MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでもウクレレ。全盲難聴・のんたんのウクレレ発表会 8 - 元気にルイジアナママ(2020年11月22日)

2020年11月22日 ウクレレ発表会。(全盲難聴・のんたん 25歳)


11月22日


ウクレレ発表会の会場に着きました。
受付を終えて、会場を目にしたとき、
胸をつかれるような気持になりました。


毎年、大きなホールにびっしりと並べられた、
数えきれないほどのイス…。
けれど今年、そこにあったイスは、
わずか20席ほどでした。


今年が最後ということで、シチズンプラザの支配人さんからの心づくしです。ドリンクをいただきました。^^

そして、ムラタ先生からのお土産は、「除菌スプレー」。笑 なんとタイミリーな…。^^

すぐに、先生といっしょに練習を始めた、長男。

最前列の真ん中で、出番を待つ長男です。

長男の出番は、第1部の最後。12番目です。

窓を全開して、発表会が始まりました。みなさん、次々に演奏されて…、

そしていよいよ、長男の番です。

先生といっしょに、ごあいさつ。

「ノゾミくん、いくよ!」

元気に演奏しました。曲は、ルイジアナママ。

つづいて、お得意の「タッチ」。

最後まで、がんばりました。^^

最後のごあいさつ。たくさんの拍手をいただきました。^^

毎年恒例。第1部のあとは、全員で「トラのパンツ」体操をします。笑

そして記念撮影。コロナに負けず、ここまでやってきたみなさん。^^


私たちは、第2部が始まる前に、失礼しました。
最後に、ムラタ先生にごあいさつ。


「みんな来てくれてよかったわ~。」


先生は、うれしそうでした。
シチズンプラザが閉鎖になる前の、
最後の発表会です。


「だれも出演してくれなかったら、
 私ひとりでもやろうと思ってたのよ。」


そのお気持ち、わかります…。
我が家でも、
「ボランティアさんが誰も来てくれなかったら、
 私たちでやるしかない。」
と思っていましたから…。


けれど、たくさんのボランティアさんが、
介助を申し出てくださり、
この日の発表会にこぎつけたのです。


「今までの感謝の気持ちをこめて、
 今日は出席させていただきました。」


そう言ったあと、お互い、
胸がいっぱいで、ことばがなく…。
ただ、顔を見合わせました。
思いは同じでした。


会場をあとにし、
エレベーターで1階へ。
お願いしていた時間通りに、
キドノさんがいらしてくださいました。
長男が高校生の時から、
お世話になっているボランティアさんです。


コロナでたいへんな中、
ここまでいらしてくださったことに、
感謝でいっぱいでした。
キドノさん、本当にありがとうございました。


キドノさんといっしょに。


「のんたん、またね。
 冬休みに、また帰ってきてね。」


長男は、なにごともなかったかのように、
S園に戻って行きました。


キドノさんといっしょに、
駅に向かって歩く長男の後ろ姿を、
ずっと見守り続けました。


発表会のために何度も外出しましたが、
長男もボランティアさんも感染しなくて、
本当によかった。


長男を、たくさんの方々に守っていただき、
そして、支えていただいて、
今年の発表会も、無事に終わりました。
忘れられない、一か月になりました。


「最大限、取り得る予防策を行いながら、
 『生活には喜び』を。」

という、S園のことばを、
あらためて思い出しました。


(おわり)

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