ガンになるまでの日々 31 - 書簡(2016年7月17日)
2008年11月30日 ドラム教室で。(全盲難聴・のんたん 13歳/中1)
【H先生へ】2016年7月17日(日) 03:22
6月10日に、先生から、
「G研に行く?」と言われて、
あっというまの一ヶ月でした。
あのときは、こんなに早い展開になるとは
思っていませんでした。
6月末に、G研で、PETなどの検査を受け、
そこから、入院・手術が、
あっけなく決まってしまいました。
今日、7月17日に入院し、19日に手術いたします。
ぎりぎり、一昨日まで働いていたため、
なにも準備できておらず、
こんな夜中に、ばたばたと支度しております(笑)。
でも、入院したら、「夏休み」と思い、
のんびりしてこようと思っています。
手術後の入院期間は、普通なら2週間ですが、
私の場合は、癒着がひどいと思われること、
メッシュが入っていること、
など考慮し、1カ月になるそうです。
でも私は、心の中で、
「そのあとの腸閉塞一か月をプラスして、
入院は全部で2か月」
と、勝手に決めています(爆笑)。
そうそう。セカンドオピニオンのときに、
「この、瘢痕ヘルニアは、
うちでの8年前の手術が原因?」
と聞かれたので、おもいっきり、
「そうです!」
と言っておきました。あはは。
G研では、当初、
スムーズに予約を入れていただけませんでした。
主治医だったU先生が退職されていたため、
8年前からの患者であることを、
考慮していただけなかったのです。
結局、大枚30000円も払って、
セカンドオピニオンを受けざるを得ませんでした。
セカンドオピニオンを経て、
ようやく受け入れていただけましたが、
その翌日からは、山のように検査です。
いったい何日、会社を休んだことか(泣)。
ランニングマシンみたいなのに乗って、
3分間走らされて、
心臓の検査までやったのにはびっくり。
まるで体力検査です。笑
ここはジムか?と。
(8年前は、こんなのやらなかったのに。)
「走れるくらいに元気でないと、
病気にもなれませんね。」
と看護師さんと笑いました。
G研から、病理プレパラートの件で、
ご依頼があったかと思います。
お手数をおかけして、申し訳ございませんでした。
私は、あいかわらず自覚症状は全くなく、
いたって元気に、普通にしております。
会社でも、「なんでそんなに冷静なの?」と
同僚から言われましたが、
起こってしまったことは、
受け入れるしかないですよね。(笑)
せめて、自分なりにできることを、と思い、
この一か月は、
糖質制限と温熱療法(?)をやってみました。
糖質は、一日摂取量40gにしています。
あと、エステで大好き♡だった、
ヒートマット(エステの業務用)を購入し、
おふとんに敷いて、
巻きずしのようにマットにくるまれて、
70度で一時間。
韓ドラのDVDを見ながら、
ぽかぽかと気持ちよく過ごしています。笑
「7月に激励会を」と言ってくださり、
ありがとうございました。
最後に、お食事を
ごいっしょさせていただきたかったのですが、
検査でずいぶんお休みしてしまい、
そのうえ、仕事も急に区切りをつけることになり、
その後始末に追われ、
結局、ご連絡できないままになってしまいました。
申し訳ございませんでした。残念です。
実は、大きなプロジェクトの担当を
まかされたばかりだったのですが、
そちらも、断念せざるを得ませんでした。
上司は、
「そおかあ・・・。いやー、ショックだなあああ。」
と嘆いておりましたが、
「わたしも、ショックなんです。笑」
ときっぱり言い返したら、絶句しておりました。
そりゃあ、そうですよね(爆)。
G研では、手術よりも、
そのあとの抗がん剤の方が、ちょっと心配です。
ヅラも買わなくちゃいけないかも。
ってことで、入院前に、髪も短くしちゃいました(笑)。
手術後は、体調が完全にもどらなくても、
治療が済んだら退院、
ということになるかもしれません。
もしもそうなったら、
そして、自宅にいるのがつらいようだったら、
そのときは、T病院に、
また入院させていただいてよろしいでしょうか。
なにかあったら、T病院に、
って思えるだけで、心づよいのです。
一年半前に、T病院で過ごした2か月を、
今はなつかしく、思い出しております。
また、先生にお目にかかれる日を楽しみにしております。
たいへんお世話になり、ありがとうございました。
【H先生から】2016年7月17日(日) 23:12
ご無沙汰いたしております。
検査その他で忙しく過ごされていらっしゃると
思っておりました。
私は相も変わらず外科医の日々を過ごしておりまする。
本日もお泊り保育中(笑)です。
その後、G研との連絡は、
すごくスムーズに行うことができました。
きっと日ごろの行いが良いのでしょう(笑)(笑)(笑)
MIYOさん、早く元気になって、浅草行きましょうね。
体調悪い時は、遠慮なく連絡されてください。
私たちで力になれることがあれば、
何でもお手伝いいたしますよ。
悩みを突き抜け歓喜にいたれ!
ベートーベン様のお言葉です。
病はきっと、なにか重要なことを教えてくれるはずです。
仕事一休憩して、 体のメンテナンスをお願いします。
元気なお顔(元気ない時ももちろんOK)、
お待ちいたしております。
T病院・H
(つづく)
左:ドラム教室のある「アリオ亀有」で、まずは乗り物に乗って遊ぶ長男。(11月30日)
右:レッスン開始!^^
ドラムの次は、ジャンベです。カホンも大好きでした。