コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 96 - 旧余市福原漁場⑧ 主屋・漁夫溜まり(台所、風呂場、寝台)/ 堀切フェスタ 2023(2021年11月13日/11日め)
(2023/03/24 15:00記)
2021年11月13日 旧余市福原漁場で。主屋の漁夫溜まりです。(北海道余市郡余市町)
11月13日(土)
旧余市福原漁場に来ています。
主屋で、左半分を占めている、
「漁夫溜まり」で、
飯台、囲炉裏、と見てきました。
さらに進むと、つきあたりにかまどがあります。
かまどです。裏口のすぐそばに据えられていました。
ガラス扉の向こう側には、薪が積まれていました。漁場を経営していくには、炊事用、暖房用、ニシン粕製造用などのために、大量の薪が必要でした。建網1か統あたり、年間約85敷を必要としたそうです。(1敷は、薪の単位で、長さ3尺の薪を6尺x5尺に積んだ量でした。)現在の単位で言うと、「1敷」は、長さ約60センチ、径約18センチの薪を、高さ約1.5メートル・幅約3メートルに積み上げた量のようです。年間85敷というのは、途方もない量だったことがわかります。
かまどの右奥には台所が続き、つきあたりに小部屋が見えます。昔のかまどは、石を積み重ね、粘土で固めて造ったそうです。右側は、米を炊くための「つば釜」で、左には知る陽の釜が置かれています。通常は、こんな風に2個並べて備え付けられました。ここに置かれている釜では、1斗4升(約20㎏)の米を炊くことができました。
豪雪地帯ならではの太い梁や柱が目を引きます。奥にロフトのような場所が見えますが、これは「寝台」と言って、漁夫が寝るための場所でした。
かまどの反対側には、さらに3連のコンロもありました。
かまどの向こう側には、台所部分が、窓に沿って広がっています。今で言う、流し台のようなところですね。当時は、2 ~3人の賄い婦が担当し、ニシン漁の最盛期には、1日に3~5回の食事の用意をしました。また、船に持ち込むための、漁夫用の弁当や、もっこ背負いの人たちのためのおにぎり作りなど行っていたため、かなり忙しい仕事でした。
台所の奥には、さらに小部屋がありました。ここは、親方家族の風呂場でした。ヤン衆はこの風呂場を使用できず、初期の頃は、ニシン釜を使って、五右衛門風呂式に入浴したそうです。やがて、銭湯を利用するようになりました。
浴室の中です。
台所の壁には、漁場規定がかけられています。
「火の元を用心すること」「街路通行人への悪業を禁ず」「海でも陸でも先達人の命に従うこと」「飲酒、無断外出、無断休日については、罰金を徴収する」…などが書かれていました。
当時の人々の作業着であった、どんざ(どんじゃ)です。左は女性用で、右は男性用です。どちらも、裏表より差し縫いしてあります。
【雇われてきた人々(ヤン衆)】
ニシンは、「春告魚」とも呼ばれ、その漁は2月~5月の短い時間に集中して、多くの労働力を必要としました。そのため、漁場を経営する親方は、「雇い」や「若い衆」などと呼ばれる多数の漁夫を、東北地方などから雇ってきました。彼らは、毎年のように連続して雇用されたのですが、それぞれの漁場ごとに、船頭を中心としてほぼ同じ村や地域からやってきました。当初は、漁期が終わると地元へ帰っていましたが、徐々に定住する者も増えていき、故郷の風習や文化を北海道に伝えました。
奥寺漁場のヤン衆たちです。
「どんざ」が展示してあるところから漁夫溜まりを見渡したようすです。囲炉裏の上に、物入れのような2階部分があるのがわかります。これも、ヤン衆の「寝台(ねだい)」でした。漁夫溜まりの周囲を囲むように、寝台が作られていたようです。
【寝台】
船頭や役付きの漁夫は1階で就寝しましたが、若い衆は2階にある、幅約1mほどの寝台で寝ました。天窓から、排煙換気はしていましたが、2階はかなり煙かったようです。
次回は、主屋の右半分を占める、
親方とその家族の居住部分を見ていきます。
(つづく)
(おまけのお話)
地元のお店の振興策として、
なにかとがんばっている葛飾区。
以前は、
かつしか街なかまるごとグルメ 2022
について、日記を書きました。
「かつしか街なかまるごとグルメ 2022」は、葛飾区内153の飲食店が対象でした。
3000円分のクーポンを買うと、
区内の飲食店で3600円分の支払いに使えます。
このときは、区内のいろんなお店に行けて、
クーポンを楽しく利用しました。
年が明けたら、今度は、
「冬の堀切菖蒲園 和の光のおもてなし」です。
入場無料です。お土産に、近隣の飲食店の割引券をいただきました。イベント後、近隣の飲食店で行列ができたそうです。
そして2月から3月にかけて、
今度は、堀切菖蒲園 2023 だそうです。
あまりにもたくさんのイベントが続くので、
葛飾区の担当職員は倒れるのではないか、
と心配になりました。😅
3000円で、3600円分のチケット(600円x6枚)を購入できます。チケットは、堀切地区内の対象店舗で使えます。
2セット購入しました。
(6000円で7200円分のお買い物ができます。)
長野旅行の直前だったので、
使いきれるかと、ちょっと心配でしたが、
大丈夫でした。
今回は、飲食店以外でも使えたのが好評でした。
近所のお店でサクッと使えるのがいいですね。^^
新規開店したばかりのお店にも行ってみました。
堀切フェスタのパンフレットで知った、「こまり」。オープンしてまもないそうです。お魚の食堂で、夜は居酒屋になります。
湯飲み茶わんがオシャレです。^^
MIYOがいただいた、お刺身定食(1200円)。お味噌汁は、エビでとったおだしがおいしかったです。ランチのビールは300円。夫のを、少しだけもらいました。^^
そして夫の、さば焼き定食 本まぐろぶつ付(1000円)。
チケットで支払ったので、実質20%引きです。^^
おいしいランチをいただき、最後に、
チケットがあと2枚(1200円分)だけ残りました。
堀切フェスタのパンフレットを見ながら、
「このチケットで、
晩ごはんの総菜を買って帰ろうかな。」
と、上岡肉店さんの前で考え込んでいたら、
「あの、チケットを利用して、
これからお買い物をされますか?」
と、知らない女性から声をかけられました。
フェスタを担当した、区の職員さんだそうです。笑
「報告書に写真を載せたいのですが、
チケットを使って買い物されている場面に
なかなか出会えなくて…。
すみませんが、写真を撮らせていただいて
よろしいでしょうか。」
…ということで、お肉屋さんで、
チケットを利用してお惣菜を買っているところを、
撮られてしまいました。🤣
「その写真、私も欲しいんですが。」
と言うと、お肉屋さんの方も、
「私も欲しいです。
SNSに載せていいですか?」
と…。
今は、そういう時代なんですね。^^
結局、3人のそれぞれのスマホで、
写真を撮りました。
区の職員の方が、MIYOのスマホで撮ってくださった写真です。650円の総菜セットがチケット利用なら1枚(600円)で購入できるサービス中でした。実質、480円くらいになったかな。職員の方の希望で、チケットと購入したお惣菜をいっしょに撮っています。お店の方、きちんとポーズを作ってて、役者です。笑
そして今日、このブログを書くにあたり、ふと思い出して、上岡肉店さんのSNSを探してみたら、ありました。インスタに、MIYOの写真が出てました~。爆
上岡肉店さんは、国産のお肉にこだわって52年。お惣菜が安くておいしいと、町内で人気のお店です。
https://www.instagram.com/nikumiko2929/
オトクにお買い物できて、
楽しいエピソードもあった、
堀切フェスタ 2023。
「来年もやってくださいね!」
…と、職員の方にお願いしておきました。
帰宅して、夫にこの話をすると、
「写真撮られたってことは、
MIYOちゃんの写真が区の広報に出るってこと?」
ですと。
いやいや、そんなことは聞いてませんから。🤣🤣