MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでもウクレレ。全盲難聴・のんたんのウクレレ発表会 3 - ボランティアさんとレッスンへ①(2020年11月1日)

2020年11月1日 ウクレレ教室のレッスンが始まりました。(全盲難聴・のんたん 25歳)


11月1日


毎年6月に開催されていた、ウクレレ発表会。
それが、急な展開で、
11月22日に開催されることになりました。


「発表会まで、3週間しかないよ。
 レッスンはたった3回だし、
 できるかなあ。」
「大丈夫だよ。
 ノゾミくんなら、できるよ。」
(↑いつでも楽天的な人。笑)


練習時間が少ないことを考慮して、
演奏曲は、レッスンで最後に練習した、
「ルイジアナママ」に決定しました。
今年の1月に、
松山のおばあちゃんの7回忌で
演奏した曲です。


S園の許可をいただき、
ボランティアさんも見つかりました。
いよいよ、発表会に向けて、
レッスンが始まりました。


トップバッターは、ヤマシタさんとイナガキさん。
ヤマシタさんは、
長男が小学生のときから20年近く、
そしてイナガキさんは、
長男が高校生のときから10年近く、
長男と歩いてくださっている、大ベテランです。


当日はおふたり体制で、それぞれ、
前半と後半と担当していただきました。
朝は、ヤマシタさんが
S園に長男を迎えに行っていただき、
高田馬場で、イナガキさんと合流。
3人でランチのあと、ウクレレ教室へ。
レッスンのあと、ヤマシタさんは介助を終了し、
イナガキさんが、長男と帰園していただく。
…という流れでお願いしました。


【ヤマシタさんからいただいたメールです】
今日は浦島太郎がブーム。繰り返し歌いながら駅へ。auの宣伝ではないけれど、ならば桃太郎、金太郎はどうだ、と歌ってみると、楽しそうにのってくれました。
お昼はハンバーグとライスのSを完食。りんごジュースを希望されましたが、無くてオレンジと山ぶどうのジュースに。
レッスンは、ルイジアナ・ママとタッチの2曲。この2曲が発表会の演目との事。どちらものんたんはマスターしていますが、細部をつめていくようです。
本当に久しぶりののんたん。今日、印象的だったことが2つ。
1つは、「そうですね」と言い続けていた事。ヘッドフォンをして音楽を聞いていても、ホームで電車を待っていても、ずっと断続的に、クリスマスソングを聞いているときもです。
「そうですね」は話の合の手ですよね。スムーズな会話には合の手は欠かせません。のんたんがどのように感じて口にしているかはわかりませんが、なんだかのんたんのコミュニケーションの幅が広がりつつあるのかなぁ…と、感じました。
2つめはヒゲソリ。「チリチリチリ…」「朝だけ」と、毎朝の日課のヒゲソリを再現してくれました。顎の剃り残しを触らせてくれたり、6つの部分に分けて剃る様子を再現してくれたり。イナガキさんと笑ってしまいました。
やっぱりのんたんはカラオケに行きたいのですね。発表会が終わり、1日も早く安心してカラオケに行けるようになりますように‥
楽しい1日を有難うございました。世界中がコロナで揺れ動いている今、全く、本当に全く動じない、いつも通りののんたん。何だか妙に安心して、ゆったりした気持ちになっちゃいました。有難うございました!!


【イナガキさんからいただいたメールです】
本日の、のんたんの様子です。12時30分にサイゼリアで待ち合わせしていました。待っているあいだに、先に席を取ろうと思い、3人で名前を書いたところ、ピークの時間になるので、全員そろっていないと案内できないと言われてしまいました。
仕方ないので、お店の前で待っていましたら、ヤマシタさんとのんたんがエレベーターでいらっしゃったので、お店に入りました、
のんたんは、ハンバーグとスモールライス、ドリンクバーを注文しました。
ジュースはオレンジジュースと山葡萄ジュースを飲みました。完食でした。1時45分頃、お店を出てトイレを済ませ、先生のところに向かいました。
少し早めについたので、川沿いの道で、浦島太郎の歌を歌ってました。1番しか知らなかったのですが、スマホで調べて一緒に歌ってみて、最後に浦島太郎がおじいさんになるまでの歌詞がある事を初めて知りました。
ウクレレの練習では、初めに「ルイジアナママ」の曲を練習しました。次は「タッチ」でした。2曲とも、11月22日の発表会で披露するようです。
コロナで練習できず、しばらく間があいていても、体で覚えたものは忘れないのだな、スゴいなと思いました。
帰りは、ダパンプのUSAが良くて、YouTubeの録音をしたいと言って、ヘッドフォンで聞いたり、口ずさみながら帰りました。
カラオケに行きたい、上野に行こう、と誘ってくれる姿に、いつになったら、気兼ねなく行けるようになるかな?と思いながら、無邪気な笑顔に久しぶりに癒されました。
ありがとうございました。写真はウクレレの練習が終わったところで撮らせていただきました。

イナガキさんからいただいた写真です。


そして、この日のようすは、
ムラタ先生のブログ
ウクレレな毎日♪:2020年11月03日
にも、掲載されました。


【NAO先生のブログです。】
マスクをつけたままできる楽器♪
ウクレレは、マスクをつけたまま弾ける楽器。
目が見えなくても弾ける楽器、ウクレレ。
施設から外出許可が得られて、
11月限定でレッスン再開。

のぞみ君、お帰りなさい!

「タッチ」をレッスンしたのは何年ぶりだろう。
Dmコードを押さえたまま、
初めて2弦4フレット(G#)に、小指でタッチ!
初めて1弦5フレット(D)に、小指でタッチ!
感激で泣きそうになったあの日。
のぞみ君と何度もハイタッチしたあの日。
ふたりきりなら、NAOは泣いていたよ。


タッチイントロ、
「レーレファファララソ#ラ」
NAOが口ずさんだだけで弾いてくれた。


コロナウイルスが収束したら、
のぞみ君にいっぱいタッチしたい♪


長男がウクレレを弾く、
その表情の楽しそうなこと。^^
たくさんの方々に支えられて、
このうれしそうな顔を、
また見ることができました。


ヤマシタさん、イナガキさん、
そしてムラタ先生、
どうもありがとうございました。


(つづく)

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