MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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「西亀有ギャラリー」 - こんなところに、スターシェフ。笑(2020年5月27日)

2020年5月27日 「西亀有ギャラリー」で、オーナーシェフ・鄧徳勝氏といっしょに。


5月27日


今日は、足立区の
T病院に行って来ました。


ガンの手術後に起こりやすい、
腹壁瘢痕ヘルニア。
実は、私もやりました。(苦笑)


元に戻すためには、手術するしかなく
5年前に、T病院に入院し、
手術していただきました。
日本で初めて、メッシュを使って
手術を行った病院です。


そのとき以来、
外科部長のH先生には、
ずっとお世話になっていて、
今も、診ていただいています。


このことについては、
いずれ、もう少し書こうと思います。


ということで、
例によって、夫の運転で病院に行き、
例によって、病院のあとは、
でかけたついでに、
「楽しい外食」。^^


こういうとき、
お店を探して予約するのは、
MIYOの担当です。


どこにしようかな。
…と、ネットで探しているうちに、
見覚えのない店名を見つけました。


「西亀有ギャラリー」


およそ、レストランなどありそうもない、
下町の住宅街の中にある、
広東料理のお店です。
そのうえ、シンガポール料理も
提供しているようです。


自宅からそう遠くないところに、
こんなお店があるとは、
知りませんでした。
不思議に思って、
調べれば調べるほど、驚きました。


これは、大化けするかもしれない…。


そんな予感です。^^
さっそく、予約を入れました。


この一軒家レストラン、
 綾瀬駅(千代田線・常磐線)、
 亀有駅(常磐線)、
 お花茶屋駅(京成線)、
 堀切菖蒲園駅(京成線)
…を結ぶエリアのやや北側にあり、
どの駅からも、歩いて20分はかかります。笑
いわば、ちょっとした陸の孤島で、
2019年2月に、オープンしたそうです。
(お店専用の無料駐車場があります。)


ここで腕を振るうのは、
中華界の、実力派シェフチーム。
びっくりしますよ。^^


鄧徳勝氏(Deng De Sheng)
1965年東京浅草生まれ。横浜出身の中国人華僑。料理人の家の3代目として、幼い頃より自然に身に付けた伝統的な調理技法と、食材を厳選する確かな目には定評があります。
得意とする料理は、海鮮をふんだんに取り入れた広東料理。広東料理の本場、香港の味を、あくまでも追及する。全ての広東料理のベースともなる「上湯(ショントン)スープ」には、手間と時間を惜しまない。日本で、本格的な広東料理を継承する、数少ない華橋料理人のひとりです。
高校卒業後、株式会社プリンスホテルに入社。サンシャインプリンスホテル『古稀殿』、新横浜プリンスホテル『胡弓』などで15年の経験を積みました。
1998年 中国料理『龍天門』の副料理長。
2010年 ウェスティンホテル東京 龍天門 副料理長
     ミシュランガイド ☆獲得
2012年 マンダリンオリエンタル東京『SENSE』料理長。
2014年 ミシュランガイド ☆獲得
2015年 ミシュランガイド ☆獲得
2016年 ミシュランガイド ☆獲得
2017年 ミシュランガイド ☆獲得

2018年 ¨KISEKI¨を設立、現在に至る。
*この他、香港でも活躍。香港シェラトン『天宝閣』の料理長 陳 小麒氏や香島シャングリラ『夏宮』の葉 志祥氏のおすみつきをもらっています。
*また、北京ウェスティン、シェラトン、マンダリンオリエンタル クアラルンプールでは、フェアーを開催した実績があります。


つまり…。
マンダリンオリエンタル東京で、
「SENSE(センス)」の料理長として、
同店をミシュランスター・レストランに導いた、

広東料理のシェフなのです。


「SENSE(センス)」、ですね…。
あまりに高級すぎて、
まだ一度も、行ったことがありません。爆


そしてさらに、
凄腕シェフが勢ぞろいしているそうです。


中里卓氏
鄧徳勝シェフのパートナー。
グランドハイアット東京「CHINA ROOM(チャイナルーム)」料理長、シンガポール料理「新東記」総料理長を務めてきました。

松原大輔氏
メインシェフ。ウェスティンホテル東京「龍天門」、東京ステーションホテル「カントニーズ 燕 ケン タカセ」と、広東料理の名店で腕を磨いた1986年生まれの実力派。

臼井元気氏
「カントニーズ 燕 ケン タカセ」で腕を磨きました。


なんだか、すごそうな気配です。
期待感いっぱいで、
夫とふたり、出かけてみました。


西亀有の住宅街に、忽然と現れる一軒家レストラン。笑

コロナ禍により、1階では、お弁当のテイクアウトをやっていました。電話で注文を受けてから作っていて、作り置きはしないそうです。ちょうどお昼時だったので、近隣の人の注文がたくさん来ているようでした。

階段を上がって、2階のテーブルに案内されました。


メインだけを選べば、1000円くらいです。
オプションで、前菜、飲茶、デザートを
追加できるシステムです。
全部が含まれたランチコースは、
ひとり2800円で、
メインはフカヒレの煮込みです。


コースにするか、さんざん迷ったのですが、
結局、メインを2種類注文して、
いつものように、
夫婦でシェアすることにしました。


前菜三種。左から、大根の醤油漬け、よだれ鶏(トマトと冷ナス添え)、レモンくらげ。驚きの400円。笑


どうしましょう…。
前菜で、すでに、おいしすぎます。笑
どれも、初めて食べる味です。
大根はしゃきしゃき。優しい味。
こんなよだれ鶏、食べたことない。
くらげがレモン味で、
どうしてこんなにおいしいの?
感動です。^^


夫は、
「うおーー。これはもう、次は、
 ディナーコースに来るのが確定だな。」
と、勝手に盛り上がっています。爆


香港飲茶三種。左から、イカのすり身、魚のすり身、枝豆の焼売、豚肉の焼売、上海ガニの小籠包。これで400円ですよ? 前菜のよだれ鶏のタレでいただきます。めちゃくちゃおいしい。

あんかけ焼きそば。1000円。香ばしい焼きそばに、餡がこれまたおいしい~。^^ 今までの人生で食べた中で、いちばん、ぷりっぷりの海老でした。

シンガポールチキンライス(海南鶏飯)。1000円。この日は、お弁当限定のメニューだったのですが、MIYOが食べたいとお願いしたら、特別にランチにしていただけました。鶏のスープがジャスミンライスにしみこんでいて、おいしい。^^

MIYOが選んだデザート、マンゴープリン。

夫のチョイスは、杏仁豆腐(アプリコットソース)。アプリコットソースは、予想外な組み合わせ。いやこれ、大正解ですよ。^^


「コロナでお客様が来なくて、
 従業員をみんな休ませてるんです。
 ところが、非常事態宣言が解除になったら、
 昨日になって、いきなり、
 予約をたくさんいただいて。^^
 みんな休みなので、
 今日は私がひとりでやってます。」


と、汗をかきかき、
厨房で料理を作っては、
すべてのテーブルに運んでいた男性。


実は、ミシュランスターシェフの、
鄧徳勝氏、その人でした!爆


鄧徳勝氏と。


他のお客さんがみんな帰ったあと、
シェフとしばらくおしゃべりしました。
そして、私たちも帰ろうとしたら、
「いや、まだいいじゃないですか。
 お茶をもっとどうぞ。」
と、シェフのおしゃべりが止まらない…。笑


ついには、息子さん自慢に。笑 上海で芸能活動をしておられるそうです。上海で出演中の番組を見せていただきました。「息子は、まだ上海にいるんですよ。コロナで日本に帰ってこれなくなっちゃって。笑」

うわ。イケメンです~。笑


どうして、西亀有なんでしょう?
ずっと気になっていました。
その答えが、またおもしろくて。笑


マンダリンオリエンタル東京『SENSE』の
料理長だったころ、
常連だったお客様から、
「自宅の隣りに、
 所有している一軒家がある。
 そこをレストランにするから、
 店をやってほしい。
 オレのために、料理を作ってよ。」
と言われそうです。
勝手に、内装までできあがってしまい、
断るに断れず、こうなってしまったと…。爆


「えっ 六本木とか青山とかじゃなくて、
 なんで西亀有? と思いましたよ。笑」
冗談みたいな、本当の話です。


このまま、マンダリンで、
定年まで料理長をやるんじゃなく、
80歳まで料理がしたい。
だからホテルを辞めたんです。
と語る、スターシェフ。
かっこよすぎです。^^


「上皇様ご夫妻が**にいらっしゃるときは、
 必ず、料理を承るんです。」
…などと、
とっておきの話まで聞かせていただき、
話題は尽きませんでした。


「ミシュランのスターシェフなんてね、どうってことないんですよ。そんな人は、いくらでもいますから。」
気さくな笑顔の、鄧徳勝シェフでした。

2020年「かつしかWalker」。こんな本まで持ってきて、見せてくださいました。^^


店内には、鄧徳勝シェフが敬愛する、
松井純夫画伯の油彩が、
多数飾られています。
ただし、販売には関わらないそうです。
購入したい絵がある場合は、
画伯との直接のお取引になるとのことでした。


「絵の中にね。必ず、黄色いシャツの男の子がいるんですよ。それが大好きなんです。」と…。


充実のランチと、
シェフの楽しいおしゃべり。
楽しいひとときでした。


お会計は、ふたり分で、3570円。
(消費税10%が加算されます。)
ひとり分が、1785円。
マンダリンオリエンタルで食べたら、
いったいいくらになっていることでしょう。笑
その上、恐怖のサービス料10%も、
加算されますね…(苦笑)。


「次はぜひ、ディナーをいただきに来ますね。」


そう言い残して、お店を出ました。
シェフが、お店の外まで出て、
笑顔で見送ってくれました。
…ごちそうさまでした。^^


お店から自宅までは、歩いて30分くらいの距離です。往復で、約4キロ。いい運動です。途中、あちこちで、アジサイが咲き誇っていました。

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