MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 27 - 十和田湖(乙女の像、柱状節理と十和田神社)(2021年5月14日/2日め)

2021年5月14日 奥入瀬渓流・「百両橋」です。美しい樹々に見とれ、「千両岩」の写真を撮るのを忘れてしまいました。笑(青森県十和田市)


5月14日


十和田湖畔・「開運の小径」を歩き、
「乙女の像」まで、やってきました。


十和田湖と、湖に向かって建つ「乙女の像」。

彼女たちに、会ってみたいと思っていました…。


【乙女の像】
十和田湖国立公園指定15周年を記念して、昭和28年に建てられたブロンズ像です。彫刻家であり詩人でもある高村光太郎の最後の作品としても知られ、完成まで1年余りかかったと言われています。「乙女の像」では、高さ2.1mの2人の裸婦が、左手を合わせて向かい合っています。モデルは光太郎の愛妻で、詩集「智恵子抄」で知られる智恵子夫人です。台座には婦人の故郷、福島産の黒御影石を利用しています。


この像が制作されているとき、
モデルとなった夫人は病床にありましたが、
完成を、とても楽しみにしていたそうです。
ところが、いざ、できあがってみると、
そこにいたのはご覧のように、
一糸まとわぬ、ふたりの女性でした。
「私は、あんなに太っていない。」
と驚き、不満を隠せなかったそうです。😅


そんなエピソードを聞くと、
夫が有名になっていく中で、
千恵子は思うように自己実現ができず、
心を病んでいったのではないかと感じます。


千恵子をモデルにしながら、
正反対の女性像を作り上げた高太郎が、
「乙女の像」にこめた思いは
なんだったのでしょうか。


これは勝手な想像ですが…、
長く入院していた妻を、深く愛しながらも、
「こんなふうにふくよかで、
 健康的な女性になってほしい」
という、光太郎の願いが、
「乙女の像」を作り上げたのではないか。
そんな気がしてなりません。


「乙女の像」の後ろに広がる林を歩いてみることにしました。ここは、「十和田神社」の参道になっています。


【湖畔の林】
このあたりは御前ヶ浜とよばれています。湖畔沿いの平坦地で地下の水位が高いため、水分の多い環境に強いドロノキ、シロヤナギ、カツラ、ハルニレなどの木が、ミズナラなどの樹々に混在しています。中でもひときわ大きいのが、ポプラのなかまのドロノキで、その高さは30mにも達します。


これがその、ドロノキでしょうか。

「柱に化けた溶岩」と名づけられたところです。


【柱に化けた溶岩】
湖に突き出た2つの半島は、中の湖を火口とする比較的新しい火山の一部です。手前に浮かぶ小さな島や背後の岩山なども、同じ溶岩でできています。岩はだの割れ目は、溶岩が冷えて固まる時にできたもので、柱を積み上げたように見られるところから、「柱状節理」と呼ばれています。


巨木が並ぶ小道を歩き続けると、鳥居が見えてきました。ここが、十和田神社の入り口です。

森の中の手水舎。龍神を象っています。

次の鳥居です。石段を上がったところに境内があります。


【十和田神社】
日本武尊(やまとたけるのみこと)と湖の主・南祖坊をまつったところです。鎌倉時代以前から、修験僧徒(山伏)の修行場として知られ、江戸時代には南部藩の霊場として発展しました。南祖坊の伝説にちなむ、鉄のわらじが奉納されています。


階段を上がると、社殿が現れました。繊細で豪華な彫刻が施された、立派な建物です。

本殿の右にある、熊野神社です。

奥へ奥へと、どんどん歩いていく夫。笑


私は、十和田湖で、
「乙女の像」は見たかったけれど、
別に、「十和田神社」にまで行きたいとは、
思っていませんでした。


でもここまで来たら、
もう、多動夫の方が止まらないようです。
林の中を神社に向かって、
奥へ奥へと、どんどん歩いていく夫。
もう、十和田湖エリアに
どっぷりとつかっていますね。笑


「十和田湖は見ない。
 早く黒石に行かないと時間がない。」
と言い張っていたのは、どうなったのかな…、
と思いましたが、
あえて聞きませんでした。笑


私を怒らせてしまったので、
夫もコワくて、
「早く黒石に行こうよ。」
とは、なかなか言い出せなかった、
ということだったのかもしれません。
(↑アホだなあ…。😔)


(つづく)

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