MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 31 - 小樽運河クルーズ⑤倉庫群)(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河で。(北海道小樽市)


6月28日


北運河のつきあたりから反転し、
今度は南運河エリアを遊覧しました。
古い倉庫がいくつも並んでいるエリアです。
運河だけにかぎらず、小樽市内には、
古い倉庫がいくつもありますが、
それには理由があります。


【小樽の倉庫群】
小樽の見どころのひとつが、小樽運河の倉庫群や堺町通りに立ち並ぶ石造倉庫です。この小樽の倉庫群は、小樽の歴史そのものと言えます。
明治初期以降、北海道の近代化が急速に進むと、港町の小樽は、北海道開拓の拠点として急速に発展していきました。小樽港では、北海道の海運貿易拠点としてたくさんの物資が流通し、その物資を保管するためにたくさんの倉庫が必要でした。

大正時代には、積荷の運搬作業を効率的に行うために、「小樽運河」が造られました。そしてその運河沿いには、たくさんの「倉庫」が建てられました。
このような歴史背景のもとに、当時建てられた倉庫が、小樽には今も数多く残っているのです。
小樽の倉庫の特徴は、内側の柱や梁は木材・外側は石造りの「木骨石造」です。石造りの建物は、夏は涼しく冬は暖かい上、防火性にも優れていて、倉庫に適しています。外壁の軟石が小樽近郊で採れること、工期が短く建築費が低く抑えられることもあって、大正初期頃までは多くの石造倉庫が建てられました。けれど大正中期以降は、モルタル塗りやタイル貼り、鉄筋コンクリート造りが主流となり、石造倉庫は少しずつ姿を消していきます。
小樽に現在も残る石造倉庫の多くは、その歴史を感じる風合いそのままに、今も施設や店舗として活用されています。それは、小樽の重要な観光資源となっています。


北運河エリアの倉庫群です。いずれも、現在は倉庫として使われているものはないようですが、それぞれが趣のある外観を見せてくれています。最初の建物は、北日本倉庫港運の倉庫です。ちなみに、北日本倉庫港運は、現在も存在する株式会社だそうです。その奥の2棟は、旧篠田倉庫です。

旧篠田倉庫です(小樽市指定歴史的建造物・第63号)。2棟並んで建っていて、周りの倉庫と比べると頭ひとつ高い倉庫です。1925年(大正15年)に建築され、現在は海越という飲食店が営業しているようです。扉に「大同倉庫」と大書してありますが、大同倉庫自体は、運河よりもさらに海側に本社を構えています。

ふたつめの旧篠田倉庫です。木骨煉瓦造りの壁が特徴的で、倉庫群の代表ともいえる存在です。こちらも、「大同倉庫」と大書されています。1996年に改修されましたが、景観保全のため、あえて古い色合いにしたそうです。

そのとなりにある、旧小樽倉庫です。すごい存在感ですね。^^ この建物も、倉庫としての役割は終えています(小樽倉庫という会社は現在も存在しています)。現在は、運河から見て左半分が「小樽ビール醸造所」で、小樽ビールとドイツ料理を堪能できます。右半分は「びっくりドンキー 小樽運河店」になっています。石造りの倉庫の運河に面した部分は、「小樽ビール 小樽倉庫No.1」のオープンテラスになっています。

テラスでビールを楽しんでいた方が、私たちに手を振ってくれました。みなさん、とてもいい笑顔でした。

私たちも手を振りました。手を振る方も降られる方もハッピーになれる、楽しいクルージングでした。^^


次に小樽に来ることがあったら…。
そのときは私も、
このテラスでビールを飲み、
運河クルーズをしている方に
笑顔で手を振りたいな、
と思いました。^^


ラストの2棟は、旧澁澤倉庫です。

澁澤倉庫は、北運河エリアでも見かけました。澁澤氏は、小樽の倉庫業にもかなり投資しておられたようです。

南運河エリアの終点である、浅草橋が近づいてきました。写真は、橋を背にして臨む、小樽運河の風景です。奥に見えているのが中央橋。その向こうに、北運河エリアが続いています。

旧澁澤倉庫のふたつめが見えてきました。

ふたつめの旧澁澤倉庫の隣りに見える建物は、「北海あぶりやき運河倉庫」のようです。このすぐ右側に、浅草橋があります。

運河の反対側は散策路になっています。こちら側にも、古そうな建築物が見えます。

南運河の最終地点、浅草橋まで来ました。この浅草橋を背にして見る小樽運河の姿に見とれました。ゆったり湾曲した小樽運河と、100年以上前に建てられた倉庫群の眺めは圧巻です。浅草橋の上からの眺めもいいですが、水面近くからの眺めはさらに見ごたえがあります。^^ 

ボートはここでUターンし、スタート地点まで戻ります。写真は、倉庫群と反対側にある、散策路です。

船着場に到着です。40分の、大変充実したクルーズでした。^^

クルーズのあとで、キャプテンに写真を撮っていただきました。「どこを背景に撮りましょうか?」「えっと、どこでもいいです。どこを撮ってもきれいだから。」なんて会話を交わしながら。笑

つい今しがた見て来た、南運河の倉庫群です。左手に写っているのが、私たちが乗っていたボートです。右側には散策路が延びています。

運河クルーズがあまりに楽しかったので、このまま立ち去るのがもったいないような気持ちでした。そこで次は、運河沿いの散策路を歩いてみることにしました。


(つづく)

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