MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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コロナでもウクレレ。全盲難聴・のんたんのウクレレ発表会 2 - S園とボランティアさんたち(2020年10月15日)

2020年11月22日 ウクレレ発表会で演奏しました。(全盲難聴・のんたん 25歳)


10月15日


それから3日かかりましたが、
結局、夫も、「ウクレレ発表会に参加する」
ということで、気持ちをかためました。


さっそく、ムラタ先生に、
「参加」のご連絡をしました。
今年の参加者は10名くらいになる、
とのことでした。
コロナへの不安から、
参加を見合わせた方も多かったようです。


まずは、S園にメールして、
 ・発表会に参加したいこと
 ・そのレッスンのために、数回外出したいこと
 ・発表会前日は、帰宅させたいこと
を説明し、許可をいただきました。


園としては、内心、
「できるかぎりの外出を控えてほしい」
と考えていたと思います。
心配していましたが、
あっさりと、許可をいただきました。
そこはやはり、
「感染に最大限対策しながら、生活には喜びを」
という、S園なりの考えがあったからこそ、
だったかもしれません。


ムラタ先生と相談し、
発表会の前に、レッスンを3回、
行っていただくことになりました。
次なる懸念は、
「移動介助のボランティアさん」でした。
S園とウクレレ教室との往復は、
長男ひとりではできません。
介助の方が必要です。


通常なら、
「ボランティアさん全員に、
 お願いのメールを送り、
 介助が可能な方からご返事をいただく」
…という流れになります。
けれど、コロナ禍の今、
そんなお願いをしていいものかどうか、
迷うところでした。


「こんなときに介助の依頼をするなんて…」
と、不快に思う方も、
いらっしゃるかもしれません。


「ひとりも見つからなかったら、
 オレが全部やるから。」
と、夫が言ってくれました。
全日程、私と夫で介助するということも、
できないことではありません。


けれど、S園と教室との往復だけで、
3時間はかかります。
外出時と帰園時の2回往復すれば、6時間。
せめて一日だけでも、
どなたかが長男と歩いてくださったら、
それだけでも助かります。


悩みに悩んだ末、
ボランティアのみなさんに、メールを書きました。


たいへんご無沙汰して、申し訳ありません。
コロナ禍で、のぞみの外出も中止となり、
介助お願いのメールも、
お出しすることができないままとなっておりました。
みなさまは、お元気でいらっしゃいますか。


(中略)


私たちも、8か月間、のぞみの外出をずっと控えておりました。
ところが、先日、ウクレレのムラタ先生より、
11月22日に、半年遅れのウクレレ発表会を開催したい、というご連絡をいただきました。
毎年利用していたシチズンプラザが閉館となるため、
できる範囲内で開催されたいとのことです。


ウクレレのレッスンも、ずっとお休みしていたのですが、
そのような事情を夫婦で話し合った結果、
ムラタ先生への感謝の気持ちをこめて、
発表会にのぞみを参加させていただくことにしました。
毎年、50名くらいの方が発表されるのですが、
今年の参加者は、わずか10名だそうです。


つきましては、発表会前のレッスンに、通うことになりました。
こんなときにお願いのメールをお送りして、
お気を悪くなさらないでいただければいいのですが…。
コロナ禍で、外出を控えておられる方も多いと思います。
もしも介助の方が見つからない場合は、全日程、
夫が行ってくれるとのことなのですが、
もしかして、一日でも、介助の方が見つかるなら、
お願いさせていただければと思っております。
ご無理のない範囲で、のぞみと歩いていただけましたら、
ありがたく存じます。


以下の日程で、介助していただける方をお探ししております。
①11月1日(日曜日)おふたり
介助時間: 11時~17時
行き先: S園→ウクレレ教室→S園
②11月15日(日曜日)おふたり
介助時間: 13時15分~18時半
行き先: S園→ウクレレ教室→S園
③11月21日(土曜日)おふたり
介助時間: 10時~15時半
行き先: S園→ウクレレ教室→S園
④11月22日(日曜日)おひとり
介助時間: 15時~17時
行き先: 高田馬場ウクレレ発表会会場→S園
*毎年、ボランティアの皆様にも、発表会をご覧いただいておりましたが、
 コロナ禍を考慮し、今回の発表会は家族だけでの参加を考えております。
 したがいまして、残念ですが、今年は、発表会会場には入らず、
 会場の前でのお待ち合わせとさせていただければと存じます。


上記のどれか一日でも、
お時間をいただける方がいらっしゃいましたら、ご連絡くださいませ。
ご連絡をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。


メールを送信してから、1時間後のことです。
ボランティアのヤマシタさんから、メールが届きました。
「お久しぶりです。のんたん、ご家族の皆様、おかわり無いとの事、何よりです。私も更にデブチンになったくらいで、元気です。お声をかけて頂き、本当に有難うございます! 1日の日曜日、ご一緒させて頂けましたら嬉しいです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」


続いて、イナガキさんからも…。
「のんたんに会えなくて、元気パワーをもらえず、寂しく思っていました。私でよろしければ、担当させていただきます。」


タケダさん。
「全日程都合がつきます。ご都合に合わせて、介助日を指定して頂ければと思います。」


キドノさん。
「ご無沙汰しております。コロナの収束はまだですが、新しい日常が定着しつつありますね。施設も外出解除になりご家族で過ごす時間もでき、のぞみくんも楽しい時を過ごされたと思います。11月22日、大丈夫です。」


次々と、メールをいただきました。
そして、その日のうちに、
全日程のボランティアさんが、
見つかってしまったのです。


ありがたくて、ありがたくて、
うれしくて、涙がでました。



(つづく)

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