MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ガンになるまでの日々 23 - T病院で手術(2014年9月3日)

2008年11月8日 R保育園の秋まつりで、園長先生と。(のんたんとあみちゃん 13歳/中1)
子どもたちが通ったR保育園では、学童保育も運営していました。保育園を卒園後は、その学童保育で、長女は小4まで、障害のある長男は小6まで、お世話になりました。
小学校を卒業後も、保育園の秋まつりには、家族で出かけました。長年、私たち一家を支えてくださった、温かい場所でした。


2014年9月3日


前回、死にかけの状態で(苦笑)、
G研に転がり込んだとき、
夫は、自分の目の前で起こっていることを
理解できなかったようです。
「明日、G研に行くけど、
 多分そのまま入院になると思うよ。」
と言っても、無表情で、
「ああ、そう。」
と言っただけでした。(怒)


当時、夫が付き添ってくれることはなく、
私は、痛みをこらえながら、
ひとりで電車に乗って病院に行き、
医師に驚かれました。


今回はどうか、というと、
やはり同じでした。(怒)


T病院から帰宅して、
「9月3日に手術することが決まったから。
 当日の朝8時に入院して、
 手術は、その日の午後。
 全身麻酔で、入院は一週間くらいだって。」
と告げると、夫は即座に、
「あなたが、不安で怖くて、
 どうしてもひとりでは行けないと思うなら、
 いっしょに行くけど、どうする?」
と言いました。


「つまり…。
 私が、不安じゃなくて、怖くもなくて、
 ひとりで行けそうだったら、
 あなたはいっしょに来ないってことね?
 私が入院して手術する日に、
 あなたは基本、会社に行くつもりなわけね?」


怒りを抑えてそう言ったら、夫は黙りました。
妻が全身麻酔で手術をするのに、
「ひとりで行くんだよね?」
と考える、この感覚。
前回の入院時と、変わっていません。(苦笑)


このずっとあとで、
私のガンが再発したときですら、
夫は、申し込んであったスペイン旅行を、
なかなかキャンセルしませんでした。


どうしても行きたいひとり旅だったようで、
「旅行は手術の一か月後だから、
 なんとか行けるんじゃないか。」
と、考えていたようです。
それまでの経緯から、私も、
「この人はたぶん、私を見捨てて、
 ひとりでスペインに行くんだろうな。」
と思っていました。


結局、主治医から、
「手術後に約半年、抗がん剤治療を行います。」
と説明され、ようやくあきらめて、
キャンセルしました。
あきれて、モノが言えません。(怒)


度重なる、病気、入院、手術…。
そのたびに知る、夫の意外な行動。
パートナーが心の支えにならず、
自分ひとりで、
病気と向かいあわなければならない
という現実は、
病気そのものよりもずっと、切ないものでした。


結局、そのずっとあとで、
私は夫に、離婚を申し渡します。
「病気の時に支えになれない人と、
 夫婦ではいられないよね…。」
と。
もちろん、離婚を決めた理由は、
それだけではありません。爆


話がそれました…。


そんなこんなで、
9月3日の朝、T病院に入院しました。
その日の午後には、手術です。


あらかじめ、H医師には、
「術後の腸閉塞を、過去2回起こしています。」
と、お伝えしてありました。
3回目の腸閉塞を心配していましたが、
今回は、ありがたいことに、
順調に回復していきました。


T病院は、入院中のQOLに、
かなり配慮してあり、
居心地の良い病院でした。
院内は、内装も調度品も上品で、清潔です。
食事も、手作り感があって、
毎日おいしくいただきました。


驚いたのは、「アメニティセット」です。
これは、入院時に支給されます。
セットには、コップ、歯ブラシ、ティッシュなど、
通常の入院で必要となるものが、
すべて入っています。


さらに、パジャマと大小タオルは、
リネン庫に大量にはいっていて、
自由に使用することができます。


これらのアメニティサービスの費用が、
一日あたり、*00円かかりました。
(金額は忘れました。^^)


が、手ぶらで入院でき、
洗濯の心配をすることなく、毎日、
清潔なパジャマやタオルが利用できたことは、
とても助かりました。


ちなみに私は、入院中はずっと、
紙ショーツを利用しました。
100円ショップでも売っているそうですが、
我が家には、紙ショーツが、
200枚くらい、ありました。笑


エステで、無料でもらえる紙ショーツ。
私はいつも、捨てないで持ち帰り、
洗濯機で洗ってから、保管しています。
海外旅行中の下着は、必ず、紙ショーツ。
使い捨てなので、荷物が減っていくし、
旅行中に洗濯しなくてすむのは、助かります。
今回の入院でも、使い捨ての紙ショーツが、
役にたちました。笑


紙ショーツ以外は、
アメニティセットでまかなえたので、
ほんとうに、「手ぶらで入院」できました。笑


手術後の経過は、順調でした。
お食事もおいしいし、
快適な入院生活です。


お腹には、メッシュが入っていましたが、
違和感などはまったくありません。
痛みで苦しむこともなかったので、
前回の入院とはうってかわって、
平穏な日々を過ごすことができました。


ところが…。
手術から5日後の9月8日。
退院を目前にひかえながら、
またも、異変が起こってしまうのです。


(つづく)


(2008年11月9日)

左:長女が乗っていた、ピンクの自転車です。長男のボランティアさんが、ご自分の娘さんの自転車を、長女にと譲ってくださったものです。パンクしたときは、近所の自転車屋さんまで、夫といっしょに持っていきました。修理作業を真剣に見つめる長女です。^^
右:アリオ亀有で。センター内にドラム教室があり、月に2回、通っていました。

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