MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 47 - タンロン王城遺跡② 端門(2023年6月18日/5日め)

2023年6月18日 タンロン城・端門で。


6月18日(日)


タンロン城の南門(端門)に来ています。


MIYOの目の前に広がっている景色です。かつてはここで閲兵式が行われ、兵士たちが勢揃いしたそうです。その奥に見えているのが、フラッグタワー(国旗掲揚塔)です。

端門の上部です。かつてはここから、王が居並ぶ兵士たちを見下ろしました。

それでは、端門の中に入ってみます。

端門の下の通路を通って、反対側にでました。

すると目の前に、発掘調査の跡を一部だけ残しているところが現れます。

これは4年前、チョンさんが連れてきてくださった時の、同じ場所の写真です。表面がガラスで覆われているのですが、中をのぞくと、地中深く、何層ものレンガが積まれているのがわかります。
このときの日記です。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 101 - ハノイ市内観光① タンロン城址(2019年10月11日/41日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

ここで、今通ってきた通路を振り返りました。フラッグタワーが見えますね。^^

次は、この2階部分に上がってみます。

端門の横には階段があり、ここから上がることができます。

階段の上から見下ろしたところです。

階段を上がったところです。端門の2、3階部分があります。

2階部分の中は、こうなっています。

そしてここから、3階へ通じる階段があります。

これが、端門の3階部分です。

こういうところには、もれなく登ってみないと気が済まない人。

3階にいる夫が、2階のMIYOを撮りました。^^

かつて王様は、ここに立ち、この広場を埋め尽くす兵士たちを見下ろしたのだそうです。


タンロン城址、次回につづきます。


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 46 - ベトナム軍事歴史博物館から、タンロン王城遺跡①へ(2023年6月18日/5日め)

2023年6月18日 タンロン城・メインゲートで。


6月18日(日)


旅の5日め。
行き先が決まらないまま、
夫とふたりで、ハノイの街を歩いています。


あ…。フラッグタワーが見えました。ということは、この門の向こうにあるのは…、

ベトナム軍事歴史博物館です。

なつかしくて、つい駆け寄ってしまいました。ここに来るのは、1989年、2019年に続いて3回めになります。

入り口を入ってすぐ、左手に見える、ミグ21型4324号戦闘機。2015年に、国宝に認定されました。戦争が100年続いたベトナムでは、戦闘機が「国宝」になってしまうんですね…。「旧ソ連製で、ベトナム戦争中多数の米軍機を撃墜したとされます。ベトナム空軍にとって、シンボル的機体です。」と、以前、topganさんに教えていただきました。

4年前、ベトナム軍事歴史博物館を訪れたときの日記です。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 180 - 最後の日曜日/ベトナム軍事歴史博物館①(2019年10月27日/57日め)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 181 - 最後の日曜日/ベトナム軍事歴史博物館②
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 182 - 最後の日曜日/ベトナム軍事歴史博物館③
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 183 - 最後の日曜日/ベトナム軍事歴史博物館④


夫が、
「前に来てから30年以上たってるし、
 もう一度入ってみたいな。」
というので、入場券を買おうとしたのですが、
受付の方に、
「もうすぐお昼休みになりますよ。」
と言われ、あきらめました。
(ベトナムでは、博物館のほとんどが、
 お昼にいったん閉館となってしまいます。)


「このあたりは、4年前に、
 地図を見ながら歩き回ったから、
 大体わかるよ。
 たしか、博物館の向かい側に、
 レーニン像があるはず。
 その後ろは、レーニン公園。」


4年間ずっと忘れていたことを、
ふいに思い出し、
博物館の向かい側に目をやると…。


ありました。レーニン像です。笑


ずっと忘れていましたが、
その場所に来て歩いてみると、
案外思い出すものですね。^^


時刻は11時前です。
まもなくお昼休みになり、
ほとんどの博物館は、
閉館になってしまうはず。
今行っても、ムダになります。


「じゃあ、お昼になっても
 閉館しないところって、
 どこかあるかな?」


と、ふたりしてスマホでさがすと、
ありました。
タンロン城(旧ハノイ王城)です。
4年前に夫と長女が訪ねてきたとき、
あいにく、タンロン城は休館日でした。


でも、入り口の手前までは入ることができます。なので、夫と長女のために、チョンさんがわざわざ立ち寄ってくれました。写真の奥に見えているのが、南門(端門)です。(2019年10月21日)

そのときの日記です。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 164 - ホアロー収容所(2019年10月21日/51日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


つまり夫は、タンロン城に来たものの、
入口しか見てないんです。笑
「じゃあいい機会だから、
 タンロン城の中を歩こう。」
ということになりました。


それがどれほどたいへんなことか、
このときには、私も夫も、
全然わかっていなかったのですが。😅


ベトナム軍事歴史博物館から10分くらい歩いて、タンロン城の入り口(チケットオフィス)に到着。スマホでグーグルマップを見ながら歩いているので、全然迷いません。

チケットオフィスの中です。古い町並みの家々が再現されており、お土産物屋さんが並んでいます。

入場料は30000ドン(約150円)。このQRコードをかざして、中に入ります。ちなみに、ふたり分の60000ドンを、件の500000ドン札で払おうとして、断られました。こんなところですら、受け取ってもらえないんですよ…。😅

チケットオフィスを通り抜けると、そこがタンロン城の入口です。以前と違って、城へと続く道が、ランタンで飾られていました。

とりあえず記念写真を。笑

そして、城へと続く道を歩きます。

皇城の南門(端門)が見えてきました。

ベトナム建築では、至る所で、この薄い黄色が使用されています。

南門(端門)Doan Monです。


【端門】
第一城壁に配置され、黎朝時代に建設された正門です。皇帝が禁城を通るための出入口として使用されていました。


ここは、フォトスポットにもなっています。

そして、端門の両側にも、小さな塔があります。

端門の左側です。


【タンロン遺跡(タンロン城址)】
「タンロン」とは「昇龍」という意味で、ハノイの旧称です。ハノイの都心に位置するタンロン城のあるエリアは、もともとは、7世紀に中国が支配拠点を築いた場所でした。その拠点跡で、1010年、大越国の独立を機に、李朝が創建されました。このとき、紅河デルタの低湿地を埋め立てて形成された不整形な都城域の一角に、宮殿群が計画的に配置されました。
以降、陳朝、胡朝、黎朝と王朝は交代するものの、遷都は行われず、阮朝がフエに王宮の建設を開始する1805年まで、タンロンは都であり続けました。
2003年からは、このあたりで遺跡群が発掘されるようになりました。長い歴史を刻んでいる場所なので、ベトナム王朝の各時代の遺跡が重なっているのが特徴です。近年になって、李朝期・陳朝期の考古学的遺構と黎朝期以降の地上遺構を含む皇城中枢部の遺跡が発掘されています。これらの遺跡からは、東アジア(中国)と東南・南アジア(チャンパ王国)などからの影響がこの地で融合して形成された特有の文化があったことがわかります。
2010年8月に、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。


チケットオフィスから、ランタンで飾られた道を通って端門まで、こんな風に歩いてきました。


このときはね、
まだ知らなかったんですよ…。


このタンロン遺跡が、こんなにも広かったなんて。


「来ちゃったからには、トコトン派」
…と、以前 Bonneさんが、
私たちを評してくださいましたが。


やはり今回も、そうなってしまいそうです。😅
またまた、難行苦行の始まりです。


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 45 - バインクォン、ドジ・タワーと冥銭・お金を燃やす人々(2023年6月18日/5日め)

2023年6月18日 朝ごはんはバインクォン。おいしいです。どこかで見かけたら、ぜひ一度はお試しください。


6月18日(日)


S園夏まつりの日記の途中ですが、
長男も無事に帰園したので、
のんたん日記に少し区切りをつけて、
ベトナム日記を再開したいと思います。


前回の日記はこちらです。4日めが終わったところまで書きました。
4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 44 - Fu Rong Hua で晩ごはん(2023年6月17日/4日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
これまでに書いたベトナム日記はこちらです。

ベトナム日記(6月14日から17日まで)


ベトナムの旅、5日めになりました。
ハロン湾ツアーから戻って来て、
ふたたび、Mango Hotel にチェックインし、
一夜明けた朝です。


これまでは、ホテル内のレストランで、
朝食ビュッフェをいただいたのですが、
この日は日曜日で、
調理するスタッフがお休みのため、
隣りのレストランに行くように、
と言われました。
(ホテルの朝食に日曜も平日もない、
 と思うんですけどね…。🤣)


そのレストランがこちらです。ホテル1階部分の、向かって右半分が、MANGO というレストランになっているのです。^^

レストランの中です。


この日はビュッフェではなく、
メニューを渡され、
その中から選ぶようになっていました。


夫はフォーを選びました。フォーは、日本でももうおなじみですね。^^

MIYOが選んだのは、バインクォン。日本ではまだまだ、これを食べさせてくれるところは少ないので、なつかしさでいっぱい。上にかかっているフライドオニオンがおいしいんですよ。^^

ホームステイ先で朝食にいただいたバインクォンの日記です。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 10 - ベトナムの朝ごはん「バインクォン」と豚肉のでんぶふりかけ(2019年9月4日/4日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
チョンさん、タムさんと屋台に行って食べたバインクォン。屋台で作っているようすの写真も掲載しています。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 52 - ベトナムの朝ごはん、「バインクォン」(2019年9月20日/20日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


リフトアップしてみました。群馬県のひもかわうどんみたいですね。笑 でも、もっと薄くて柔らかくて、プルンプルンです。黒い点々は、みじん切りにしたキクラゲです。

柔らかいので、箸で簡単にちぎれます。

それを、こんなふうにタレにつけていただきます。そうめんのようなイメージです。

ん~。美味美味。いっしょについているさつまあげやハムなんかも、安定のおいしさ。^^

あっという間に完食。

デザートはライチー。6年前、6月末に台湾に行ったときは、「ライチーは今からが旬」と言われました。ベトナムもそうなのでしょうかね。^^

台湾の雙連市場で見たライチーです。(2017年7月1日)
台湾・3泊4日でおいしいものめぐり 12 - 雙連(ソウレン)市場とお土産物屋さんで試食めぐり(2017年7月1日/2日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

芸術的に茹でられていたアヒルさんたち。市場を歩くのは、本当に面白いです。^^


MIYOがバインクォンを食べている間、
先に食べ終わった夫は、
スマホを見ながらケラケラ笑っています。


「この画像見て。オモシロイでしょ。」と言うのですが、私には、なんでそんなに笑えるのか、よくわかりません。(カワイイとは思いますけどね…。)


「あなたって、いつもこんなの見て、
 楽しんでるの?」
「うん。😮」


つくづく、合わない夫婦だと思います。😅


お腹いっぱいになり、部屋に戻りました。
荷物をまとめて、チェックアウト。
この日は、夜になってから、
夜行列車で出発する予定なので、
それまで、日中は時間があります。
荷物をホテルの小部屋で預かってもらい、
夕方まで、市内を歩くことにしました。


「ドジ・タワー(Doji Tower)」の前を通りました。


【ドジ・タワー】
宝飾品大手ドジ(Doji)の本社ビルです。レズアン通り5番地(5 Le Duan, quan Ba Dinh)にあり、2019年9月に完成しました。外観は、ダイヤモンドをイメージしたデザインです。市中心部の一等地に立地し、スペインの大理石などを使用した豪奢な設計です。地上16階・地下3階建てで、延べ床面積は1万9000㎡に上ります。2023年に、アジア版ギネス「アジア・ブック・オブ・レコード」から「アジア最大のダイヤモンド型建造物」として認定証を授与されました。
1階から5階は、近代的で広々としたショッピング空間となっています。タワーの7階から最上階までの部分は、特製ガラスパネル1443枚を使用し、巨大なダイヤモンドの形を作り出しています。夜間には幻想的にライトアップされ、昼と夜とで別の顔を見せてくれます。


瀟洒なビルを見上げながら、少し歩くと、
一般庶民の家やお店が建ち並ぶ、
ベトナムらしいエリアに入ります。


ここは額縁屋さんのようです。ホーおじさんの絵は、やはり人気があるんですね。^^

歩道をお店の一部として利用するのは、ベトナムでは常識です。笑


あっ 
歩道の端で、お金を焼いています。


思わず駆け寄って、近くで見せてもらいました。^^

お金(冥銭、紙銭)を焼いています。お金は、もちろん作り物です。市場に行くと、1セット50円くらいで売っています。笑

こちらでも! わ~、たのし~い。MIYO、大喜び。笑

こちらでは、火鉢のようなものの中で、一枚一枚を火にくべています。赤と黄色の紙は、中国由来のお金の象徴のようです。紙の材質も、紙幣とは違ってザラザラしていて、ワラ半紙のような手触りです。

この方は、さらに大物を焼いています。🤣

紙で作った履物やアクセサリーのセットです。はじめから、火にくべるために作られたセットで、お供え物屋さんに行くと、こんなのがたくさん並んでいます。

そして…。紙で作った子ども服も燃やしておられました。


【お金を燃やす】
ベトナムでは、毎月1日と15日(旧暦)にお金やお札などを燃やします。燃やすことで、それらを神様や先祖に届けることができる、と考えられています。また、お金(冥銭、紙銭)を燃やす行為には、「もっとお金が入って来ますように」という願いが込められているのだそうです。冥銭を燃やす場所は、お寺なら専用の塔、アパートやマンションなら専用の壺のような炉がありますが、商店などでは、道路に金属製のミニ塔をだして、そこで燃やします。燃やす時間は、午前中が吉だそうです。


この日は6月18日でしたが、
おそらく旧暦では、
6月15日だったのでしょう。


子ども服を燃やしていた女性の家では、
お子さんが亡くなったのかもしれません。
そしてそのお子さんに、
洋服を届けたかったのかも…。
つい、浮かれてしまいましたが、
おもしろがってはいけないことでした…。


どの家でも、申し合わせたように、お札やお金を燃やしていました。よく見ると、歩道の端には、それぞれの家ごとに、燃やすための炉が並んでいました。

4年前のお寺参りで。お寺で、お金を燃やしているところです。(2019年9月29日)

タムさんといっしょに出かけた、「毎月のお寺参り」の日記です。何十軒ものお供え物屋さんが建ち並んでいました。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 79 - 月の初めの寺参り(2019年9月29日/29日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
ソーイ・ガック(ナンバンカラスウリのおこわ)は縁起物で、「お寺参りのあとは、このおこわを食べる」という習わしがあります。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 80 - 夏のバーベキュー(2019年9月29日/29日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
ソーイ・ガック(ナンバンカラスウリのおこわ)について説明した日記です。
定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 48 - ベトナムの朝ごはん「クアガックのおこわ(ソーイ・ガック/xôi gấc)」(2019年9月17日/17日め) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。


こんな感じで、目的地があってないような、
街歩きを続けました。
今日はどこへ行こうか、と話し合いながら、
とりあえず、夫とふたりで、
あちこちに引っかかりながら、
のんびりと歩きました。


(つづく)

全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏まつり①(2023年7月29日)

2023年7月29日 S園ふれあい夏まつりで。スピーカーから流れる音楽をじっと聴いている長男です。(全盲難聴・のんたん 27歳)


夏休みが終わり、長男はS園に戻りましたが
書きそびれていた、夏まつりの日記があるので、
話は前後いたしますが、掲載させていただきます。


7月29日(土)


夏になると、長男が生活しているS園では、
「ふれあい夏まつり」を開催します。
地域の方々も大勢いらして、
毎年大盛況でした。


最後に、大規模な夏まつりを行ったのは、
2019年7月でした。
全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏祭り(2019年7月20日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

これを最後に、コロナ禍が始まりました。


S園では、
「園生の楽しみは、できるだけ実施する。」
という考えです。
なので、規模を縮小し、地域の方々との交流も中止になりましたが、
園内で、園生のためだけの夏まつりを、
毎年、かろうじて開催してきました。


日本中が堪え続ける日々が長く続きましたが、
2023年の夏は、日本のあちこちで、
お祭りが開催されていますね。


S園でも、今年は、コロナ以前の規模に戻し、
地域の方々もたくさんいらして、
夏まつりがにぎやかに開催されました。
電車で往復5時間の距離ですが、
私も、当日はS園まで行き、
長男と一緒におまつりを楽しみました。^^


午後5時、S園の前にある公園に到着。夏まつりは6時から始まります。

コロッケ100円、焼きトウモロコシ150円、焼きそば250円、たこやき200円、フライトチキン200円。お安いので、全部買いたくなります。笑

チーズインメンチカツやアメリカンドッグは、それぞれ150円。

本部のテントでは、食品などが格安で販売されていました。

シーチキンが3個パックで150円ですよ。安い!ってことで、思わず2セット買いました。笑

福引所も、スタンバイOK。夏まつりに参加した人は、誰でも無料で一回福引ができます。


ここで、理事会参加のため、
午前中からS園に来ていた夫と合流しました。


夫といっしょに、長男がいる宿泊棟へ。棟の前は、迎えに来た保護者さんが大勢、待っておられました。


前回、長男に会ったのは、GWのお休み。
およそ3か月ぶりの再会です。^^


まずは腹ごしらえ。夫と手分けして、模擬店であれこれ買ってきました。焼きおにぎり、焼きそば、牛肉コロッケ、フライドチキン、たこ焼き、ガーリックポテト…。

おまつりの前に、長男はS園で夕食(サンドイッチ)をいただいたそうですが、おまつりごはんもたくさん食べてくれました。

たこ焼きが気に入ったみたいです。笑

地域の方々もたくさんいらしていて、会場は大賑わいでした。

おまつりが始まってまもなく、軽快な音楽と共に、地域の子供達によるダンスが始まりました。長男が音楽を近くで聴きたいと言うので、スピーカーの前まで連れて行き、ここで音楽鑑賞。^^

続いて、福引会場へ。

列に並んで、順番を待っています。

私たちの分も長男に引いてもらったら、プロポリスキャンディーとふりかけが当たりました。😄

コロナ前は毎年恒例だった豊田囃子も、今年は久しぶりに聞くことができるようです。最前列に座って、始まるのを待ちます。^^

長男は、豊田囃子が大好き。自分でエアー太鼓を叩きながら、楽しみに待っていました。


長男、とっても楽しそう。
そんな長男を見ているのが、
私たちもとてもうれしいです。^^


コロナが収束して、
ようやく、こんな日が戻ってきました。


(つづく)


過去の「夏まつり」日記は、こちらです。
2017年7月16日 ふれあい夏祭り①・②
全盲難聴・のんたん - ふれあい夏祭りで、ZARDを演奏(2017年7月16日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
全盲難聴・のんたん - ふれあい夏祭りで盆踊り(2017年7月16日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
2018年7月21日 ふれあい夏祭り①・②
全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏祭り①(2018年7月21日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。
全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏祭り②(2018年7月21日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

2019年7月20日 ふれあい夏祭り

全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏祭り(2019年7月20日) - MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

全盲難聴・のんたんの夏休み 15 - 長男とふたり暮らし⑤ 元気に帰園 / Canaanの冷麺セット / 鬼の居ぬ間にエビと海草(2023年8月24日/14日め)

2023年8月24日 S園の前で。(全盲難聴・のんたん 28歳)


8月24日(木)


長男の夏休み、14日めです。
長い夏休みでしたが、ようやく、😅
長男がS園に戻る日になりました。


帰園する時間を、
あらかじめご連絡していたので、
S園では、長男の昼食を用意して、
待ってくださっています。
園生全員が昼食を始める時間に遅れると、
ご迷惑をかけてしまいます。
なので、なんとしても、11時半には、
S園に到着しなければなりません。^^


この5日間、毎日、長男といっしょに、
のんびりと朝寝ぼうしていましたが、笑
この日は7時起床。
長男が朝ごはんを食べているあいだに、
MIYOも身支度です。
燃やせるゴミの収集日だったので、
ゴミを出したりとか、
朝からバタバタと走りまわりました。


前日に用意した牛乳パックも、忘れずに持って行きました。S園では、運営している作業所で紙漉きをやっているので、牛乳パックがたくさん必要になります。そのため、MIYO家では、牛乳パックを地域の収集には出さす、園まで持参するようにしています。


ようやく準備が整い、
「さあ、のんたん、出発だよっ」
と声をかけると、
長男、いったん立ち上がったものの、
再び座り直して、
ボイスレコーダーで遊び始めました。
「こぉらぁーーー💢」
と、MIYOに怒られる長男。😄
ようやく観念したようで、
立ち上がり、歩き始めました。


あはは。
出かけたくないんだね…。🤣🤣


MIYOに一喝された長男。
ようやく階段を降りて1階へ。
そして自分のリュックに持ち物を詰め、
リュックを背負って、玄関まで来ました。


MIYOが先に靴をはいて、「さあ、行くよ~。」とふりかえると、長男はそこで瞑想していました。カラオケに行くときは、自分でさっさと靴をはいて、ここでみんなを待ってるんですけどね…。🤣


ぷぷぷ。
行きたくないんだね…。😅


しょんぼりと座っている長男。こんな表情は、あまり見ることがありません。


S園も好きだけど、
もうちょっと家にいたいな…。


このときの長男は、
そんな気持ちだったのだと思います。
帰園する日は選ぶことができたので、
「あともう少し、家にいさせてあげれば
 よかったかな…。」
などと、ちらっと思いました。
(14日もいたんですけどね。)


あとで、長女にこの話をしたら、
「あはは。
 そりゃあ、家がいいに決まってるよ。
 朝は寝坊できて、訓練しなくていいし、
 好きな食べ物しか出てこないし。
 一日中ごろごろして、
 好きなことだけしてればいいんだから、
 当然、ずうっと家にいたいよねえ。www」
と、笑っていました。
たしかに。
長女の言うとおりです。😅


あなたの居場所は、S園なんだよ。
そしてお休みになったら、
またこの家に、
ごろごろしに帰っておいで。^^
…そう思い直しました。


いったん家を出たら、あとはスムーズに歩いてくれ、駅に到着。


「これからおかあさんと、
 電車に乗って、どこに行きますか?」
と尋ねると、長男、
「S園」
と答えてくれました。^^


家からS園まで、2時間半かかります。
3つの電車を乗り継いで、
最寄りの豊田駅で降りて、
そこから徒歩30分。
炎天下でしたが、
長男もサクサク歩いてくれました。


そしてようやく、S園に到着。

帰園する時は、まずは正面玄関にある事務室で、長男が戻ってきたことを伝えます。


事務室から連絡を受けると、
生活棟の職員の方が、
棟の玄関で待機してくださいます。
この手順を介することで、
直接生活棟に行くよりも、
長男をスムーズに、
引き継いでいただくことができます。^^


事務室から、S園の広い敷地内を歩いて、生活棟に移動しました。とても暑い日でしたが、長男、最後までよく歩いてくれました。

生活棟に到着。事務室から連絡が行っていたので、職員の方が玄関で待っていてくださいました。

長男、履いてきた靴をロッカーに入れ、上履きを履きました。お別れです。


ここで、もうひとりの先生が出てこられて、
「**君。はじめに、職員室で
 みんなにごあいさつしようね。」
と…。
そのまま、長男は先生といっしょに、
職員室の中に消えて行きました。


MIYOは、ここで帰って良かったのですが、
往生際が悪く、笑
そのまま玄関で待っていました。


ほどなく、二人の先生に守られるようにして、職員室から出てきた長男。先生方といっしょに、そのまま、2階の居住エリアに歩いていきました。


これが、最後に見た、長男の姿でした。
元気でね、のんたん。
またすぐに会おうね。


長い、長い、長い夏休みが、
ようやく終わりました。


(おわり)


(おまけのお話)


長男とS園でお別れしたあと、
カナンに行きました。
カナンは、S園が運営している、
就労ホーム(障害者通所就労施設)です。
1階はキッチン&カフェで、
2階では紙漉きなどの作業を行っています。
現在は、42名の障害のある方が、
ここで働いています。


豊田駅とは反対方向なのですが、
お料理は手作り感があっておいしいし、
少しでも売り上げに貢献したくて、
炎天下、15分ほど歩いて、行ってきました。


「キッチン&カフェ カナン」です。これは、S園に入所した日の長男(18歳)。カナンも、同じ年にオープンしました。(2014年4月1日)
Kitchen & Cafe Canaan | 社会福祉法人 東京光の家

入所式の前に、このお店でみんなで食事しました。長女も、この春に大学に入学しました。


12時前にお店に到着。
50席くらいある、広いお店なのですが、
この日は満席状態。😮
しばらく、ホールで待ちました。


オープンして10年がたちましたが、
店内の明るい雰囲気と、
良心的なメニューが魅力なのか、
近隣の方々でいつもにぎわっています。
でも、12時前から満席と言うのは初めて。^^


待っているあいだに、店内を観察。^^ メニューがたくさんあって、迷います。

テイクアウトのお弁当や、仕出し弁当も始まっていました。(画像をお借りしました)

2階が紙漉きの作業所なので、牛乳パックを集めています。内側が銀色のパックでもOKだそうです。MIYO家が寄付した牛乳パックも、いつもここに運ばれています。^^

販売コーナーには、牛乳パックから作った紙製品や、手織りのランチョンマットなどが並んでいました。


ようやく、テーブルが空きました。
「本日のメニュー」が楽しみだったのですが、
今日のメニューは、
「沖縄ソバとミミガーのセット」でした。
沖縄ソバは食べたいけど、
豚の耳はあまり食べたくないので、笑
断念しました。


かわりに、季節限定の新商品「冷麺セット」をいただきました。はさみ揚げ、フルーツ、ドリンクバーが付いて、950円(税込)です。

具だくさんで、食べ応えがありました。^^


冷麺もおいしかったのですが、
セットについていた「はさみ揚げ」が、
え? と思うほどおいしくて。笑
「はさみ揚げ定食」を作ってほしい、
と思ったくらいでした。^^


朝8時に家を出発したのですが、
スーパーでお買い物をして、
家に帰ったときは、
夕方5時を過ぎていました。


朝、おかたづけもしないで、
バタバタと出て行ったので、
テーブルの上には、
長男が朝ごはんを食べた時の食器が、
そのままに残っていました。


長男が全部食べて、
なにも残っていない食器を見たとたん、
胸がきゅっとしました。
ああ、当分は、長男ロスだなあ…。😥


晩ごはんは、ガーリックシュリンプバーガー、海草サラダ、そして、えのきと人参、ウィンナーのスープ。アイスティーは、たくさん作って、いつも冷蔵庫に入れてあります。


マックのガーリックシュリンプバーガー、
以前から、食べてみたいと思っていました。
豊田駅前にマクドナルドがあったので、
帰りにテイクアウトで購入。
470円でしたが、
期間限定のdポイントを使って、
タダになりました。
タダで買ったにもかかわらず、
現在はdポイントの4つ星ランクなので、
付与ポイントは2倍になり、
4Pも付与されます。^^


海草サラダは、セブンイレブンで。
セブンカード(JCB)を利用し、
キャンペーンで、20%引きです。^^


エビも海藻も、MIYOは大好きなのですが、
夫はあまり好きではないので、
普段、食事を作る時には、
あまり利用しないようにしています。


夫がいない今こそ、エビも海藻も、
気がねなく食べられます。笑
鬼の居ぬ間のなんとかですよ…。🤣🤣


長男がいなくなって、
家の中はがらんとしてしまったけど、
自分の好きなものを、好きなだけ食べられる。
ひとり暮らしも、いいものです。^^