MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
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全盲難聴・のんたんの冬休み 1 - 帰宅しました(2019年12月22日/1日め)

2019年12月26日 左手で、おかあさんの指文字を読んでいます。(全盲難聴・のんたん 24歳)


12月22日


クリスマスイブを二日後にひかえた、
12月22日。
S園が冬休みにはいり、
長男が帰ってきました。


クリスマス当日には、
S園に残っている人たちも少なくなるので、
ちょっと早めの、12月19日に、
S園でのクリスマスをすませたそうです。


今年の、S園でのクリスマスディナーです。


栄養士の皆さんの、心のこもったごちそうです。
毎年、工夫をこらしたメニューに、
感謝でいっぱいになります。^^


さて、長期のお休みに入るということで、
この日のS園には、全国から、
保護者が迎えにやってきます。


保護者が集まるいい機会なので、
毎回、このときを利用して、
午前中に「保護者会」が開かれます。
お昼のお弁当をいただいたあと、
午後も、さらに話し合い。
午後3時ごろになって、ようやく、
我が子といっしょに、園をあとにします。


この日も、保護者会に参加するため、
朝早くから、夫が車で家を出発しました。
(最近は、MIYOは欠席ばかりで、
 お迎えは、もっぱら夫にまかせています。^^)


お昼のお弁当。園が運営する障害者共同作業所レストラン「カナン」で作ったものだそうです。

保護者会の会場では、園生が作ったバッグやノートなども販売します。


午後3時。
夫は、宿泊棟の玄関で、長男を出迎え、
車でS園を出発しました。


そのまま、夕方近くに帰宅してきたのですが、
ここで、夫の大ボケが発覚します。
なんと、この日、写真を一枚も撮っていない、と。


いったいなにを考えてるんだか…。(怒)


まあ、怒っても、ないものはない、
ということで、
この日は、長男の写真がありません。


しょうがないので、
12月26日に撮ったものなのですが、
MIYOと長男のふれあい写真を(笑)。


MIYOと長男が指文字でおしゃべりしている、
という、とても珍しい(苦笑)、
今までにない写真です。


長男は、盲学校小学部のときに、
担任のH先生から指文字を教わりました。
盲学校なので、
通常は指文字を教わることはないのですが、
H先生が、点字、手話、指文字のすべてが
できる方だったため、
特別に教えていただいたのです。


左手で、先生の指文字を読み取り、
それを点字タイプライターで打つ、
小学生の長男。
「すごいなあ~^^。」
と、横で見ているだけで、
いつもわくわくしていました。^^


そのときの指文字を、
長男は今でも覚えているようです。
残念ながら、現在は、
ふだんの生活で、指文字を使うことは、
ほとんどありません。


けれど、12月8日に、長男がおでかけしたとき、
「ルイジアナ・ママ」という曲名が
うまく言えなかった長男に、
ボランティアのホリイさんが
指文字でおしえてくださった…ということを知り、
感動するとともに、ちょっと反省してしまいました。



長男は、補聴器をつけると、
かんたんな会話は聞き取れます。
なので、それに甘えて、つい、
口から出ることばだけで、
すませてしまっていました。


いけない、いけない。
めんどうがらずに、長男と、指文字で話をしよう。
そのほうが、たぶん、
長男の発音もはっきりしていくはずだから。
…と思ったわけです。


恥ずかしながら。
MIYOは、指文字、ヘタです。
難聴の子どもがいるというのに、
指文字、ヘタです。(汗)


そのうえ、覚えても、覚えても、
すぐに忘れ、また勉強のやりなおし、
…を、20年近く、くりかえしています。(滝汗)


まあ、使わないから、すぐに忘れる、
ってことなのだと思います。反省。
そこで、この冬休みは、がんばってみました。


突然、母から指文字をだされた長男。
「なにごとか?」という顔をしながらも、
全部、読み取ってくれましたよ。^^


「く」「そうです! すごいねえ~。」

「これは?」「し」「あったり~ すごい。すごい!」

「れ」長男、真剣な顔つきで読み取っています。

MIYOの指文字を触る長男の左手。これだけで、どの文字であるかをあててしまいます。
「これは、『け』。」 正解です。^^

「ろ」「そうで~~す!!」 いい表情です。^^


お気づきでしょうか?
長男、MIYOの指文字を、
やみくもに触っているわけではないんですね。


一枚ずつ、写真を見て行くと、
指文字ごとに、長男の触る指が変わっています。
これが、指文字を手で読む、
ということなんですね。^^


MIYOの指文字を即座に読み取る長男ですが、
その秘密は、瞬時に形状を理解できる触り方を、
適格に判断している、ということのようです。
すごいなあ…。
と、今更ながら、感心しました。笑


長男と、指文字でおしゃべりできるのがうれしくて、
このときは写真をいっぱい撮りました。
つづきは、また次回にご紹介したいと思います。

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