コロナでも福島。満開の桜の下、城を仰ぐ 22 - 会津若松・西郷頼母邸(茶の間、役人所から御成りの間へ)(2021年4月10日/2日め)
2021年4月10日 西郷頼母邸・御成りの間です。(福島県会津若松市)
4月10日
会津武家屋敷、
西郷頼母邸に来ています。
「料理の間」や「台所」を通り抜けると、
その隣りにあるのが、「茶の間」です。
茶の間。20畳敷の部屋で、家臣たちが休憩したり、食事をしたりしました。
間取図で見ると、このあたりです。広いですね。まだまだ先があります。
役人所。屋敷内の事務処理をしていた部屋です。
甲冑が飾られていたので、多動夫はうれしくて撮りまくってました。😔
渡り廊下を歩いて、「御成りの間」に向かいます。
御成りの間。御成御殿とも呼ばれます。藩公や上級武士など、身分の高い方々をお迎えしました。室内は書院造りで、書院壱の間、次の間、茶の間、鎖の間などから構成されています。
お屋敷のほぼ1/3を占める、広いエリアです。
書院壱の間。お客様が通された部屋です。この部屋にだけ、畳に高麗縁(こうらいべり)が使われており、格式の高い部屋であったことがわかります。
縁側からは、落ち着いた雰囲気の庭が臨めます。上級の武家屋敷らしい佇まいです。
塀の向こうに見えているのは、左が四脚門で、右が式台玄関です。
書院壱の間の隣りにある、茶室です。御成りの間に来客があるときに、ここで茶をたてました。他の部屋の釘隠しは銅製ですが、この部屋だけは、陶製です。その理由は、お湯を沸かすことによる湯気で、銅が錆びて緑青が発生し、人体の毒になると考えられていたからでした。部屋の奥に小さく見えている、白い扇形のものが、釘隠しです。
釘隠し(釘を見せないように付ける装飾品)です。左が通常の釘隠しで、右が、茶室のみに使われていた、陶製の釘隠しです。(近くで撮ることができなかったので、画像をお借りしました。)
御成りの間のある部分を外から撮りました。お屋敷の周囲に広がる山と庭園が、美しいですね。
お屋敷の探索、
まだまだ続きます。
(つづく)