コロナでも上州。週末にのんびり歩く群馬 1泊2日のおトク旅 10 - 出羽の国 紺野家①(2020年11月13日/1日め)
2020年11月13日 「出羽の国 紺野家」で。二階部分から一階を見下ろしているところです。(群馬県吾妻郡東吾妻町)
11月13日
枕木街道沿いに、
「時代もの展示処」から
甘味処「蔵戸」へと歩き、
「出羽の国 紺野家」に到着しました。
地図で見ると、こんなふうに歩いたことになります。
出羽の国 紺野家
【出羽の国 紺野家】
出羽の国(現山形県)より移築されました。九代続く旧家の建物で、かやぶき家屋には珍しい、三階建ての合掌入母屋造で、切妻屋根天窓が付いています。一階はおよそ66坪、二階はおよそ23坪、三階はおよそ40坪と、規模も大きく、屋根には3m以上の「風返し」をのせ、天窓が大きく開いています。ここでは、毎年、さげもん雛祭りなどの祭事も行われており、二階には古民具の展示コーナーもあります。
もともとは、このような茅葺き屋根の家屋です。が、前回ご紹介した甘味処「蔵戸」と同様に、茅葺き屋根の良さを残しつつ、保存を図るという目的で、ガルバリウム鋼板で茅葺き屋根を保護してあります。屋根を保護しただけで、家の外観が、がらりと変わりますね。(画像をお借りしました。)
それでは、玄関を入ってみましょう。
玄関を入ったところです。
ついたての向こう側には、囲炉裏がしつらえてあります。
玄関で靴を脱いで、家の中に上がってみました。
いきなり、大広間になります。畳と障子が、家の奥まで続いていました。
この家の大きな特徴は、真ん中部分が吹き抜けになっていて、鴨居の上まで、二段障子が設えてあることです。
障子の白い和紙が照明に照らされて、凛とした美しい表情を見せています。
大広間の真ん中に立って上を見上げると、茅葺き屋根の内側が見えます。三階建てだけあって、天井が高いこと。^^
吹き抜けになっているので、二階部分の通路から一階を見下ろすことができます。
広い家ですから、こんなふうに、一階から二階に通じる階段が、随所に設置されていました。
二階部分に上がってみました。
先に訪れた「南部曲がり家 木村家」と同様に、
吹き抜け部分を取り囲むように、
回廊がめぐらされています。
紺野家は、家自体が大きいので、
めぐらされた回廊も、
はるかに長いものでした。
その長い回廊を埋め尽くしている、おびただしい数の古民具と箪笥。
この家もまた、
巨大な博物館となっていたのです…。
(つづく)