コロナでもウクレレ。全盲難聴・のんたんのウクレレ発表会 8 - 元気に、ルイジアナママとタッチを演奏(2020年11月22日)
2020年11月22日 ウクレレ発表会。(全盲難聴・のんたん 25歳)
11月22日
ウクレレ発表会の会場に着きました。
受付を終えて、会場を目にしたとき、
胸をつかれるような気持になりました。
毎年、大きなホールにびっしりと並べられた、
数えきれないほどのイス…。
けれど今年、そこにあったイスは、
わずか20席ほどでした。
今年が最後ということで、シチズンプラザの支配人さんからの心づくしです。ドリンクをいただきました。^^
そして、ムラタ先生からのお土産は、「除菌スプレー」。笑 なんとタイミリーな…。^^
すぐに、先生といっしょに練習を始めた、長男。
最前列の真ん中で、出番を待つ長男です。
長男の出番は、第1部の最後。12番目です。
窓を全開して、発表会が始まりました。みなさん、次々に演奏されて…、
そしていよいよ、長男の番です。
先生といっしょに、ごあいさつ。
「ノゾミくん、いくよ!」
曲は、ルイジアナママ。
元気に演奏しました。
つづいて、お得意の「タッチ」。
最後まで、がんばりました。^^
最後のごあいさつ。たくさんの拍手をいただきました。^^
このときの演奏は、こちらからお聞きいただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=W2LptA2EdJA
全盲難聴・のんたんのウクレレ発表会 「タッチ」201121 Deaf-blind Nozomi
毎年恒例。第1部のあとは、全員で「トラのパンツ」体操をします。笑
そして記念撮影。コロナに負けず、ここまでやってきたみなさん。^^
私たちは、第2部が始まる前に、失礼しました。
最後に、ムラタ先生にごあいさつ。
「みんな来てくれてよかったわ~。」
先生は、うれしそうでした。
シチズンプラザが閉鎖になる前の、
最後の発表会です。
「だれも出演してくれなかったら、
私ひとりでもやろうと思ってたのよ。」
そのお気持ち、わかります…。
我が家でも、
「ボランティアさんが誰も来てくれなかったら、
私たちでやるしかない。」
と思っていましたから…。
けれど、たくさんのボランティアさんが、
介助を申し出てくださり、
この日の発表会にこぎつけたのです。
「今までの感謝の気持ちをこめて、
今日は出席させていただきました。」
そう言ったあと、お互い、
胸がいっぱいで、ことばがなく…。
ただ、顔を見合わせました。
思いは同じでした。
会場をあとにし、
エレベーターで1階へ。
お願いしていた時間通りに、
キドノさんがいらしてくださいました。
長男が高校生の時から、
お世話になっているボランティアさんです。
コロナでたいへんな中、
ここまでいらしてくださったことに、
感謝でいっぱいでした。
キドノさん、本当にありがとうございました。
キドノさんといっしょに。
「のんたん、またね。
冬休みに、また帰ってきてね。」
長男は、なにごともなかったかのように、
S園に戻って行きました。
キドノさんといっしょに、
駅に向かって歩く長男の後ろ姿を、
ずっと見守り続けました。
発表会のために何度も外出しましたが、
長男もボランティアさんも感染しなくて、
本当によかった。
長男を、たくさんの方々に守っていただき、
そして、支えていただいて、
今年の発表会も、無事に終わりました。
忘れられない、一か月になりました。
「最大限、取り得る予防策を行いながら、
『生活には喜び』を。」
という、S園のことばを、
あらためて思い出しました。
(おわり)




















