コロナでも滋賀県。湖の国(うみのくに)を歩く、3泊4日のおトク旅 21 - 弘誓寺と近江商人屋敷(2020年9月24日/3日め)
2020年9月24日 五箇荘・近江商人屋敷。
9月24日
五箇荘金堂地区で、
寺前・鯉通りを歩きました。
住宅街ですが、大きくて古そうな家屋が並んでいます。
そして通りの左側に、大きなお寺が見えてきました。
弘誓寺(ぐぜいじ)です。(重要文化財)
【弘誓寺】
五個荘・金堂地区にある、浄土真宗大谷派の古刹。那須与一の孫、愚咄(ぐとつ)を開祖とし、1290年正応3年に創建されました。現在の本堂は、1753年再建されました。近江商人の尽力で、これまで維持されてきました。近江商人の富の大きさが偲ばれる寺でもあります。
お寺の前の水路は、地元の方々によるアートで飾られていました。
そしていよいよ、近江商人屋敷があるエリアにやってきました。
古くて落ち着いた町並みです。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された、
「五個荘金堂の町並み」
の大きな特徴が、白壁と舟板塀です。
白壁と舟板塀が、独特の景観を演出しています。
壁は、上の部分が白壁で、
下の部分が木でできていて、
これを「舟板塀」と言います。
琵琶湖の水運を担った舟の部材を
再利用しているのです。
舟板だけに、厚くて長く、
雨水にも強い特徴を持っているそうです。
さすが、湖の国(うみのくに)ですね。^^
この地域の近江商人屋敷として有名なのが、
外村繁邸
外村宇兵衛邸
中江準五郎邸
藤井彦四郎邸
の4軒です。
まずは、外村繁邸に行ってみました。
【外村繁邸】
外村宇兵衛家の分家として、江戸時代末期に建てられた屋敷です。総面積2395平方メートル・建物面積496平方メートル。門を入ると、川の水を取り入れた「川戸」と呼ばれる水屋があります。玄関に続く石畳の右手には、広い庭が見えます。ほかに、外村繁が小説を書いていた小座敷や女中部屋・松の節つきの一枚板・蔵などがあります。家の間取りは、その用途によって幅広く使用できる工夫がほどこされていて、どの部屋からも庭を見ることができます。
外村繁は、外村家の三男として生まれ、
家業を継いだのですが、同時に、
滋賀県を代表する作家でもありました。
昭和10年「草筏」が芥川賞候補
昭和13年池谷賞を受賞
昭和31年「筏」が野間文学賞を受賞
と言った経歴があります。
なので、このお屋敷は、
「外村繁文学館」も兼ねており、
彼の作家としての足跡も展示してあります。
外村繁邸の入り口です。屋敷の前は水路になっていて、小さな橋を渡って入ります。右奥に小さく見えているのが、お屋敷の門です。
門を入ると、目の前に庭が広がります。
右手が水屋(川戸)、左手が玄関です。
MIYOの後ろに見えているのが水屋(川戸)です。
水屋です。「川戸」と呼ばれています。家の外を流れる水路から水を引きこむようになっており、屋根をかけてあります。川戸は、日常生活における洗い場でしたが、防火用水としても利用されました。
広い庭を眺めながら、玄関へと歩きました。
次回は、外村繁邸の内部をご紹介します。
それにしても。
近江商人博物館を出てから、
ここに来るまで、
人っ子ひとりいませんでした。
(郵便局の方とはすれ違いましたが。笑)
やはり、コロナのせいなのでしょう。
観光客を、まったく見かけません。
安土城跡に続いて、
五箇荘も、貸し切り状態です…。
(つづく)