馬場まで父親が連れて行ったのだから、

 そのままいっしょにレッスンに行けば、

 ボランティアさんにお願いしなくても

 いいのではないか…。」

という考え方もあると思います。


もちろん、それも可能ですし、

その方が手っ取り早いかもしれません。

けれど私たちは、

「長男が親以外の人たちと関わる」

ということを、とても大切に考えています。


親なので、阿吽の呼吸で、

長男の考えがわかる場合もあります。

でも、そんな環境だけにしてしまうと、

いずれ困るのは、長男本人。


親以外の人と関わることで、

自分の思いを他者に伝える術を学んでほしい。

ボランティアさんといっしょに、

長男が社会と関わり、

さまざまな方々との世界を

築いていってほしいと願っています。


そもそもは、23年前に、私が、

「困っています。助けてください。」

と声をあげたことから始まりました。

共働きだったので、盲学校に入学した長男を、

下校時にお迎えに行くことができなかったのです。

その言葉を受け止めて、

ボランティアのみなさんが、長男のところに

来てくださるようになりました。


それが、20年以上も続いてしまったわけですが、

今では、私も夫もリタイアし、

「共働きの親の就業をサポートする」

という意味合いはなくなりました。


けれどそんなことに関係なく、

ボランティアのみなさまは、はじめから、

「長男の人生がより豊かになるように」

と願いながら、長男といっしょに

歩いてくださっていたのだと感じています。


応援し、助けてくださる方々と共に、

長男を育てていくということは、

「ありがたいなあ…。ありがたいなあ…。」

と思いながら、日々を生きていくことでした。

その気持ちは、現在も同じです。


ホリイさん、ヤマシタさんとお別れしたあと、長男と夫は、お茶の水の「クロサワ楽器」に。

ウクレレがたっくさん置いてありました。

こんなにたくさんのウクレレ、初めて見ました。😊


少し前、ムラタ先生に、

「ウクレレの音がおかしいようなので、

 点検してもらってください。」

と言われ、このお店を紹介していただきました。


「問題が大きい場合は、

 造ってくださった方のところ(栃木県)まで

 持っていかねばならないかも。」

…と、先生からうかがっていましたが、

楽器屋さんで点検していただいたところ、

特に問題はないとのことで、ひと安心。😊


ウクレレの弦を、新しいものに交換していただきました。


弦を張り替えたウクレレは、

音が全然違っているようで、

長男は帰宅後、ウクレレを弾きまくって、

音を楽しんでいました。^^


ピアノやドラムと違って、

ウクレレは、持ち運びしやすいので、

長男はどこでも、気軽に演奏できます。


私の母の七回忌では、

松山までウクレレを持っていき、

皆さんの前で演奏することもできました。

そのときの日記です。

全盲難聴・のんたん 松山日記 3 - ばあばに「ルイジアナママ」を。(2020年1月11日)


今では、長男にとってウクレレは、
人生のたいせつな友と言える存在。
習わせてあげて、ほんとうによかったなあ
と、しみじみ思っています。


(つづく)


たきび祭で。(2024年12月7日)

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