MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
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台風でも沖縄。台風11号と共に、宮古島と沖縄本島を楽しむ9日間 22 - 台風なら浦添城⑥ 浦添グスク・ようどれ館(2022年9月1日/7日め)

2022年9月1日 浦添グスク・ようどれ館で。西室(英祖王陵)の内部が、実寸大で再現されていました。(沖縄県浦添市)


9月1日(木)


さんざん歩きましたが、どうにかこうにか、
浦添グスク・ようどれ館
にたどり着きました。



ここは、浦添城跡と浦添ようどれの
ガイダンス施設です。
古い写真、発掘調査のパネルや、
出土した遺物などが展示されており、
浦添グスクと浦添ようどれの歴史を
学ぶことができます。


入口を入ると、
すぐのところに展示されていたのは、
前田高地での激戦の記録と、
浦添城跡から出土した、兵士たちの遺品でした。


前田高地を戦車で猛撃する米軍。(1945年4月29日)

飯盒(はんごう)と、銃弾が貫通した米軍の水筒。

日本軍の鉄カブトと茶碗。

熱で溶けたガラス瓶と、炸裂した手りゅう弾。

焼けた食糧(おにぎり、豆、カンパン)。

戦後、壊滅した浦添ようどれの発掘調査が始まりました。

昭和初期の浦添ようどれです。この状態に戻すべく、人々の努力が続きました。


破壊されつくした浦添城と、
兵士たちの遺品の数々に、
胸が苦しくなるような思いでした。


朝ドラ「ちむどんどん」で、
暢子の母親が、自分の家族を探して、
月に一回の遺骨収集をずっと続けていました。
あの場所はきっと、この浦添なんだな、と、
ブログを書いているうちに気がつきました。


住民の半数が犠牲となるような戦争が、
かつてここにあったということを、
私たちはもっと知っておきたい、と、
展示を見学しながら思いました。


そして、浦添ようどれは、ほぼ戦前の姿によみがえりました。実に、戦後60年もの年月が経過していました。


この浦添ようどれが、
二度と壊されるようなことがないように。
貴重な歴史遺産を守り続けていくのが、
今に生きる私たちの役割なのだと思います。


さて。
浦添グスク・ようどれ館では、
戦争に関する展示を見ることができるのですが、
もうひとつ、
ここでしか見られないものがあります。
それは、浦添ようどれの内部です。
この資料館の中に、西室(英祖王陵)が、
実寸大で再現されているのです。


先ほど見学した浦添ようどれでは、西室(写真の下側)と東室(上側)が並んでいました。

ふたつの王陵のうち、西室が、資料館内に再現されています。内部は、こんなふうになっています。

それでは、墓の内部に入ってみます。ここは主室になります。

右手に小さな扉があります。この扉の向こうに奥室があります。

そして主室の左手には、みっつの石厨子が置かれています。

一番手前にある、1号石厨子です。厨子の中に、英祖王の遺骨を洗骨して納めました。

見事なレリーフが施されています。

沖縄県立博物館でも、この石厨子のレプリカが展示されていました。(2022年8月31日)

台風でも沖縄。台風11号と共に、宮古島と沖縄本島を楽しむ9日間 9 - 台風なら博物館② 沖縄県立博物館 常設展示室(アサギマダラと進貢船)(2022年8月31日/6日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


その隣りの、2号石厨子。

こちらも美しいですね。^^

奥に見えているのが墓口。通常はここから出入りします。

3号石厨子は、中がわかりやすいよう、屋根が取り外されています。

くてわかりにくいですが、中はこうなっていました。

墓口です。


浦添ようどれの内部には、
本来はとうてい入ることができないのですが、
こうして実物大の王陵を造ってくださったおかげで、
内部をつぶさに見ることができました。


すばらしかったです。
ありがとうございました。(→浦添市)


(つづく)

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