初秋の北海道へ。小樽からトムラウシまで、駆け抜けた6日間 10 - 富良野市ぶどう果樹研究所(ふらのワイン)②(2024年9月17日/2日め)
2024年9月17日 ふらのワイン・たる熟成室で。(北海道富良野市)
【お知らせ】
今夜のフライトで出発します。
10月3日から、ブログをお休みさせていただきます。
9月17日(火)
思いがけず見ることができた、ぶどう農園。
地面のすぐ近くでぶらさがっているブドウたちは、とても愛らしく見えました。
「見て見て。こんなになってるよ。」
「いや、こっちもすごいんだよ。」
…なんて言いながら、
いつまでもぶどうたちに見とれていました。
富良野の、忘れられない風景になりました。
しばしぶどう農園を歩いたあと、ようやく、富良野市ぶどう果樹研究所(ふらのワイン)へ。
札幌や余市には、
工場見学施設がたくさんありますが、
どこも人気で、予約が必要です。
でも、ここ「ふらのワイン」は、予約不要。
無料で、中を見学することができます。
ちょうど、若い女性二人組が、見学を終え、
自転車で帰っていくところでした。
富良野市に宿泊し、自転車をレンタルし、
市内を観光しているようです。
いい旅をしているなあ…と思いました。^^
現在地であるふらのワイン工場の周囲には、ふらのワインハウス、ぶどうヶ丘インフォメーションセンター、カンパーナ六花亭などが集まっていて、サイクリングにぴったりのエリアです。
研究所の地下に降りると、まずはサンプル室がありました。
【サンプル室】
ワイナリーでは、品質検査のため、必ず、壜詰めごとにサンプルを抜き取り、保管しています。サンプル室では、ふらのワイン創業以来の製品を保管しています。サンプル室がある地下フロアには冷房がありませんが、温度・湿度ともに最高の熟成条件となっています。
ここで、「ワインができるまで」をサクッとお勉強。ぶどうをつぶして発酵させ、たるで貯蔵したあと、びんで貯蔵し、びん詰めして出荷…ということのようです。
そして見学順路へ。ひとつめのスポットには、「熟成室・樽熟成室」がありました。写真は、タンク熟成室です。
【タンク熟成室】
フレッシュでフルーティーなワインは、その香味を保つために、タンク熟成を行います。
タンクの内面は、昔の魔法瓶のように、薄いガラスの被膜で覆われています。機密性が高いので、新鮮さを保ちながら大量のワインを熟成させることができます。タンク1基で、普通サイズ(720ml)で16000本のワインができます。
夫も私も、ガラスにへばりついて中をのぞきました。笑
このタンク1基で、ワイン16000本!😮
この状態で、白ワインは1~2年、赤ワインは2~3年熟成させるそうです。
次は、たる熟成室です。
【たる熟成室】
いい品種とできのいいぶどうを、1年間、樽で熟成します。樽の材質は、フレンチオーク。樽1個から、普通のびん(720ml)で310本のワインができます。樽で熟成している間は、一週間に50㏄ほど蒸発しますが、この減っていく量を「天使の分け前(エンゼル・シェア)」と言います。減った分は毎週補充し、常に、樽の口まで満杯になるように管理されています。
この樽1個で360本分!^^
たくさんのワイン樽といっしょに。
誰もいないので、ふたりで写真の撮りっこ。😄
訪れる人は少ないようで、地下の見学フロアは貸し切り状態。ゆっくりと、時間をかけて見学できました。
次回は、さらにお楽しみだった、
「試飲コーナー」に行きます。^^
(つづく)