コロナでも雛旅。古(いにしえ)の雛を訪ねる、4泊5日の長野・岐阜・愛知 20 - 田中本家博物館 水車土蔵(2021年3月27日/2日め)
2021年3月27日 水車土蔵は、驚きの連続でした。(長野県須坂市・田中本家博物館 )
3月27日
ご当主に案内されて、
広い敷地内を歩きました。
立ち並ぶ蔵。これらのひとつひとつに、いったいどれだけのお宝が眠っているのか、想像もつきません。😅😅
敷地内には、しっかりとした石組みで造られた水路もありました。
「どうぞこちらへ」と言われたところを見ると、木戸がありました。
木戸をくぐると、長い通路に沿って、土蔵が並んでいます。
その中のひとつに入れていただきました。ここは、水車土蔵でした。(江戸時代)
【水車土蔵】
江戸時代に造られました。当時は、中を川が流れていて、その川の流れを利用して、精米を行っていました。現在は、水車の丸い枠と軸の受け石、石臼だけが残っています。
ここには、他にも、たくさんの品が保管されていました。
たとえば、奥に見える、たくさんの太い棒のようなもの。なんだと思いますか?
これを組み立てると、ソリができあがるのです。この土蔵の中には、およそ240年前に庭園を造った際、庭石を運んだ木ゾリや、石を持ち上げた滑車、麻縄などが残されていました。
この木ゾリで運んだ石が、こちらです。人がふたりは乗れるような、大きな石です。午前中にお茶とお菓子をいただいたときに見せていただいた、池泉回遊式庭園の庭石は、実に240年も前に、木ゾリで運ばれてきたんですね。^^
棚には、江戸時代の鳥籠が、多数収められていました。当時から、鳥の大きさや習性に合わせて、様々に工夫された籠が造られていたことがわかるのだそうです。
さらに、こんなものまでありました。なんだかわかりますか?^^
田中家の迎賓館に泊まった方が使った、特別のトイレです。当時は、足を陶製の下駄の上に乗せて使用しました。そのため、便器本体と下駄がお揃いのデザインで作られています。明治時代の瀬戸焼で、絵は手描きしてあります。
以前の旅日記で、
「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」の
美しい陶製の洗面ボウルをご紹介したのですが、
そのときに、topganさんから、
「日本の焼き物の便器を、
インテリアとして、
アメリカ人が自宅の壁に飾っていたのを
見たことがあります。」
と教えていただきました。
当時はとても驚きましたが、
なるほど、こんな便器なら、
飾ってみたくなるのかもしれませんね。
(私はイヤですが。笑)
なんなら、花瓶のつもりで、
花とか飾ってあったかもしれません。🤣🤣🤣
「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」のトイレで見た、美しい洗面ボウルです。
(つづく)