MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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下田にも行ってごめんなさい。②(2020年5月29日-31日)

2020年5月30日 「サンダンスリゾート・伊豆高原アネックス」で。MIYOのちょうど後ろに写っているのが、私たちが泊った部屋です。


5月30日


昨日の日記では、お叱りを受けるかと、
ちょっとどきどきしていましたが、
暖かいコメントをいただき、
ほっといたしました。^^
ありがとうございました。


で、調子に乗って、今日は、
旅行の二日目を書いていきます。^^


伊豆に着いてから、夫が突然、
「明日は下田に行ってみない?
 今まで行ったことがないし。」
と言い出しました。


特に反対する理由もないので、
旅の二日目は、
下田に行くことになりました。


「部屋でごろごろしてないで、散歩しようよ。お庭がきれいだよ。」と言われて、朝の散歩につきあわされました。ほんとは、部屋でごろごろが好きなんです。笑

目の前に広がる森と、伊豆のお山。すがすがしくて、思わず深呼吸。^^

デッキにソファとか置いてあるんですけど、「雨が降ったら、家具が傷むだろうに」と、つい貧乏性なことを考えてしまいました。

だんだん日差しが強くなって、夏みたいでした。


お散歩の後、そのまま車に乗り、
下田へ向かいました。
そんなに遠くないので、
一時間くらいで到着しました。


駐車場に車を停めて、まずは、
「ペリーロード」に行ってみました。


「ペリーロード」とは、幕末に伊豆下田港へ来航したペリー提督一行が、日米下田条約締結のために、了仙寺に向かって行進した道です。平滑川沿いに700mほど続き、幕末~大正時代に建てられた、石作りの洋館や古民家が数多く残っていて、レトロな雰囲気が人気のスポットです。
吉田松陰やお吉など、幕末史に残る著名人とゆかりがあり、花の名所としても有名です。5月中~下旬は、了仙寺のアメリカジャスミン、6月は、隣接する下田公園のアジサイが見事だそうです。


ペリーロードは、幅の狭い平滑川(ひらなめがわ)沿いに続いています。

昔ながらの古い家が、今もたくさん残っていて、雑貨屋さんやレストランとして活用されています。

穏やかな、いい雰囲気を醸し出しています。^^

古民家を利用したアンティークカフェ「風待工房(かざまちこうぼう)」。骨董品屋とカフェを兼ねています。趣のあるお店なのですが、訪れる人もなく、開店休業状態でした。

誰もいないペリーロードを、夫とふたりで、のんびりと歩きました。

なまこ壁の民家を利用した、バールです。
白と黒の碁盤目が斜めに交差するなまこ壁は、下田の土蔵や民家で、古くから使われてきました。竹で骨組を作って、その上から土を何層にも重ね、平瓦を張り、水の侵入を防ぐため、しっくいを盛り上げてあります。その盛り上がり方がなまこに似ているところから、なまこ壁と言われるようになりました。

こちらのカフェバーにも、なまこ壁が。右側の壁一面には、鮮やかな赤い花が咲き乱れていました。

しばしのあいだ、花に見とれていました。

赤い花は、ブーゲンビリアでした。


ペリーロードの大きな魅力は、
幕末から大正時代の古民家や洋館を利用した、
レトロなカフェやショップが
連なっていることです。


中でもひときわ目立つのが、
「草画房(そうがぼう)」です。
逢坂橋のたもとにあり、
美しい古民家と伊豆石造りの蔵は、
1914年(大正3年)の建造です。


現在は、書家・竹澤尚生氏の
アトリエとなっていて、週末のみ、
"古民家ギャラリー兼喫茶室"になります。


「草画房(そうがぼう)」。週末でしたが、ここも、コロナ禍で休業中でした。

この逢坂橋から川を眺めたときの風景です。いい雰囲気です。^^


風情のあるペリーロード。
写真のような風景が、
700mも続いていて、
ただ歩いているだけで、楽しい。^^


カフェやバーが多いので、
おそらく通常なら、
原宿の竹下通りのように、
大勢の観光客で
にぎわっていることでしょう。


けれど、お気づきのように、
この日は、歩いている人すら、
あまり見かけませんでした。
コロナ禍の自粛で、訪れる人は、
ほとんどいないようでした。
(なのに来てしまった、
 アホな私たち…。汗)


観光客は来ないし、
お店も、大部分が休業中でした。


イタリアンの人気店「パスタと雑貨のお店 ページワン」です。南伊豆で収穫された菜の花と4種のチーズを使用したショートパスタ、イタリアのパルマ産の生ハムがたっぷりのピッツァなど、本格派イタリアン料理が評判です。おしゃれなお店のはずですが、入り口が閉ざされ、チェーンまでめぐらされていました。


「新型コロナウィルス感染拡大防止のため
 引き続き営業を自粛いたします。
 一刻も早い、事態の終息と、
 皆様の健康と安全を願っております。
 パスタと雑貨 PAGE ONE」


門を閉ざしたお店の前の、
こんな文字が、
胸に沁みました。


日本中が、みんなで、自粛していました。
ずっと、家の中にこもっているだけでは
よくわからなかったけれど、
ここに来て、
「2か月ものあいだ、
 本当に、みんなで力を合わせて、
 自粛してたんだな…。」
ということを、実感しました。


訪れる人もなく、
静まりかえったペリーロードが、
そのことを、おしえてくれました。


日本は、ほんとうに、よくがんばった。
みんな、ほんとうにえらかったよね…。


みんなで、自粛して、自粛して、
いろんなことを我慢して、
ようやく、宣言解除の日を迎えました。
日本人って、すごいなあ…。


涙が出そうになりました。


(つづく)

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