MIYO'S WEBSITE-全盲難聴のんたんの育児記録と卵巣ガンで思ったこと

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは21歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。

今でよかった

あれは、2008年12月のことでした。
微熱が、10日以上続いたことがありました。
「ただのカゼ」と信じて疑わなかった私は、
毎日、バッファリンを飲んで熱を下げ、出勤し続けました。


それでも、一応、週末に、
近所の産婦人科クリニックに行ってみました。
持病で卵巣嚢腫を抱えていたので、
体調不良はそのせいかもしれない、と思ったのです。
検査をすると、医師から、
「腫瘍マーカーの数値が、普通の人の10倍あります。
ガンの疑いがあるので、紹介状を書きます。」
と言われました。


当時、全盲・難聴の長男は、中学一年生でした。
入院・手術のあいだ、長男をどうすればいいのか。
それだけではなく、もしもガンが治らず、自分が死んだら、
誰が長男を育てていくのか。
健常児であれば、夫ひとりでもなんとかなるでしょう。
でも、障害のある長男を残していけば、
いろいろなことのしわ寄せは、結局、長男自身に行きます。
それを考えると、ただ、涙がでました。
「この子をどうするのか。」
ガンかも知れない、と言われて、
私の頭の中にあったのは、ただそれだけでした。


結局、そのときは、ガンではなく、卵巣嚢腫が原因の腹膜炎でした。
けれど、
「ガンの疑い」
と言われたときの切なさを思いだすと、
今でも涙がでてきます。


あれから8年あまりが過ぎました。
今、本当のガンになってしまったけれど、
あのときほど悲しい思いはしていません。
いちばんの気がかりだった長男が、
3年前に自立し、家を出たからです。
「私が病気になっても、もう、長男が困ることはない。」
そう思うと、不思議に、穏やかな気持ちになります。


ガンになって、いいはずがない。
ガンになってよかったなんて、思えるわけがない。


それでも、この病気になるのが、私の運命なのだったとしたら、
これまでの人生のどこかで、ガンになるしかなかったのだとしたら、
「それが今でよかった。」
と思ってしまうのです。




その他の記録については、
ガンになって
http://limings.sweet.coocan.jp/miyo01/miyo1701.html
ガンになって、やったこと
http://limings.sweet.coocan.jp/miyodos/miyodos00.html
<MIYO'S WEBSITE>
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をご覧ください。

「あのころのこと」をアップしました。

「あのころのこと」
http://limings.sweet.coocan.jp/anokoro01/anokoro0100.html
を、回復させました。
「いい子」
http://limings.sweet.coocan.jp/anokoro01/anokoro0101.html
は、かつて、いくつかの大学や講演で、
教材や資料として採用していただいたこともあり、
とてもなつかしい原稿です。
ずっとしまったままになっていたのですが、
HP上に、また掲載しておこうと思います。


その他の記録については、
ガンになって
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ガンになって、やったこと
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髪が生えてきました

2016年12月5日に、最後の抗がん剤治療(全6クール)を終了しました。
その日の診察室でのことです。
「抗がん剤は、今日が最後ですね。
治療が終われば、これから、体調は回復していくからね。
  白血球も、徐々に上がっていきますよ。」
と、励ましてくださるH医師。
うれしくなった私は、調子に乗って、つい、訊いてしまいました。


「先生。あの、お刺身は、いつ頃から食べても良いでしょうか。」


「ようやく抗がん剤治療が終わるという日に、
おまえの頭の中は『お刺身』しかないんかい?」
とつっこまれたら、はい、そうです、と答えるしかありません。
それくらいに、私の頭の中は、「お刺身」しかありませんでした。
だって、大好物なんです。
それを、4ヶ月も我慢してたんですT_T。


H医師、いつもの優しい笑顔で、
「んーーー。それはじゃあ、次回の診察の時に、
  検査の結果を見ながら、考えましょう。」
と。
つられて笑顔になって、診察室を出ようとする私に、
こうも言ってくださいました。
「治療が終わったら、髪も生えてくるからね。
  大丈夫ですよ。」


言われて初めて、私も、「ああそうか。髪が生えるんだ。」と気がつきました。
けれど、そうは言われても、
このツルツルになった頭にまた髪が生えてくるなんて、
実感がわきません。
髪の毛のことは、そのまま忘れておりました。


それから6週間ほど過ぎた頃のことです。
トイレで、ふと、壁の鏡を見ると、
自分の頭にうっすらと、髪の毛の層ができていることを発見!
「わ、ほんとに生えてきた!」
びっくりして、娘に言うと、
「うん。そうだよ。」
と。
聞くと、娘は、私の頭に髪が生え始めていることに気がついていたそうです。
気がついても、黙っていた。
娘なりに、気を遣ってたんですね、きっと。^^


抗がん剤終了から、今日で7週間になります。
ツルツルになっていた頭には、今、
うっすらとした膜のような、髪の層ができています。
髪の長さは、5ミリくらい。
なでると、ベルベットのような手ざわりが気持ちよく、
一日に何度もさわってしまいます。


髪がどんどん抜けていってしまったときは、
あらかじめ聞いていたことであったし、
特に悲しい思いをすることもありませんでした。
けれど、こうして生え始めると、
やっぱりうれしいですね。
こうやって、少しずつ、少しずつ、
元の生活に戻っていけるかな、と願っています。


………


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更新の記録として

MIYO'S WEBSITEの更新の記録を残したいと思い、
ブログを利用してみることにしました。
本サイトをご覧いただけましたらうれしいです。


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のぞみとあみかは、21歳になりました。
ふたりと過ごしてきた21年間の記録を、もう一度ホームページに残しておこうと思います。
少しずつ、少しずつですが…。
自分が病気になって、いろいろ考えたことも、書いていきたいと思っています。


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