快気祝いのタイ10日旅 8 王室御座船博物館⑥ ユニフォーム、装飾、祭具そして王室御座船行進式(2024年7月5日/2日め)
2024年7月5日 王室御座船博物館で。(タイ・バンコク)
7月5日(金)- 2日め
王室御座船博物館では、
広いドックの中に、
主要8隻の御座船を展示していますが、
その周囲(3方)の壁を利用して、
御座船に関連する事物が展示されています。
その中の一部を撮ってきたので、
簡単に掲載しておきます。
まずは、士官のユニフォームです。Royal Barges Officer's Uniform とありました。
式典時の服装のようです。派手ですね~。笑
特に右端の制服は、なんだか女性用のように見えましたが、こんなふうに着こなしておられるようです。
そして、船に取り付けられた旗です。これを見ると、船尾のイスに座っていたのは士官ではなく、旗手だったのかもしれません。
楽隊鼓手たちが船の上で使用した楽器類です。
御座船のパビリオン(玉座)を飾った布も展示されていました。
これは、パビリオンの屋根(切妻)の破風に取り付けられた布です。
下図の赤い三角の部分に使われました。
スパンナホン号の玉座に取り付けられたカーテン。
玉座に造られた背もたれ部分を飾った布。
玉座の屋根に使った布。
全部取り付けると、玉座はこんなふうに見えます。
そして、王宮の前を行進する御座船団。
館内には、古い仏様も展示してありました。かつて使用されていた船に設置されていたものだと思われます。
展示は、3方の壁に沿って、
コの字型になっています。
残る一方には壁がなく、
川に向かって開放されていました。
ヴィシュヌ神を乗せたガルーダ(左)と気炎を吐くガルーダ(右)が見えます。その間に立って、多動夫が手を振っていました。🤣🤣
上の開口部を外側から見ると、こうなります。薄暗いドックの中に居並ぶ御座船が、見えますでしょうか。博物館は川に向かって造られていて、それぞれの船は、ここから川へと出陣していくようになっています。
最後にもう一度、居並ぶ船のひとつひとつを眺めながら歩きました。
以上、王室御座船博物館に展示されていた、
①アスラワーユパック号(護衛船)
②アナンタナーカラート号(御座船)
③アネーカチャートプチョン号(御座船)
④クルットヘーンヘット号(護衛船)
⑤スパンナホン号・パビリオン(御座船)
⑥ナーラーイソンスバン ラーマ9世号(御座船)
⑦グラビープラープムアンマーン号(護衛船)
⑧エーカチャイヘーンハーウ号(護衛船)
をご紹介しました。
この王室御座船博物館は、
タイ海軍施設の中にあり、
展示されている船の多くは、
タイの芸術局と海軍が建造したものです。
博物館について、ネットでは、
以下のように説明されています。
【王室御座船博物館】
20世紀初めのラーマ7世の時代まで、タイ王室の人々は、自分専用の御座船を所有していました。そして、祝事があった際には、チャオプラヤー川から王宮までを船でパレードしていたのですが、1932年に立憲君主制に移行してから、パレードは行われなくなってしまいました。その後第二次世界大戦では、多くの御座船が戦争被害に遭い、失われてしまいました。しかし戦後になって、タイ王室は、御座船を厳重に保管する重要性を再認識し、それらの管理を芸術局へ委託しました。それを受けて、芸術局は海軍と協力し、一年以上をかけて御座船と展示施設の修復を行いました。1972年、芸術局は御座船を国宝に指定し、さらにドックを「芸術局所属 王室御座船国立博物館」として開館しました。
この博物館には、現在の御座船だけでなく、
古い御座船の一部も展示されており、
「その過去の歴史や文化も含めて、
すべてを大切に保管したい。」
と願うタイの人々の思いが、
込められているのだと思います。
さて。
これだけたくさんの御座船を見てしまうと、
この船団が川を走るところを
見てみたいなあ…と思ってしまいます。
実はタイには、
「王室御座船行進式」
(Royal Barges Procession)
というものがあるのですが、
それはめったに行われません。
最後に行われたのは2019年12月12日で、
新国王の即位を記念したものだったようです。
ということで探してみたら、
そのときの映像が見つかりました!
王室御座船行進式(2019年12月12日)
[Live EN] The Royal Barge Procession on Dec 12, 2019 at 3.15 pm.
たいへん長い動画で、3時間以上もあるのですが、
この博物館に展示されていた船が、
オールスターで出演しています。😄
出陣は、1:07:15くらいから始まるので、
そのあたりからご覧いただくと、
効率よく見ていただけるかな、と思います。
以下に、各船が登場する時間を付記しておきます。
⑤スパンナホン号(御座船)1:08:12
③アネーカチャートプチョン号(御座船)1:10:18
⑥ナーラーイソンスバン ラーマ9世号(御座船)1:10:44
多数の護衛艦と共にチャオプラヤー川を進む王室御座船団 1:13:20
⑧エーカチャイヘーンハーウ号(護衛船)1:15:00
②アナンタナーカラート号(御座船)1:15:40
①アスラワーユパック号(護衛船)1:16:00
⑦グラビープラープムアンマーン号(護衛船)1:17:00
④クルットヘーンヘット号(護衛船)1:31:06
これで、ようやく、
王室御座船博物館の日記が終わりました。
(長々とスミマセン。😓)
(つづく)