コロナでも滋賀県。湖の国(うみのくに)を歩く、3泊4日のおトク旅 25 - 中江準五郎邸①(2020年9月24日/3日め)
2020年9月24日 五箇荘・中江準五郎邸。
9月24日
外村宇兵衛邸を出て、次のスポットへ。
中江淳五郎邸まで、
五箇荘の街並みを楽しみながら歩きました。
水路の水を家の中に引きながら、水屋(川戸)と共に暮らす家々が続きます。
五箇荘を象徴する、白壁と舟板塀の家。すてきですね。^^
…と思ったら、どうやら着いたようです。
大きいお屋敷ですね。
中江準五郎邸です。
中江準五郎邸は、
三中井一族の五男である、
中江準五郎の本宅です。
中江家は、戦前、
朝鮮半島・中国大陸を中心に、
20数店の百貨店を経営した、
「百貨店王」の一族でした。
1905年(明治38年)、
朝鮮の大邱に設立された三中井商店は、
昭和9年に、株式会社三中井百貨店として、
本格的な百貨店経営にのりだしました。
経営は成功し、大百貨店に成長します。
「百貨店王」として、韓国・中国で活躍した、中江四兄弟。
釜山や大邱など、各地で展開した、堂々たる店舗の写真が展示されていました。外観に電飾ネオンを取り入れた百貨店は、三中井が初めてだったそうです。
この三中井百貨店を経営したのが中江勝治郎です。その本部が、ここ、五箇荘・金堂にありました。
大成長を遂げた、三中井百貨店。
しかし、昭和20年の終戦とともに、
海外の資産を失ってしまいます。
そして三中井百貨店は、
その歴史の幕を閉じました。
私たちが訪ねた中江準五郎邸は、
中江勝治郎一族の邸宅でした。
お屋敷は、2階建ての切妻瓦葺で、
庭は池泉回遊式となっています。
近代近江商人の本宅の典型ともいえる、
その堂々たる佇まいからは、
往時の三中井の隆盛ぶりがうかがえます。
門の先にある、式台風玄関。
庭は、池を中心とした池泉回遊式庭園です。
次回は、中江準五郎邸で見つけた、
「もうひとつの五箇荘」を
ご紹介します。
(つづく)