MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたん ボランティアさんと外出(S園→ウクレレ教室→ガスト→S園)(2024年10月12日)

2024年10月14日 S園のバザーで。(長男 29歳)


10月12日(土)


10月2回めのウクレレレッスンです。
この日、いらしてくださったのは、
タケダさんとイナガキさんです。


タケダさんは、長男が小学生のときから
ずっといらしてくださっていて、
もう20年くらいお世話になっています。
イナガキさんは、長男が高校生だった、
2013年からいらしてくださっています。
これまで、年月を数えたことがなかったのですが、
イナガキさんにも、もう10年以上も
お世話になっていることに気づき、
あらためて驚きました。


おふたりとも、本当に長い年月を、
長男と一緒に歩いてくださっていて、
コロナ禍を経て、ふたたび、
長男といっしょに歩いてくださっています。
いくら感謝しても感謝しきれない気持ちです。


本日のコース:
S園でお迎え(9
:00)→ウクレレ教室(11:00)→昼食(12:00)→S園に帰園(16:00)

*全6時間です。全コースを、ユウコさんとノノさんのおふたり体制で担当していただきました。


この日は、コースの前半をタケダさん、
後半をイナガキさんに担当していただき、
ランチのみ、おふたり体制とさせていただきました。

おふたりからいただいたレポートと写真です。


【タケダさんからのメールです。】

S園の玄関で待っていると、他の利用者さんが、「のぞみくん、すぐ来ますよ。今日はウクレレに行くんですよね。」と話しかけてくれました。その方とお話していると、のぞみくんが2階から降りてきました。
駅までは向かいながら、前回と同じように、「そんなの関係ねぇ オッパッピー」「カラオケ」「マイク」などと話し、たまーに「ダイヤモンド」と繰り返していました。
この日はすぐに来た特快に乗ったので、高田馬場駅に早く着いてしまい、ホームの椅子で時間を潰しました。でもその後、駅構内のお手洗いに寄っていたら、少し時間がかかり、レッスン開始時間2分前のギリギリに教室に到着しました。ちょうど、前の生徒さんが帰るところだったので、レッスンには間に合い、ホッとしました。
この日のレッスンは、ある個所の音階の変更から始まりました。のぞみくんはすぐにマスターし、のぞみくんがメロディ、先生が伴奏を演奏。「(テンポを)少しゆっくりね」と言われながら、発表会の実践練習を時間いっぱい繰り返していました。

レッスンの後、教室のあるビルのエントランスでイナガキさんと合流しました。

のぞみくんに、昼食に何が食べたいかを聞くと、
「スパゲッティ。」
と即答。私はこれまで、ハンバーグ以外ほとんど聞いたことがなかったので、思わず2度聞き、いや3度聞きしてしまいした(笑)。
ゆっくりできるガストに行き、のぞみくんは何のスパゲッティが好きかわからなかったので、定番のミートソースにしました。お料理を待っているときから食べ終わるまで、「カラオケ」「マイク」と言い、ご自分の右横の椅子をポンポンしては、私たちに、
「ごはんを食べましょう。」
と突っ込まれ、1時間ほどかかりましたが完食しました。

ガストを出て、私はここで、のぞみくん、イナガキさんと別れました。


【イナガキさんからのメールです。】
ウクレレ教室の1階で待っていると、11時50分にウクレレの練習が終わり、のぞみくんがタケダさんと降りて来ました。のぞみくんに何が食べたいかを訊いたら、「スパゲティ」と答えましたので、ガストに行きました。
ガストは混んでいたので、順番待ちをしたあと、のんたんはミートソースを注文しました。
写真は、ミートソースを食べる様子です。食事に時間がかかりましたが、完食しました。
帰りは、小島よしおの「そんなの関係ねぇ」と「ダイアモンド」を歌い、ノリノリでした。
特別快速に乗れなかったので、到着は予定より遅くなってしまいました。


9月から始まったレッスンも、
5回めになりました。
もうすっかり、以前の生活が戻ってきたことを、
長男も理解しているようです。
以前のように、
タケダさんとイナガキさんにあまえたり、
楽しくおしゃべりしながら歩いているようすを、
うれしく読ませていただきました。


タケダさん、イナガキさん、
長男といっしょに歩いてくださり、
ありがとうございました。


(おわり)


(もうひとつのお話)


ウクレレ教室のナオ先生のブログで、
長男が掲載されているものを抜粋し、
少しずつご紹介しています。


今回は、2011年11月のブログです。

高1の4月から、学校帰りに、
ヘルパーさんやボランティアさんに
助けていただきながら、
レッスンに通い始めましたが、
それから8か月が過ぎました。


長男とムラタ先生との呼吸がぴったり合って、
それを微笑ましく見守るヘルパーさん。
そんな3人の様子が目に見えるような、
うれしい日記でした。


(この頃のナオ先生のブログです。)

ウクレレな毎日♪:2011年11月22日

言葉♪

東京都立の盲学校に通う、高校1年生。個人レッスン・月3回コース。  

学校の帰りに、新宿区高田馬場NAOウクレレ教室まで。

生後まもなくの未熟児網膜症により、視覚に障害があります。 難聴で、耳には補聴器を。

ヘルパーさんの付き添いで、ウクレレレッスンに。

ドアチャイムが鳴る前から、

「村田先生、村田先生、村田先生、村田先生・・・・・・」 と、
廊下を歩く音と共に、 元気いっぱいな声が聞こえてきます!!  

「のぞみ君、こんにちは!」

私が声をかけ、両手で手を握ると、ニコッと笑って。私の名前を呼ぶのを止めます。

個人レッスンで、1回のレッスン時間は、40分。 NAO流、手作りレッスン。

のぞみ君は、20分弾き語り。15分ウクレレでメロディー弾き。

のぞみ君の左隣は、ヘルパーさん。 右は、NAO。

耳元で私は歌を唄い、音階でソロのレッスンをしています。

体験レッスンで初めて教室に来たときは、のぞみ君の言葉は聞き取りづらかったのですが、

最近では、歌の「歌詞」も、はっきりと、 言葉に表せるようになってきたのです!

ウクレレでは、音で、 阿吽の呼吸でレッスン、8か月。

気持ちが触れ合い、心が通い合えたら、「言葉」も上手に発せられるようになってきました。

言葉にできないくらい、嬉しい言葉です! 


真剣な表情で、ウクレレを弾いています。(2011年11月12日 長男・16歳/高1)


このときから、13年。
今では、レパートリーもずいぶん増え、
自分が聞いた曲を、即興で演奏することも
できるようになりました。


今年のウクレレ発表会は、10月27日。
もうすぐです。^^

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