MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
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コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 22 - 北海道立北方民族博物館④(トナカイのスプーン)そしてようやくお昼ごはん(2021年6月27日/3日め)

2021年6月27日 ヴィクトリアステーションでお昼ごはん。(北海道網走市)


6月27日


北海道立北方民族博物館の、
「子どもと遊び」
というエリアに来ています。


美しく精巧なゆりかごや玩具を通して、子どもを大切に育てていく習慣がうかがわれます。男の子には弓や銛(もり)が、女の子には人形などが与えられ、遊びの中で大人の真似をしながら、生活のための技術や知識を学んでいきました。

上段中央の女の子を見ていて気になり、帰宅後、古いアルバムを見てみました。なんか、自分の小さいころに似ている感じが…。笑 

やはり、ルーツはここなのでしょうか。😅 写真は、ゼロ歳のMIYOです。^^

(両親があまり家にいなかったので、この頃から、私は母の実家に預けられたそうです。その後は4歳まで、「お守りさん」の家に預けられていました。5歳からは保育園に。けっこう転々としているな…。笑 写真の女性は、何十年も家にいてくれたお手伝いのおばあちゃんで、とてもかわいがってくれました。大好きでした。)


さて、前回少しご紹介した、「ゆりかご」たちです。

サミのゆりかご。木、トナカイの皮、布、毛糸でできています。(フィンランド)

狩猟具のコーナーかと思ったら、おもちゃの展示でした。弓や銛(もり)は子どもが遊びに使えるようなサイズです。小さいころからこのような道具をおもちゃとして持たせ、自然に狩りを学ばせていったんですね…。中段にあるのは、エスキモーのけん玉とイヌイットの小さな犬ゾリです。

幼いころから弓を使うなんて、「ゴールデンカムイ」のアシリパみたいですね。^^(2021年11月3日 札幌市・北海道博物館)

いちばん下には、さらに細々としたものが…。子供用のナイフや人形、おままごとの道具です。右側にあったものをさらに見てみると、上から、ウィルタのやじろべえ(北海道)、エスキモーの知恵の輪(グリーンランド)、サハの牡牛型玩具(ロシア)、サハのトナカイ型玩具(ロシア)、サハのおはじき(ロシア)、エスキモーの鳥型玩具(グリーンランド)。おはじきのかわいらしいこと。楽しいですね。^^

サミのスプーン。トナカイの角でできています(フィンランド)。彫り模様がすばらしいのですが、展示の位置が微妙で、ガラスが光ってなかなかうまく撮れません。

苦戦していたら、夫がお気に入りのアイフォン(←勤務先の貸与品。笑)で撮ってくれました。でも、柄が切れてます。もう少し上まで撮ってほしかったなぁ…。

そして、最後のコーナーです。圧巻は、カザフの巨大な壁掛け(1961年 モンゴル)。壁一面に広がっています。

夫のアイフォンだと、柄がさらにきれいに撮れています。

顔を近づけて、まじまじと見てみました。美しい柄は、すべて、刺繍でできています。

ナーナイの壁掛け(ロシア)。これも、壁一面に広がっています。全体を撮るために、何度も後ろに下がりました。

しつこいですが、夫のアイフォン。笑 きれいなのですが、こういう撮り方をすると、大きさが伝わらなくて、ランチョンマットのようですね…。大きい物を撮るのはむずかしいです。

これも、柄を接写しました。一針、一針、どんな方が刺したのでしょうか…。色使いもデザインも、すばらしいですね。

ほんとうに見ごたえがあった、北方民族博物館。ようやく、見学を終えました。

博物館網走監獄から北方民族博物館へと、夢中で歩きまわり、もう15時を過ぎています。今回も、夫お得意の、「夜討ち朝駆け、ごはん抜き」ツアーになってきました。ようやくお昼ごはんです。たまたま見つけた、「ヴィクトリアステーション 網走駅前店」へ。

お腹が空き過ぎてて、サラダ、スープ、ドリンクのバーも奮発しました。笑 北海道のサラダバーには、メロンがたくさん置いてあってびっくりです。

夫が注文した、アンガス牛リブアイステーキ(200g)。1380円です。

MIYOは、4種のガーリックカットステーキ(140g)。1130円です。

あはは、うれしそうな顔。いやもう、めちゃくちゃおいしかったですよ。^^


ふたりで食べまくって、3861円。
このお昼ごはんが、
この日いちばんの出費だったかも。爆


さて。
最後に、北方民族博物館で見た、
もうひとつの展示のお話を。


博物館の一隅で、ロビー展「アイヌ民族の現在1 ラポロアイヌネイション」が開催されていました。ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)、浦幌町立博物館との共催だそうです。ラポロアイヌネイションは、北海道浦幌町のアイヌ民族団体です。


小さな展示スペースの半分近くが、
ラポロアイヌネイションが起こした、
「遺骨返還訴訟」に関するものでした。


【遺骨返還訴訟】
北海道大学と札幌医科大学がアイヌの遺骨を保管していることに対して、ラポロアイヌネイションが返還を求める訴訟を起こしました。大学側とは、それぞれ和解が成立し、2019年までに約100体が故郷へ返還されました。同様の訴訟は、東京大学にも起こされ、2020年までに、大学側が全ての遺骨と副葬品を返還すること、搬送費や再埋葬する墓地の造成費を負担すること、ラポロアイヌネイション側が損害賠償請求を放棄することで、和解が成立しました。


和人が、アイヌのお墓をあばいて、
遺骨や副葬品を、
学術資料として持ち帰った、
ということでしょうか。
それにしても100体とは、
すごい数です。


展示してあった漆器の写真を
撮ろうとしたのですが、
「ここは撮影禁止です。」
と止められました。
なので、このロビー展の写真は、
ポスターしか残っていません。


なにか、ものものしい雰囲気でした。
流れているビデオ映像では、
「日本がアイヌに行っている差別」
について、アイヌの方が語っていました。


その昔、差別はあったのだと思いますが、
それは、今も続いているのでしょうか。
かつて和人は、アイヌの人々に対して、
なにをしたのでしょうか。


私はなにも知らないな、と思いました。
違和感が残りました。
その気持ちは、ずっと心に残り、
4か月後に再び訪れた北海道の旅へと、
つながっていくことになります。


(つづく)

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