コロナでもマシュキニ。増毛から留萌へ、ニシンの千石場所を歩く 6 - 國稀酒造③、すが宗の鮨弁当、旧商家丸一本間家①(2022年6月19日/3日め)
(2022/08/01 16:00記)
2022年6月19日 國稀酒造で。(北海道増毛郡増毛町)
6月19日(日)
國稀酒造では、お酒以外にも、
様々なお土産品を販売していました。
南留萌・小平町産で、黄金の小麦粉と言われる「ルルロッソ」を使用したパン。
【ルルロッソ】
北海道留萌産の、たいへん希少な小麦粉です。硬質な小麦で、通常の小麦では得られない、デュラム小麦に近い特徴を持っています。粒の粒度が大きくて吸水性が高く、たんぱく質含有量が多いため、これまでの国産小麦にはない、モチモチした独特の食感を楽しめます。
このときは、よく知らなかったのですが、
後になって調べてみて、
「そういうことなら、
買って食べてみればよかった。」
と後悔しています。
そしてこれは、つい、表側と裏側を撮ってしまいました。
巨大な鮭、に見えますが、実はこれ、
ぬいぐるみみたいなもので、
ネックピロークッションなのです。
お魚の腹部にあるファスナーを開くと、
中から筋子のように、赤い布がでてきます。
それで全体をくるむと、
赤いネックピロークッションに変わる、
という仕掛けです。笑
本物そっくりに見える鮭ですが、
2018年7月に行ったタイで、
これと同じものを見たことを、
なつかしく思い出しました。
市場で。ザルに並べられたたくさんのお魚。…に見えますが、これはすべてぬいぐるみです。笑(2018年7月13日 タイ・アンパワー水上マーケット)
このリアルなぬいぐるみが、なぜかアンパワーの名物土産になっていて、あちこちで売られていました。
その時の日記です。
高級ホテルに泊まる、タイ3泊6日のおトク旅 18 - アンパワー水上マーケット(3日目)
楽しかった国稀酒造。
次のスポットへと歩き始めてまもなく、
目の前を、台車を押したおじいさんが
通りました。
のぼりが風で動いてよく読めませんが、「ニシンのつのかくし鮨」と書いてあります。廃線駅(増毛駅)の駅弁として、町の中を売り歩いているようです。
ニシンのお寿司を食べたことがないし、なんだか楽しそうなので、ひとつ買ってみました。900円でした。^^
夫が写真を撮っていたら、「のぼりの文字がきれいに写るように」と、通りすがりの方がのぼりを押さえてくださいました。笑
「これは気持ち。^^」と言って、おじいさんがお弁当に添えてくれた、小さな折り鶴。^^
おじいさんが出てきたところを見ると、「すが宗」という、たこザンギのお店がありました。お隣りも同じ店で、こちらはお寿司屋さんです。お弁当は、ここで作られたもののようです。
【すが宗】
國稀酒造の向かいにある、小さな寿司店です。元は札幌・中の島の名店「仲寿し」を営んでいた店主、菅原豊さんが、奥さんと営んでいます。
2000年からは、小樽の旧木村家住宅(木村番屋)を買い取って磯料理店「濃昼茶屋」を経営していましたが、2006年に故郷の増毛に戻り、國稀酒造の向かいにあった倉庫を改築して、同年7月に開業しました。わずか10席ほどという小さな店ですが、開業当初から、寿司好きの集まる店として話題になります。その噂は、口コミを中心に全国へ広がり、いつも客の絶えない繁盛店となりました。寿司ネタは、鮮度抜群の近海ものに加えて、店主が自ら考案した、厚田産鰊による塩蔵しない「生数の子」や「蛸の柔らか煮」など、創意工夫の目立つ仕事ぶりで、握りはもちろん、海鮮ちらしなども、増毛一番の味と評されています。
全国誌や全国放送のテレビ番組でも数多く取り上げられるようになり、夏場は特に、順番を待つ客で行列ができる店になっています。なお、11月から2月末までは魚介加工に精力を注ぐため、寿司店は休業となります。
何気なく買ったお弁当でしたが、
こんな有名店のものだったとは…。笑
さらに歩きます。この古い建物の向こうに、旧商家丸一本間家があるはず…と探していたら、ここがすでにそれでした。写真右側の、通りに面したところが入口になります。
いい感じです。MIYOは、「にしんのつのかくし鮨」の入った袋をぶら下げて立ってます。笑
かなり大きなお屋敷です。
右方向にずっと続いているのですが…、
とりあえず、中に入ります。入口部分の右手には、りっぱなうだつが設けられています。
【旧商家丸一本間家(きゅうしょうかまるいちほんまけ)】
約120年前の明治時代の姿をそのまま現代に伝えている、旧商家丸一本間家のお屋敷です。本間家は「丸一本間」の屋号で、呉服商から始まり、ニシン漁の網元、海運業、酒造業など時代とともに多岐にわたって事業を展開し、家屋もそれに伴って増築していきました。屋根瓦の一枚一枚には家紋が彫り込まれ、壁面や門柱には洋風の装飾が施されるなど、当時の建築職人の心意気が伝わってきます。(国指定重要文化財)
現在は、建物の大部分が修繕・復原され、店鋪や居宅部を含む、 広大な建物の内部を期間限定で見学できるようになっています。2022年の開館時期は、4月25日~11月3日です。
MIYOはさっさと中に入ったのですが、
夫は興奮冷めやらず、外観を撮り続けて、
なかなか入ってきませんでした。🤣🤣
このときに、夫が撮っていた写真です。たしかに、「家に力がある」とでもいうのでしょうか。すばらしい雰囲気を醸し出しています。
すっきりとしたデザインながら、歴史の重みが感じられ、美しい佇まいでした。
丸一の屋号がありますね。^^
次回は、
旧商家丸一本間家の内部を
ご紹介します。
(つづく)