MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

4年ぶりのタイ。バンコクを歩き続けた9日間 2 - パーク クローン花市場(2023年11月10日/3日め)

2023年11月10日 市場で、たくさんのさとうきびといっしょに。


突然ブログをお休みして、スミマセン。
PCのケーブルが断線し、使えなくなってしまいました。
あわてて、アマゾンでケーブルを購入し、2日で到着。
ようやく、再開できました。
たくさんのコメントをいただいたのですが、ご返事できず、申し訳ありません。
頂いたコメントは、どれもうれしく読ませていただきました。
どうもありがとうございました。
少しずつ、ご返事させていただきますね。^^


11月10日(金)- 3日め


旅の3日めです。


宿泊した、THE EMPIRE PLACE のエントランスです。

このエントランスの前に立って上を見上げると…、

どーーーん。これが、宿泊していたTHE EMPIRE PLACE です。ワンフロアに15室くらい?ありました。全部で300室以上ありそうです。

ホテルは滞在型のコンドミニアムで、自由に利用できるプールやジムもあります。


このホテル内にこもって、
一日中のんびりと過ごす。
…ということもできるのですが、
MIYO家には多動夫がいるので、
おでかけせざるをえません。😂


「なにも、こういうマシンで歩かなくても。どうせ歩くのなら、バンコクの市内を散歩する方が楽しいんじゃないの?」と、多動夫は申しておりました。😅

この日の朝ごはんは、前日、サイアムパラゴンで買った生ハムとチーズのサンドイッチ。毎朝、夫がキッチンでコーヒーを淹れてくれました。


朝食のあとは、
本日のアクティビティを開始します。
まずは、夫が行きたいと言っていた、
パーク クローン花市場 (Pak Khlong Talat) へ。


BTSでも行けるのですが、
Grabで調べてみると、
車を手配しても800円くらいだったので、
Grabで行くことにしました。


Grabのアプリで、行き先に Pak Khlong Talat を選択すると、数秒で車が見つかりました。支払総額は206バーツ。クレカ支払いなので、現金のやりとりもありません。ほんと、便利すぎて泣けます。

パーク クローン花市場に到着。

道路の両側には、こんな花屋さんがずうっと続いています。

花束は、ひとつ80バーツ(約320円)。

天井の飾りは、マリーゴールドで作ってありました。

これはお供え用の花飾り。みなさん、作りながら売っていました。^^

左:見過ごしてしまいそうな、小さな間口のお店。本当に楽しかったのは、ここから先の世界でした。
右:平たくパッキングされ、縦に並べられた花たち。まるで本屋さんのようでした。

上の写真の小さな入口を入ると、中は巨大な花市場になっていました。

袋詰めされた、マリーゴールドのお店の前で。ひと袋30バーツ(約120円)。

市場のずうっと奥まで、ここで売っているのは、ひたすらお花だけです。

町の小売業者さんたちは、大量に仕入れた花を、トゥクトゥク(三輪車)に満載して帰ります。ソンテウ(四輪車)で運ぶ場合もあります。


【ソンテウ】
ソンテウまたはソンテオ(タイ語: สองแถว, songthaew)とは、タイで広く普及している乗り物です。小型トラックの荷台を改造して、旅客用として利用しています。乗合バス又は乗合タクシーに相当し、一般のタクシーのような利用が可能な地域もあります。


パーク クローン花市場の裏口まで歩きました。…というか、こちらが玄関なのかもしれません。

たくさんの花を見て楽しかったけど、MIYOが気になるのは、やっぱりごはん。笑

お昼ごはんは、花市場の近くにあるカフェで。

MIYOは、2日続けてパッシーユ(60バーツ/約240円)です。ほんと、大好きなんです。笑

夫はパッタイ(60バーツ/約240円)。ビールはお店に置いてなかったのですが、夫がそれを知らずに注文したら、お店の方がわざわざ買いに行ってくださいました。^^

花市場の近くに、普通の市場もあったので、こちらも歩いてみました。

中は、昔ながらの市場だったのですが…、

Grabで注文したら配達してくれるシステムを導入していました。バンコクの市場すらも、今ではこんな風に、スマホで買い物するようになっているのか、と感動しました。

タイのGrabには、アプリの中にGrab Mart という、お買い物アプリが含まれています。アプリをチェックしてみたら、タイのドンキホーテにも注文できるようになっていました。笑


ここまで、3日めの前半をまとめてみました。
全然、ダイジェストになっていませんが、
これでも、ご紹介したい写真を、
200枚以上、あきらめています。
(本当は、全部掲載したいのですが。)


次回は、3日めの後半をお話します。


(つづく)

4年ぶりのタイ。バンコクを歩き続けた9日間 1 - ZIPAIRで出発。EMPIRE PLACE、エラワン博物館とサイアムパラゴン(2023年11月8日-9日/1日め-2日め)

2023年11月9日 タイの屋台料理で朝ごはん。


11月17日(金)


みなさま こんにちは。
ご無沙汰してスミマセン。
バンコクから、ようやく帰国しました。


今回は、マリオットのポイント消化のため、
という、アホな目的での旅行でした。
マリオットが所有するコンドミニアムに、
ポイントを利用して8泊してきました。


20代の頃から、タイが大好きで、
バンコクには、この40年で、
20回近く行ったと思います。


通常のパックツアーのパンフに
掲載されているようなところには、
ほぼすべて行ってしまったので、
今回は、バンコクでおとなしく、
そしてのんびりと過ごすつもりでした。


なのですが。
多動夫といっしょですから。😂😂


どこへも出かけず、コンドミニアムで、
とにかくのんびりゆったりと過ごす
…なんてことは、
一日たりともできませんでした。泣


毎日、毎日、バンコクを歩き続けて、
夜はくたくたに疲れて戻る日々。


じゃあ、いったいどんなことをしてたのか?
…ということですが、こまかく書いていると、
連載が何回続くかわからないくらい。
(なにしろ、ふたりで撮った写真が、
 3200枚もあります…。😅)


でも、書いておかないと忘れてしまいそうなので、
短く、短く、ダイジェストだけを、
とりあえず残しておこうと思います。


11月8日(水)- 1日め


夕方、17:00発のZIPAIRで成田空港を出発。
MIYO家では珍しいことですが、
今回は、航空券を買ってみました。
夫が探してきたチケットは、
往復でひとり50000円でした。


LCCは機内食が出ないので、ローソンで夕食を買って搭乗しました。夫は、ソバとメンチカツで、MIYOはかき揚げ丼(2割引でした!)と唐揚げ。


ZIPAIRは、以前から気になっていましたが、
JALの子会社だったんですね!
LCCとは言え、
座席はJAL国内線と同じものを使用していて、
座り心地は問題ありません。
また、WIFIもあるので、
搭乗中はネットもできて、快適でした。


夜10時にバンコクに到着。

空港で、夫が機内預けの荷物を待っているあいだに、ATMでタイバーツを引き出し、dtacのカウンターでスマホのSIMを交換しました。これで、現地行動の準備はOK。^^


夫と相談し、8泊もするから、と、
4万円分のタイバーツを引き出したのですが、
その4万円(10000バーツ)が、
とにかくなくならなくて。🤣🤣
帰国する朝になっても使いきれず、
空港であせって買い物しました。


初めてタイに行ったのは、1986年5月。
物価がとても安かった記憶があります。
あれから40年近くたっているし、
タイもずいぶん変わりましたが、
地元の人と同じようなものを食べれば、
やはりそれほどお金はかかりませんでした。


空港からホテルまでは、
早速、使えるようになったスマホを利用し、
Grabで車を手配しました。
タイでは、
ベトナムで利用していたGrabのアプリが
そのまま使えました。
そのうえ、日本語で表示されていました。笑
ホテルまで、483バーツ(約1932円)でした。


深夜12時を過ぎて、マリオットが所有する THE EMPIRE PLACE に到着。(この写真は翌朝撮りました。)

こんなお部屋でした。広さは60㎡くらい。ベッドルーム、リビング、ダイニングが付いていました。

キッチンやバスルームも広くて快適!^^ 洗濯機や乾燥機もあります。

そしてなによりうれしい、お菓子の盛り合わせ。笑  これはマリオットからのウェルカムギフトでした。

滞在中は、夫はこのリビングを独り占め。MIYOは、ベッドルームのデスクを使っていました。それぞれが別の部屋で過ごすのも、なかなかいいものです。笑


広くてきれいで、すてきなお部屋でした。
一泊30000円くらいかな…?(推定)
ちなみに、我が家はポイント利用なので、
タダで8泊できました。🤣


11月9日(木)- 2日め


多動夫は元気に8時起床で、
キッチンでコーヒーを淹れてくれました。


バルコニーから見える景色です。


ホテルの周囲は高層ビルが多いのですが、
屋台もたくさんありました。
なので、朝ごはんは屋台でいただくことに。


40年前に比べると、ずいぶんきれいになったと思います。😄

このお店で注文しました。写真があるので、タイ語がわからなくても大丈夫。

MIYOが大好きなパッシーユです。メニューにはありませんでしたが、お願いしたら作ってくれました。^^


【パッシーユ】
センヤーイという、太いもちもちの麺をしょうゆで炒めたもの。 具材は、小松菜、卵、豚肉(チキンも時々あり)、人参などで、時々桜えびが入ってたりします。香ばしい香りと甘みが融合して、なんとも言えないおいしさです。


これがセンヤーイ。ワンタンの皮のような太麺です。なぜか、日本のタイ料理店では置いてないところが多いです。60バーツ(約240円)でした。

夫はガパオ。カリカリのタイ風オムレツがたまりません。^^ こちらは50バーツ(200円)。

充実の朝ごはんでした。

タイの屋台料理、大好きです。^^

その後も、駅に着くまでに、いくつもの屋台に遭遇。そのたびに引っかかってしまい、なかなか先に進めませんでした。笑

ホテルからBTS(スカイトレイン)のチョンノンシー (Chong Nonsi) 駅までは、歩いて5分くらい。BTSとメトロを乗り継いで、エラワン(Erawan)へ。

エラワン駅からさらに15分歩いて、夫がぜひ行きたいと言っていた、エラワン博物館に行きました。博物館の上にでっかいゾウさんが乗っかっていて、笑えます。^^

お昼ごはんもタイ料理、と思っていたのですが、KINDONBURIの店頭で売っていたお寿司がおいしそうで、ふらふらと店内に入ってしまいました。笑

シャケ親子丼(250バーツ)と焼き肉丼(240バーツ)。全部で2000円くらい。

午後はサイアムパラゴンへ。サイアム駅の近くにある、大型商業施設です。

すてきなベッドリネンがたくさん。

AKEMIという、タイブランドのベッドリネンをお買い上げ。外国人は免税とのことで、少しだけですが、税金がもどってきました。

そして地下フロアへ。

数々の日本食レストランが出店していて、すばらしいデパ地下レストラン街を形成していました。ここで食べて帰りたい気持ちもあったのですが…、

「お昼に日本食を食べたので、晩ごはんは違うものにしよう」と相談し、同じフロアのスーパーに。欧風料理の量り売りのコーナーを見つけました。

ガーリックチキン、ベイクトチーズマカロニ、ハムとチーズのフリッタータを買いました

朝食用のパンも購入。夫はビールを5本も買っていました!

この日の晩ごはんはホテルの部屋で。キッチンには、食器やグラスもフルセットでそろっているので便利です。パラゴンで買って来たお料理とパンに、成田の免税店で買ったワインを開けて、宴会。おいしかったです。^^


こうして、旅の2日めが終わりました。
なんか長くて、
全然ダイジェストになっていませんね。
(スミマセン)


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 97 - ミンマン帝陵⑦ 陵墓(2023年6月20日/7日め)

2023年6月20日 ミンマン帝陵・明楼で。


【お知らせ】
11月10日より、ブログをお休みいたします。
実は、少し前に日本を出発していて、既にタイにおります。(ブログは、予約投稿しておりました。)
今回は、少し長く、タイに滞在します。
少し前にインドから帰ってきたばかりですが、わずか2週間でタイに行くのは、
マリオットのポイントが12月で切れてしまうからです。
つまり、ポイントの消化ということで(←アホ😅)、
そのポイントを全部使って泊まれるところを探したら、
バンコクにしばらく滞在できることがわかりました。
タイは20代の頃から好きな国で、20回近く行ってるかも、です。
主なところには大体行ってしまっているので、今回はバタバタせず、
ずっとバンコクに滞在して、暮らすように旅をしたいと思います。
今度こそ、タイでのんびりしたいと思います。(←ほんとか?爆)


6月20日(月)


ミンマン帝陵に来ています。


新月池に架かる聡明正直橋を渡って…、

ふたつめの牌坊をくぐると…、

石段を上がった先にある墳丘が陵墓です。

この場所で振り返って撮った写真です。手前から、聡明正直橋、ひとつめの牌坊、そして明楼です。

そして目の前には、新月池が広がっています。

池をのぞくと、たくさんの鯉がやってきました。ほんと、パンくず持って来ればよかったです。😅

地上からはわかりにくいのですが、新月池は三日月型をしています。


さて。
石段を上がった先にある、
ミンマン帝の陵墓ですが…。


門が閉ざされていて、ここから先には行けません。


この先には、円形の丘(Bửu Thành)があり、
その丘を守るように、
高さ3m、長さ285mもの壁が
めぐらされているそうです。


陵墓の門は、年に一回だけ、
ミンマン帝の命日に開けられるそうですが、
一般公開はされていません。


墓を荒らされないようにするため、
埋葬当時、
皇帝が埋葬された場所については、
秘匿され続けました。
そのため、
遺体がこの場所に埋葬されているのか、
されていないのかすらも、
実は誰にも真偽はわからないのだそうです。


そのようなしきたりが長く続いたため、
歴代の皇帝陵墓の中で、
遺体の埋葬場所が明確になっているのは、
ただひとつだけで、それは、先に訪れた、
12代カイディン帝陵なのだそうです。


いまここ。😄


これで、ミンマン帝陵の主要なスポットは、
すべて訪れました。
上の地図を見ると、湖の周囲の丘に、
さらに多数の建造物があるのがわかります。
が、これを全部歩いていると
丸一日かかりそうなので、😅
ここを一区切りとして、
帰路につくことにしました。


陵墓の上空から撮った写真です。これから再び、これらのひとつひとつを見ながら戻ります。


【ミンマン帝陵の特徴】
1843年に完成したミンマン帝陵は、「陵墓を構成する各施設が南北の正中線上に配置されている」のが大きな特徴です。その東西には、庭園の小山が、それぞれ南北方向に向かって序列的に配置されています。このようなシンメトリー制は、中国において好まれたもので、陵寝制度と称されます。ミンマン定陵の配置は特に、中国明代(1368年~1644年)の帝陵に近似しています。


再び、聡明正直橋を渡って帰ります。

橋の先にある、明楼です。

続いて、三本並んだ橋の中央(中道橋)を渡ります。

橋の向こうにあるのが、崇恩殿。

崇恩殿です。

さらに、顕徳門と、3つのステージが続く段台状テラス。

そして最後の、碑亭です。


ミンマン帝陵があまりに広すぎたので、
最後にダイジェストで並べてみました。😄
こんな風に写真を並べれば1回で終わるのに、
7回も連載してしまいました…。😅(アホ)


入場したときと同じゲートから出場します。

広い公園を歩いて…、

ようやく休憩スペースまで戻りました。(遠くに、大紅門が見えますね。)

ここでついに売店を発見。冷たいお水を買って、一気飲みしました。おっさんみたいですね。🤣

午前11時。駐車場に到着。チャンさんが待っていてくれました。^^


この日は、貸切の車を手配していたので、
集合時間などを気にすることなく、
各スポットを好きなように歩けます。
そして戻ったら、
すぐに次の場所に行ってくれるので、
時間のロスもありません。
ふたりで車を貸し切ってしまえば、
ツアーバスに申し込むよりもお安い、
ということもわかりました。


このときの体験を通して、
「貸切車が便利」と学んだ私たち。
これ以後、
 9月のベトナム(ハザン)
 10月のインド(アジャンター、エローラ)
…と、貸切車+ドライバーさんだけで、
旅行するようになりました。
なにしろ、お安いのが魅力です。
ガイドさんはつきませんが、
現地まで連れて行ってもらえば、
まあ、なんとかなるものです。^^


次回は、トゥドゥック帝陵に行きます。


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 96 - ミンマン帝陵⑥ 明楼、牌坊、新月池と聡明正直橋(2023年6月20日/7日め)

2023年6月20日 ミンマン帝陵・明楼で。


6月20日(月)


ミンマン帝陵に来ています。


崇恩殿の次にある大きなスポットが、明楼です。


【明楼】
崇恩殿の背後にある澄明湖を越えた先にある、楼閣です。中には、皇帝が生前使用した寝台が置かれています。


中道橋を渡って石段を上がると、明楼に到着です。

中に入ります。

ミンマン帝が、生前使用した寝台が置かれています。

ここで、元来た道を振り返ると、橋のあたりをうろついていた多動夫が、ようやく上がってくるのが見えました。笑

そして明楼の反対側を見ると、どうやらまだまだ先に続いているようです。いったいどこまで歩くのでしょう…。😅

これは明楼の裏側です。ここから先を見ると…、

こんな風に下って行った先に、新たに別の橋が架かっていました。

まだ明楼の上にいる夫に「この先になにがあるの?」と大声で訊くと、「おはか~」という、つまらない答えが返ってきました。今いる、この場所全部がお墓なのではないかと思うのですが。🤣

とにかくすごい日差しです。

とりあえず、牌坊の写真を撮りながら、夫が来るのを待ちました。

この時に撮った写真です。この門を牌坊(はいぼう)と言います。王宮でも、午門の前の中道橋に牌坊がありました。


【牌坊】
中国の伝統的建築様式の門の一つです。牌楼または略して坊と呼ばれることもあります。海外では、中華文化のシンボルの一つとされています。世界各地の中華街には、牌坊が道しるべとして建てられています。

その起源は石器時代で、部落の出入り口にあった建築物(門の役割)でした。が、時代と共に変化し、宋代になると、出入り口としての意味はなさなくなり、単に飾りとしての建築物に変わっていきました。しかしその形は次第に複雑に優美になっていき、現在の牌坊になりました。
牌坊は中国の様式ですが、中国から多大な影響を受けたベトナムでは、王宮や帝陵での装飾物として欠かせないものになっていたようです。


新月池に架かる、聡明正直橋です。その前後に、牌坊が設けられています。

聡明正直橋を渡ります。新月池は三日月型で造られています。これは、三日月が皇帝の崩御を表すことに由来しています。(新月池が三日月型であることは、最下部の地図でご確認ください。)

ふたつめの牌坊です。

この牌坊の先に、陵墓があります。夫が「おはか~」と言ったのは、「陵墓」のことだったんですね。🤣

いまここ。😄


(つづく)

4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 95 - ミンマン帝陵⑤ 崇恩殿、ホアン・チャク・モン、中道橋から明楼へ。(2023年6月20日/7日め)

2023年6月20日 ミンマン帝陵・ホアン・チャク・モンで。


6月20日(月)


ミンマン帝陵で、ここまでに、
 大紅門
 碑亭
 顕徳門
 崇恩殿
…と歩いてきました。


崇恩殿です。表側には美しい拝殿がありますが…、

その裏側はこうなっています。ここはおそらく、従者たちが控える場だったのでしょう。

裏側から見た崇恩殿。瓦の色からして、表側とは違いますね。^^

崇恩殿を出て、さらに先へと歩きました。

前方に門が現れました。

ホアン・チャク・モン(Hoằng Trạch Môn)です。

門の先にあるのが、明楼です。

門をくぐると、目の前に別世界が広がっていました。橋を渡った先に、明楼があります。


手前にあるのは、池のように見えますが、
これは澄明湖です。
ここには3本の橋がかかっており、
その真ん中の橋を
中道橋(Cầu Trung Đạo)
と言います。


【中道橋(Cầu Trung Đạo)】
ベトナム語のチュンダオとは、文字通り、「中道」を意味します。王宮内でも、午門のすぐ先に「中道橋」があるのですが、この橋に「中道橋」と名づけたのは、初代皇帝であるザーロン帝でした。
「中道」と言う言葉には、「国の統治は、極端な圧政や不当な抑圧政策ではなく、儒教の精神に基づいて行われなければならない。」ことを、皇帝に思い出させる意味が込められています。


王宮の中にある中道橋です。午門のすぐそばに造られた池(太掖池)にかけられています。この橋はかつて、グエン朝の皇帝や中国の官僚たちが太和殿に入るために毎日通った道でした。(画像をお借りしました)

王宮・中道橋の日記はこちらです。
4年ぶりのベトナム。北部から中部へと歩いた18日間 63 - 王宮④ 太掖池、中道橋、太和殿、そして右廡・左廡(2023年6月19日/6日め)


初代ザーロン帝への敬意をこめて、
この、王宮の中にある中道橋を、
2代ミンマン帝陵でも、
再現したものと思われます。


それでは、中道橋を渡って、明楼に行ってみます。

一日でいちばん暑い時間でしたが、MIYO、懸命に歩いてます。笑

橋の上から撮った明楼。

そして両側には、他の2本の橋があります。これは左側の橋です。

多動夫、すなおに中道橋を渡らず、左側の橋のその先まで行って、この写真を撮ったようです。😄

おまけに、カモくんたちまで撮ってました。🤣


多動夫の姿が見えなくなったので、
(↑よくあることです。)
MIYOはひとりで、
さっさと橋を渡ってしまったのですが、
そうですか。
橋の向こう側まで歩いていましたか。
どうりで、いくら待っても来なかったはずです。
やはり、多動ですね…。🤣🤣


さて、明楼に到着です。


待ちきれないMIYOは、先に明楼に入ります。😄


いまここ。😄


(つづく)