MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

全盲難聴・のんたん ボランティアさんとおでかけ(2020年2月11日)

2020年2月11日 駅のホームで、電車を待っています。(全盲難聴・のんたん 24歳)


いつもご紹介している、「ボランティアさんとおでかけ」ですが、
このときのおでかけが、最後になりました。
このあと、コロナの感染者が増えたことにより、
S園から、「外出・外泊自粛のお願い」が出されたからです。
当時、長男の外出は、4月まで予定が決まっていたのですが、すべてキャンセルさせていただきました。
外出だけでなく、こちらから面会に行くこともできません。
また、GWの帰宅も、今年は中止となりました。
結局、私たちが長男と過ごしたのは、1月の松山旅行が最後で、
それから3か月、長男に会えないままになっています。
寂しさが募るし、長男を励ましに行きたい気持ちにもなります。
けれど、300人もの視覚障害者が生活しているS園で、
ひとりでも感染者がでたら、たいへんなことになります。
私たちが長男を一時帰宅させたり、会いに行ったりすることで、
S園のみなさまにご迷惑をおかけすることがないよう、今はとにかく、我慢。
長男が、元気で楽しく過ごしていることを、ただただ祈る毎日です。


2月11日


一年でいちばん寒い季節でしたが、
この日も、長男のおでかけのために、
ふたりのボランティアさんが
いらしてくださいました。


この日いらしてくださったのは、
タケダさんとハンバさんです。
ハンバさんには、この日、
初めていらしていただいたので、
全行程を、ベテランのタケダさんとの
おふたり体制で担当していただきました。


なので、この日は、前半・後半で分けず、
全6時間を、おふたりでごいっしょに、
介助していただきました。


【ハンバさんからいただいたメールです】
ノゾミさんの通訳介助のご報告です。
朝は寒かったもののお天気には恵まれ、ノゾミさんも元気に一日をスタートしました。
朝から、2月29日土曜日の篠笛のお稽古?のお話をさかんにされていました。
タケダさんから、ノゾミさんが篠笛の音色にすっかり魅了されているとのお話などを伺いながら、駅まで3人で歩きました。
電車では、ヘッドホンで篠笛の音楽を聴いているようでした。
あいにく優先席の空きがなく、ノゾミさんは、中野で譲ってもらうまで立っていましたが、しっかりされていました。

駅のホームで、電車を待っているところです。

ランチはハンバーグが良いとのことで、高田馬場のガストへ。
「チーズインの人気盛ハンバーグ」というメニューをオーダー。
お料理はすぐに来たのですが、ノゾミさんは充電池やICレコーダーのことが気になるようで、
そのお話を繰り返し、なかなか食事に手を付けてくれませんでした。

タケダさんに甘えている長男(←こらっ)。小学生の時からいらしてくださっているタケダさんが大好きです。

タケダさんが彼のお話を聞きながら、上手に誘導されました。ノゾミさんは、ゆっくりですが、ほとんど食べてくれたので、一安心。
時間的に余裕があったのがよかったようです。
がんばって食べている長男。^^

そして、目的地のウクレレのお教室へ。まだ、前の生徒さん親子さんのレッスンが終わっていなかったので、少しドアの外で待ちました。

時間になり、お部屋に入ると、ノゾミさんはすぐにウクレレを弾き始め、2時過ぎまで熱心に練習されました。
初めて、のぞみさんのウクレレを聞かせていただき、とても素晴らしくて感動しました。
音感とリズム感が素晴らしいですね。
ウクレレを弾く後ろ姿を見ていると、あまりに楽しそうで、こちらまでうれしくなりました。

また、こんなにも打ち込めるものがあるなんて!と、たいへん羨ましくも。
帰りは、ゆっくりめの電車を選んで、座って帰りました。
少しお疲れが出たのか、静かに座っていらっしゃいました。

ノゾミさんの純粋で愛らしいお人柄と、先輩介助者タケダさんのリードのお陰で、あっという間の一日でした。
また、ご一緒させて頂ける日を楽しみにしています。


【タケダさんからいただいたメールです】
先ほど、ノゾミ君をS園に送ってきました。
今日はしの笛を繰り返していました。

今日は「しの笛」と時々「カラオケ」の繰り返しの日でした(笑)
まず、お迎え時より“しの笛”、“2月29日”を伝えてきて、
「今日はウクレレ教室だよ」と言っても、気持ちは“しの笛”だったようで繰り返していました。
この日の電車は少しだけ混んでいて、すぐに座る事ができずに立っていました。
ノゾミくんは、時々座ろうとするのです、「空いている席がないので立っていま」と言うと、
連結のドアに寄りかかりながらも立っていました。
(途中で、目の前の方が席を代わってくださり座る事ができました。)

昼食は、「ハンバーグ」と即答!
この日にごいっしょされたハンバさんは、ノゾミくんの介助が初めてということでしたので、
引継ぎがしやすい(こちらの都合ですみません)「ガスト」へ行きました。

食事を待っているあいだ、ボイスレコーダーで遊んでいます。

メニューは、ハンバーグ、唐揚げ、ポテトセットと今回は日替わりスープとご飯(小)にしました。
メインメニューが少し多めかなと思いましたが、ノゾミくんは、食べ始めてから終わるまで時間がかかりましたが、ほぼ完食でした。
口の中がいっぱいで、リスみたいです。笑

教室に着くまでの間も、ノゾミくんは、「しの笛」の話と「お馬の親子」を歌っていたのですが、レッスンが始まると気持ちを切り替えました。
ウクレレ教室で。

チューニングをしているところです。

まずは「お馬の親子」を1回だけ弾き、すぐに「ルイジアナママ」のレッスンが始まりました。
この日は、指の使い方をじっくりと教えてもらっているようでした。
(ある箇所をできるまで音階と指の抑え方を繰り返していました)

帰りも、「しの笛」の話が多かったです。
本当に好きで楽しみにしているんですね(笑)。


寒い一日でしたが、おふたりで、
長男と楽しく過ごしてくださっているようすが
伝わってきました。
ハンバさん、タケダさん、
どうもありがとうございました。

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