MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 64 - ウポポイ⑪(伝統的家屋「チセ」)/ エント茶とイタドリ茶(2021年11月7日/5日め)

(2022/06/26 16:00記)

2021年11月7日 国立アイヌ民族博物館で。夕暮れ時のコタンを歩きました。(北海道白老郡)


11月7日(日)


ウポポイのいちばん奥にあるエリア
伝統的コタン(チェタ カネ アン コタン)
の中を歩きました。


ポロト湖に面して、伝統的家屋「チセ」が並んでいます。


【ウポポイの伝統的家屋「チセ」】
ウポポイのコタンエリアでは、アイヌの伝統的家屋「チセ」を再現しています。チセは5棟あり、うち3棟は、シノッチセ、ポロチセ、ポンチセといい、アイヌ文化を身近に感じることができる体験プログラムとして、伝統儀礼の航海や生業体験を行っています。
チセの構造は、旧アイヌ民族博物館で復元されたチセを参考にしており、多くの来園者に対応するために、通常より大きく、耐震や防災も考慮して、現代の建築技術を用いて建てられました。
他の2棟のチセは、伝統的な建築技法の継承を目的に地域産材を利用し、公開しています。


少し規模の小さいチセ。伝統的な建築技法の継承を目的に地域産材を利用したものだと思います。ドアや窓などが、本来の形になっています。

裏側から見たところ。屋根の葺き方が独特ですね。

それでは、チセの中に入ってみます。このチセは、多くの来園者に対応するために、通常より大きく、耐震や防災も考慮して、現代の建築技術を用いて建てられました。

チセの内部です。真ん中にいろりがあります。

いろりの上部です。

神窓です。カムイが出入りするための神聖な窓とされ、儀礼のときにだけ使われました。窓のまわりは、葦でできた織物とイナウで飾ってあります。

イナウについては、以下をご覧ください。
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 10 - 北海道博物館⑤ 「群馬のケズリバナとアイヌのイナウ」(2021年11月3日/1日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


コタンでは、一日中、さまざまな体験プラグラムが開催されています。「アイヌのくらしと文化解説 コタンの語り」「おしえて!!トゥれっぽん」「チセ内部見学(ポロチセ)」「キッズ向けプログラム ポン劇場」「アイヌ語学習プログラム アイヌイタカリ アイェロ」「アイヌ語学習プログラム ピリカ!ビンゴ アキロ」などなど。


ここでは、たくさんの体験プログラムが
開催されていたのですが、
私たちがコタンに来たのは、
午後の遅い時間でした。
残念ながら、
すべてのプログラムが終了していました。
(博物館よりも、先にこちらに
 来るべきでした。😅)


夕暮れのコタンを、奥へ奥へと歩きました。段々になって葺かれた屋根は、アイヌ家屋の特長です。

チセの全体を撮るために、イスの上にあがれと夫に言われ…。笑

アイヌ文化を楽しみながら体験できるようにと、さまざまな工夫を凝らしているコタンエリア。楽しかったです。

ポロト湖の夕暮れです。

閉館時間が迫る中、出口へと急ぎます。国立民族学博物館の前です。

お昼ごはんをいただいた、エントランス棟まで戻ってきました。

ここにあるショップ「ななかまど」です。到着した時に、カップチーズケーキ「クンネチュプ」と「白老産カシスパイ」を購入し、お取り置きしてもらっていたので、受け取りに行きました。きっと、受け取るのを忘れてそのまま帰っちゃう人もいるんだろうなあ…。笑

ななかまどの「クンネチュプ」。とってもおいしかったです。^^

そして、11月までの期間限定販売だった「白老産 カシスパイ」は、翌日の朝ごはんになりました。^^

ななかまどでケーキを購入したときの日記はこちらです。
コロナでもウポポイ3。札幌2週間ホテル暮らし 53 - ウポポイ①(いざないの回廊、ななかまどイレンカ、歓迎の広場)/ 5435(2021年11月7日/5日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


さて、ななかまどのカップケーキを持って帰ります。


こうして、
あこがれ続けた「ウポポイ」での一日が
終わりました。


白老から札幌まで、
夫の運転で、再び戻ります。
およそ1時間半の距離です。


(つづく)


(おまけのお話)


前日の日記で、
アイヌコタンにナギナタコウジュ
干してあったことを書きました。


ナギナタコウジュです。ナギナタコウジュの茎葉は、炎で炙り、香り付けとして粥に入れました。また、乾燥させたものをお茶にして飲むこともありました。


帰り道で、ミュージアムショップに
もう一度寄ったところ、
このナギナタコウジュで作ったお茶が、
販売されているのを見つけました。
「エント茶」と言います。


エント茶です。

北海道で古くから飲まれてきた、エント茶とイタドリ茶です。


【エント茶】
シソ科のナギナタコウジュを丁寧に手摘みしてお茶にしたもので、北海道で古くから飲まれてきました。ナギナタコウジュは、アイヌ語でエントと呼ばれる薬草です。とても香りが良く、飲みやすい味になっています。
エントは、風邪のひきはじめや二日酔いに良いと言われ、アイヌの人々が日常的に飲んでいたと言われています。


【イタドリ茶】
北海道で、古くから生活の知恵として使用されてきたイタドリ(アイヌ語でクッタラと呼ばれる野草)を、手摘みしてお茶にしました。イタドリは、白老町には欠かせない植物として長く使われてきました。そのため、「クッタラ」という名前は、現在でも白老町内の地名として残っています。


このイタドリ茶に、2022年6月の白老の旅で、思いがけず再会しました。イタドリ茶は白老に伝わるお茶なので、まあ当たり前と言えば当たり前だったのですが。笑(2022年6月20日)

「イタドリ茶とほうじ茶のブレンドティー」でした。


このお茶をいただいた場所については、
また後ほど書いていきたいと思います。

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