下田にも行ってごめんなさい。②(2020年5月29日-31日)
2020年5月30日 「サンダンスリゾート・伊豆高原アネックス」で。MIYOのちょうど後ろに写っているのが、私たちが泊った部屋です。
5月30日
昨日の日記では、お叱りを受けるかと、
ちょっとどきどきしていましたが、
暖かいコメントをいただき、
ほっといたしました。^^
ありがとうございました。
で、調子に乗って、今日は、
旅行の二日目を書いていきます。^^
伊豆に着いてから、夫が突然、
「明日は下田に行ってみない?
今まで行ったことがないし。」
と言い出しました。
特に反対する理由もないので、
旅の二日目は、
下田に行くことになりました。
「部屋でごろごろしてないで、散歩しようよ。お庭がきれいだよ。」と言われて、朝の散歩につきあわされました。ほんとは、部屋でごろごろが好きなんです。笑
目の前に広がる森と、伊豆のお山。すがすがしくて、思わず深呼吸。^^
デッキにソファとか置いてあるんですけど、「雨が降ったら、家具が傷むだろうに」と、つい貧乏性なことを考えてしまいました。
だんだん日差しが強くなって、夏みたいでした。
お散歩の後、そのまま車に乗り、
下田へ向かいました。
そんなに遠くないので、
一時間くらいで到着しました。
駐車場に車を停めて、まずは、
「ペリーロード」に行ってみました。
「ペリーロード」とは、幕末に伊豆下田港へ来航したペリー提督一行が、日米下田条約締結のために、了仙寺に向かって行進した道です。平滑川沿いに700mほど続き、幕末~大正時代に建てられた、石作りの洋館や古民家が数多く残っていて、レトロな雰囲気が人気のスポットです。
吉田松陰やお吉など、幕末史に残る著名人とゆかりがあり、花の名所としても有名です。5月中~下旬は、了仙寺のアメリカジャスミン、6月は、隣接する下田公園のアジサイが見事だそうです。
ペリーロードは、幅の狭い平滑川(ひらなめがわ)沿いに続いています。
昔ながらの古い家が、今もたくさん残っていて、雑貨屋さんやレストランとして活用されています。
穏やかな、いい雰囲気を醸し出しています。^^
古民家を利用したアンティークカフェ「風待工房(かざまちこうぼう)」。骨董品屋とカフェを兼ねています。趣のあるお店なのですが、訪れる人もなく、開店休業状態でした。
誰もいないペリーロードを、夫とふたりで、のんびりと歩きました。
なまこ壁の民家を利用した、バールです。
白と黒の碁盤目が斜めに交差するなまこ壁は、下田の土蔵や民家で、古くから使われてきました。竹で骨組を作って、その上から土を何層にも重ね、平瓦を張り、水の侵入を防ぐため、しっくいを盛り上げてあります。その盛り上がり方がなまこに似ているところから、なまこ壁と言われるようになりました。
こちらのカフェバーにも、なまこ壁が。右側の壁一面には、鮮やかな赤い花が咲き乱れていました。
しばしのあいだ、花に見とれていました。
赤い花は、ブーゲンビリアでした。
ペリーロードの大きな魅力は、
幕末から大正時代の古民家や洋館を利用した、
レトロなカフェやショップが
連なっていることです。
中でもひときわ目立つのが、
「草画房(そうがぼう)」です。
逢坂橋のたもとにあり、
美しい古民家と伊豆石造りの蔵は、
1914年(大正3年)の建造です。
現在は、書家・竹澤尚生氏の
アトリエとなっていて、週末のみ、
"古民家ギャラリー兼喫茶室"になります。
「草画房(そうがぼう)」。週末でしたが、ここも、コロナ禍で休業中でした。
この逢坂橋から川を眺めたときの風景です。いい雰囲気です。^^
風情のあるペリーロード。
写真のような風景が、
700mも続いていて、
ただ歩いているだけで、楽しい。^^
カフェやバーが多いので、
おそらく通常なら、
原宿の竹下通りのように、
大勢の観光客で
にぎわっていることでしょう。
けれど、お気づきのように、
この日は、歩いている人すら、
あまり見かけませんでした。
コロナ禍の自粛で、訪れる人は、
ほとんどいないようでした。
(なのに来てしまった、
アホな私たち…。汗)
観光客は来ないし、
お店も、大部分が休業中でした。
イタリアンの人気店「パスタと雑貨のお店 ページワン」です。南伊豆で収穫された菜の花と4種のチーズを使用したショートパスタ、イタリアのパルマ産の生ハムがたっぷりのピッツァなど、本格派イタリアン料理が評判です。おしゃれなお店のはずですが、入り口が閉ざされ、チェーンまでめぐらされていました。
「新型コロナウィルス感染拡大防止のため
引き続き営業を自粛いたします。
一刻も早い、事態の終息と、
皆様の健康と安全を願っております。
パスタと雑貨 PAGE ONE」
門を閉ざしたお店の前の、
こんな文字が、
胸に沁みました。
日本中が、みんなで、自粛していました。
ずっと、家の中にこもっているだけでは
よくわからなかったけれど、
ここに来て、
「2か月ものあいだ、
本当に、みんなで力を合わせて、
自粛してたんだな…。」
ということを、実感しました。
訪れる人もなく、
静まりかえったペリーロードが、
そのことを、おしえてくれました。
日本は、ほんとうに、よくがんばった。
みんな、ほんとうにえらかったよね…。
みんなで、自粛して、自粛して、
いろんなことを我慢して、
ようやく、宣言解除の日を迎えました。
日本人って、すごいなあ…。
涙が出そうになりました。
(つづく)