MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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積丹から幌加内へ。新緑の美幸線をトロッコで駆けた、9泊10日の北海道 2 - 小樽市鰊御殿② ふたつの玄関(2023年5月10日/1日め)

2023年5月10日 鰊御殿で。(北海道小樽市)


そもそも、
北海道行きのチケットを買ったきっかけは、
「ANAにキュン!」でした。


「ANAにキュン!」は、ANAの感謝の日として、毎月29日に行われるキャンペーンです。


キャンペーンの内容は毎月変わるのですが、
3月29日のANAキュンでは、
「5〜6月搭乗 国内線特典航空券 
 減額マイルキャンペーン」

が実施されました。


このキャンペーンを利用すると、
2023年5月9日から6月14日までの期間、
国内線特典航空券の対象となる全路線で、
航空券と交換するのに必要なマイルが
減額となります。


通常でも、マイルを使って、航空券がオトクにゲットできるのですが、その必要マイル数がこんなにも減額されるのです。


これは見逃せません。
早速、多動夫と相談し、
札幌の往復チケットと交換することにしました。
(本当は旭川に行きたかったのですが、
 旭川は便数が少ないため、
 空席がありませんでした。)


羽田-札幌は片道37000円くらいでしょうか。
そのチケットを、通常は、
ANAの7500マイルで交換できるのですが、
3月29日限定で、5900マイルで交換できました。
つまり、往復74000円分を、
11800マイルで交換できたわけです。
ふたり分なら148000円分のチケットが、
23600マイルです。


23600マイル=ふたり分の往復航空券148000円分
ということは、
1マイルあたり6.27円分ということになります。
マイルはお買い物などで使うこともできますが、
その場合は、楽天ポイントなどのように、
1マイル=1円(1ポイント=1円)
にしかなりません。
でも航空券に交換すれば、たとえば今回のように、
1マイル=6円にまで価値が上がるのです。
(私はこれを、「ポイント効率」と呼んでいます。)
これが、マイルを航空券に交換する醍醐味です。


私は、楽天ポイントやdポイントも
貯めていますが、他のなによりも優先して
ANAマイルを貯める努力をしているのは、
ポイント効率がいいからです。
航空券と交換すれば、
1マイル(1ポイント)の価値が
何倍にも高まるのです。


まあ、もっとも、
航空券とか旅行とかに興味のない方には、
どうでもいい話なのですが…。笑


MIYOのANAマイル通帳です。3月29日付けで、23600マイル(羽田‐札幌往復航空券2枚分)が差し引かれています。(その少し前、3月22日に72500マイル使用しています。こんなにたくさん、なにに使ったのかは、ヒミツです。笑)


話は、「ANAにキュン」に戻ります。
5月の旅行先を北海道に決めたところで、
夫が尋ねました。
「で、何日間行くの? 4泊5日?」と。
それに対して、
「どうして4泊5日なの?
 なにか、東京に用事でもあるの?」
と答えるMIYO。🤣
夫は、昨年9月で完全リタイアしたので、
毎日ヒマです。


夫「いや、別に用事はないけど…。
  じゃあ、何日間にしたいの?」
み「10日。」
夫「は?」
み「10日でだめな理由がある? ないよね?
  私もあなたも、もう別に仕事してないし、
  急いで帰る必要もないでしょ?
  もうね。
  旅行=4泊5日って考えなくていいんだよ。
  思いきって長期の旅行にして、
  北海道でのんびりしようよ。」


このとき、夫はちょっと驚いていましたが、
特に反対する理由もなかったので、
9泊10日もの長い旅行をすることが
決まってしまいました。(アホ)😄


いつもいつも、3泊4日くらいの旅行で、
限られた時間内にあちこち行こうとして、
必ずドタバタ旅行になってしまう、私たち。
もうそういうのをやめて、
ゆっくりしたかったんですよね…。
10日間も行けば、時間に追われることなく、
のんびりできるんじゃないか、と考えました。


そしたら、どうなったと思いますか?


10日間の旅行に、3泊4日分の旅を3つ、
つめこまれました。😂😂😂
いつものドタバタ旅行が、
ノンストップで3つ続いたんですよ…。😔


MIYOがあこがれる、「なにもしない旅」。
結局、今回も、無理でした。
いや、多動夫がいる限り、
永遠に無理かもしれません。😂


でもまあ、楽しかったからいいか…。
一生の思い出になるような感動もありました。
そんな、旅のひとつひとつのできごとを、
少しずつ書いていきたいと思います。
新しい連載を、
いっしょに楽しんでいただけたらうれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。


5月10日(水)


第1話では、新千歳空港から小樽に行き、
お寿司屋さんでお昼ごはんをいただいた…、
ところまで書きました。
積丹から幌加内へ。新緑の美幸線をトロッコで駆けた、9泊10日の北海道 1 - 小樽の「魚一心」で回転寿司。そして鰊御殿へ。(2023年5月10日/1日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


そして午後は、海岸沿いに、
祝津エリアへと車を走らせ、
同じ小樽市内にある、鰊御殿に到着しました。


丘の上にポツンと建っているのが、鰊御殿です。

手前の駐車場に車を停めて、ここから歩いていきます。

駐車場から鰊御殿までは、なだらかな坂道が続きます。

到着です。

屋根には、木製の鬼瓦が今も残っています。

鰊御殿です。


【小樽市鰊御殿】
明治時代に建てられた番屋です。当時の原型をほぼ留めている文化財で、大変貴重なものです。もともとは、青森出身の田中福松によって、1897年(明治30年)に、積丹半島の南側の付け根にある泊村に建てられたもので、建設には7年もの歳月を費やしています。北海道や東北地方の木材を使って建てられており、番屋の全盛期には120人もの漁夫が寝泊まりしていたそうです。

1958年(昭和33年)、北海道炭鉱汽船株式会社が、泊村にあった田中家のニシン漁場建築物を解体、現在の場所に移築し、その後小樽市に寄贈しました。1960年(昭和35年)には、北海道の民家では初めて「北海道有形文化財鰊漁場建築」に指定されています。
総面積は約185坪もあり、現存する鰊御殿としては最大級です。一部2階建てで、1階には、にしん漁やにしん加工に使われた道具や、番屋で暮らした人々の生活用具や服、写真やジオラマなどを展示しています。
近年では、人気漫画・アニメの「ゴールデンカムイ」に登場し、注目を集めています。


ここまで、新千歳空港→イオン小樽店→鰊御殿…と移動してきました。が、その鰊御殿も、はるか西にある泊村から移設されてきたものでした。

鰊御殿に近づいてみると、ふたつの玄関があることがわかりました。

右側の丸い屋根(むくり)がついているのが、かつては親方一家のための玄関でした。その左側にあるのが、ヤン衆たち使用人が出入りする玄関です。当時の番屋ではよく見られる形態です。

これは、札幌市にある旧青山家漁家住宅です。1919年(大正8年)年に建てられました。やはり、入口が二つ並んでいます。左側は、むくりのついた切妻型の入口ひさしで、ヤン衆(漁夫)たちが出入りする番屋の入口でした。右側は、反った千鳥破風の入母屋型の入口ひさしで、親方の住まいの玄関です。(2021年11月6日)
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 46 - 北海道開拓の村⑱(旧青山家漁家住宅①母屋)/ 山口かほるさんの個展(2021年11月6日/4日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

小樽市鰊御殿のとなりには、こんな鳥居もありました。当時の番屋では、どこでも、立派な神棚を置いたりして、神様を大事にしていました。ニシン漁の豊漁やシケの回避を願ってのことでした。

建物の前には、こんな風に細い道が一本あるだけです。そしてその先には、小樽の海が広がっていました。

いい眺めです。遠くの山には、まだ雪が残っています。

それでは、中に入ります。これは、かつてヤン衆たちが使っていた玄関です。現在は見学者用の入口になっています。


次回は、この扉の内側をご紹介します。


(つづく)

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