MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 24 - 十和田湖遊覧船(2021年5月14日/2日め)

2021年5月14日 十和田湖に到着です。(青森県十和田市)


5月14日


天然記念物に指定される森。
美しい滝。
それが、14キロにわたって続く、
奥入瀬渓流。
車で移動してズルをしながらも、
なんとか子ノ口に着きました。


石ヶ戸から子ノ口まで、奥入瀬渓流を3時間かけて歩きました。


上の地図でおわかりのように、
子ノ口は、十和田湖畔にあります。
つまり、ほんの1分も歩けば、
十和田湖が見られるのです。
ところが。


多動夫ときたら、
十和田湖に行ってる時間はない。
 ここを今すぐ出発
しないと、
 黒石を観光できなくなる。」
と、顔をひきつらせています。


はあ…?


またはじまった、です。
たしかに、
「奥入瀬のあとで時間があまったら、
 黒石に行ってもいいよ。」
と、了承していました。
けれど、この日のメインは奥入瀬であり、
「そのあとで、できれば、
 十和田湖にも行きたい。」
と、私は事前に言ってあったのです。
だって、すぐ目の前なんですよ?😟


でも、このときの夫の脳には、
もう、「黒石」しかなかったんですね…。


「ほんの1分くらいでいいから、
 十和田湖を見たいんだけど。」
と言っても、夫は、
「時間がない。
 黒石に行けなくなる。」
の一点張り。


ここまで来て、
目の前の十和田湖をひと目も見ないで
湖と反対方向に車を走らせるって、
アホだと思いませんか?😔😔
けれど夫は、自分のやりたいことがあると、
なにも見えなくなってしまい、
平気で妻を踏みつぶします。
(つまりこれが何十年も続いて、
 離婚を決意したわけですが。😞)


ここで、いつものように始まった、
夫婦げんか。😅
けれど車はすでに、
十和田湖から遠ざかりつつありました。


「おかしいと思う。
 いくら黒石に行きたいからって、
 ここまで来て、
 十和田湖をひと目も見ないで
 引き返すなんて。
 それは違うと思う。」
と言ったきり、黙ってしまったMIYO。


最終的には、夫が、
「やばい。また離婚される。」と悟り、
十和田湖に向かうことになりました。爆
けれどそのころには、
MIYOはすっかり不機嫌になっていて、
そのあと2時間、夫と口をきくこともなく…。
夫婦で無言の十和田湖観光となりました。😅


奥入瀬から車で1分も走れば、十和田湖が見えてくるのです。

ここに来るという、あたりまえのことのために、全力で夫とケンカしなければならなかったわけで、ホント、疲れました…。

なにはともあれ、十和田湖に到着。笑


ちょうど、十和田湖遊覧船が
出発するところでした。
この旅行に出かける前に、MIYOは、
「できれば、
 十和田湖でお船に乗りたい。」
と言いました。そして夫は、
「調べたけど、ちょうどいい船がなかった。」
と言いました。
だから、遊覧船はあきらめていたのです。
でも来てみたら、船はあったんです。
そして今まさに、出航するところでした。
(ば~か~や~ろ~。😠😠)


ってことで、チケットを購入。

そして、お船(第一八甲船)に向かって走ります。

MIYO、まだ怒ってます。🤣


で、体温チェックをしたあと、
船に乗ったんですけどね…。


私たち以外に、人影のない船内。「大丈夫か、日本?」って、またまた思いましたよ…。

なんか、使われた形跡がなく、真っ白でピカピカのイスカバー。

私たちを乗せた船が出発しました。

入れ代わりに、別の船が入ってきました。この船にも、乗客の姿は見えませんでした。桟橋の後ろに見えているのは、奥入瀬へと続く森です。


ほとんどやって来ることのない客を待って、
全国の観光地で、こんなふうに、
みなさん、がんばっておられるのだな…、
と思いました。


十和田湖です。

やがて、湖上に浮かぶ小島が続々と現れてきます。これは、十和田火山の溶岩が露出したもので、噴火によって形成された自然のアートです。

湖面がエメラルドグリーンに見える場所も。まるで時間が止まったかのような、神秘的な風景でした。樹々と湖水が、美しさを競っているようです。


5月の日差しは、まぶしいくらいでした。
碧い湖水の上で、
エンジン音をひびかせながら、
船はどんどん進んでいきました。


(つづく)

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