MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
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コロナでも青森。奥入瀬の春の流れを追いかけて 10 - 青森屋・「りんごと桜の花回廊」と「津軽塗」(2021年5月13日)

2021年5月13日 青森屋・りんごと桜の花回廊で。(青森県三沢市)


5月13日


じゃわめぐ横丁の先にあった、
「りんごと桜の花回廊」に来ました。


案内パネルでは、こうなっています。りんごの花を描いた燈籠と桜で彩る回廊だそうです。

それでは、花回廊に入ります。

うわぁ…。と、ため息がでました。あたり一面が、りんごと桜の花が描かれた燈籠で埋め尽くされています。

花燈籠には、桜の花が添えられています。

燈籠の柄は、ひとつひとつが違っています。

何百個もの燈籠を飾り付けた方々のことを思いました。たいへんな作業だったことでしょう。

まるで別世界のような、花回廊。歩いているだけで、気持ちが華やぎます。「訪れた人に楽しんでもらいたい」という、青森屋のみなさんの思いが伝わってきました。

さて、この花回廊には、美しい燈籠に囲まれるように、「津軽塗」が展示されていました。


【津軽塗】
日本最北端の漆器産地である青森県弘前市を中心とする、津軽地方の伝統的な漆器で、青森県で唯一の、「経済産業大臣指定伝統工芸品」です。
そのはじまりは、江戸時代元禄年間にさかのぼり、300年以上の歴史があります。津軽藩お抱えの塗師たちによって築かれてきた、独特の研ぎ出し技術は、明治時代初頭からは、「津軽塗」と呼ばれ、産業として発展してきました。現在は、青森県弘前市を中心に製作販売されています。
津軽塗の特徴は、堅牢で実用性に富んでいると同時に、非常に優美な外見を持つ、というところにあります。津軽塗で用いられる「研ぎ出し変わり塗り」という技法は、幾重にも塗り重ねた漆を平滑に研ぎ出して模様を表す方法です。この繰り返しに数十回の工程、二か月以上の日数を費やすことで、複雑で美しい漆模様と、頑丈でしっかりした触感が得られるのだそうです。現代まで伝わっているのは、唐塗 / 七々子塗 / 紋紗塗 / 錦塗の四技法です。


津軽地方の漆器「津軽塗」は、青森県を代表する伝統工芸品です。(画像をお借りしました)

津軽塗が作られていくようすが、紹介されていました。後ろに見えているの器は、「錦塗」です。

唐塗は、津軽塗の代表格であり、現在最も多く生産されています。唐塗独特の優雅な斑点模様は、何度も塗っては乾かし、そして研ぐという作業を繰り返し、全部で48の工程から生み出されます。完成までには、最低でも一か月半から二か月を要します。

唐塗の茶櫃です。(画像をお借りしました)

七々子塗のお椀です。独特の輪紋(小さな粒のような丸)が見えます。(画像をお借りしました)

【七々子塗の輪紋の描き方】
 ①全面に種漆を塗り、生乾きの漆の上に、菜の花の種(菜種)を撒きます。
 ②漆が乾いてから菜種を丁寧に剥ぎ、その上に、今度は地の色となる漆を塗ります。
 ③それも乾いたら、何度も研いで、七々子柄を浮かび上がらせます。
 七々子塗の文様は、菜種によって作られるのだそうです。


紋紗塗。黒漆の模様に紗の炭粉を蒔き、研ぎ出して磨き、仕上げされたものです。

紋紗塗の三段重箱(画像をお借りしました)

錦塗のお椀です。津軽塗の中でも最高レベルの技法と言われています。七々子塗の輪紋地に古典唐草を描き、金色に仕上げてあります。唐草模様には、花の模様に緑色で草をイメージした彩色が施してあり、さらに、錦塗の特徴でもある紗綾形(さやがた。くずした卍(まんじ)を連続させた模様。)が描かれています。錦塗をお椀に施せる職人は少なく、希少価値の高いお椀です。(画像をお借りしました)

唐塗や七々子塗の箸とお椀

津軽塗の次は、青森りんごのお勉強です。青森りんごのブランドって、27種もあるんですね。ひとつひとつの見本とブランド名が展示されていました。

津軽塗やりんごのお勉強をしながら、楽しく歩いているうちに、出口が見えてきました。「りんごと桜の花回廊」を抜けて、その先にあるビュッフェ会場で、夕食をいただきます。


さて、ようやく晩ごはんです。^^


(つづく)

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