MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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入院時の個室料金を、患者からだまし取る病院 ②

2012年11月6日 指先を使う練習をしています。(全盲難聴・のんたん 17歳)



昨日の記事に対して、たくさんのコメントをいただきました。
プリンさん、デジカメ見て歩記さん、チューリップさん、
しゃけ子さん、関戸秀春さん、necokyuu29さん、
どうもありがとうございました。
20年たっても、あまり知られていないことだったのだ、とわかり、
私もびっくりしています。
これは、新聞とかで、もっと大きく報道し、
「世の中の常識」にしてほしいものですね。


「払わなくて良い個室料金を、知らないで払わされてしまう」なんて、
くやしいですよね。
みなさんも、どうか被害にあわないように、
この記事をお役に立てていただければ、私もうれしいです。


さて、今日のお話です。
病院から、
「空きがないので、個室に入ってください。一日あたり2万円です。」
などと言われたときに、
「そういう場合は、個室料金は支払わなくていいみたいですよ・・・。」
と言っていいことは、昨日お話しました。
でも、それだけでは、ちょっと心細いかもしれません。
なかには、「そんなの、聞いたこともありません。」
なんていう看護師も、いるかもしれません。
そこで今日は、そんなときに役にたつであろう文書を、ご紹介します。


昨日もお話しましたが、厚生労働省は、
「自分で希望していない場合は、差額ベッド代は払わなくて良いよ」
と言ってくれています。
が、実際の現場では、どうやらその方針でやっていない病院もあるのです。
この件に関しては、トラブルになるケースも多々あり、
結果的に看護師さんともめてしまうこともあります。
これは私たちにとってとても悲しいことであり、大きな問題です。


そういう病院で、
「病院の都合で個室に入れられたのだから、
 差額ベッド代は支払う必要はないですよね?」
と言ったら、どうなるでしょうか。
私たちはあたりまえのことを言っているだけなのに、
看護師さんから、「厄介者、クレーマー」などのレッテルを貼られ、
入院生活での看護師さんとの関係が
かなり悪化してしまう可能性があります。


入院中の患者にとって、看護師から嫌われるというのは、
精神的にも肉体的にもかなりダメージが大きいことです。
結局、「看護師さんともめたくない」ということで、
泣き寝入りしてしまう人も多いのではないかと思います。


それでも、病院側からの不当な請求は、
基本的に支払う必要はありません。
なので、もし病院側から請求された場合は、
厚生労働省が発表している、「留意事項が書いてある文書」を印刷し、
病院に見せるというのも有効です。


「「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定め
る掲示事項等」及び「保険外併用療養費に係る厚生労働大臣が定める医
薬品等」の実施上の留意事項について」の一部改正について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000041925.pdf

この中の(8)に、
「患者に特別療養環境室に係る特別の料金を求めてはならない場合」
について、明確に説明してあります。


この文書を見せられて、
「それでも払いなさい」と言う病院は、
おそらくないでしょう。
なんたって、厚生労働省が発行している文書ですからね。^^


もちろん、この文書に書いてある内容を、
病院側は、とっくに承知しています。
知っていて、知らないふりをし、
差額ベッド代を払わせようとしているのです。

ですから、私たちが病院でこの文書を見せても、
心の中で、「ちっ この患者、知ってたのか。」と思うだけです。
けれど、知らないふりをして、支払いを強要しているのですから、
「払わなくていいと、ここに書いてありますよ。」
と、おしえてあげればいいのです。


この文書があるおかげで、
「差額ベッド代は支払わなくていい。」という、
私たちの立ち位置が、はっきりしてきました。
そう。
希望していない個室の利用料は、支払わなくていいんです。


それでも、法の目をかいくぐるように、病院は、別のワザを使ってきます。
それは、「同意書」です。
これがあると、私たちは、差額ベッド代を支払わざるを得ない状況に、
追い込まれてしまいます。

次回は、この「同意書」を、病院がどんなふうに利用(悪用)しているのか、
について、お話します。
そして、不要な差額ベッド代を支払わないですませるために、
「私たちは『同意書』に、どう対抗していけばいいのか」
についても、書いていきたいと思います。


(つづく)

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