MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 58 - フンイェンへ里帰り⑤ なつかしい町(2019年9月21日/21日め)

2019年9月21日 夕暮れのホン川を、舟で渡ります。


9月21日


タムさんの妹、ハンさんのお店、
「ハン・キムチ2号店」
を後にして、次は、タムさんの実家に向かいました。


手前からふたつめの家が、タムさんの実家です。タムさんが日本で働いて貯めたお金は、すべて、この家の建設資金になりました。

さらに、その実家から手前方向に数えて3件目の家が、「ハン・キムチ1号店」です。

店内の1階部分。

2階部分です。

きれいな店内です。

実家の壁に飾ってあった写真。タムさんとローさんの結婚式です。

そしてこちらが、ハンさんとビンさんの結婚式。こんなカワイイ女性が、今では2軒のレストランのオーナーです。

ハンさんの夫(ビンさん)とタムさん姉妹のお父さん。

ビンさんのふたりの男の子も、早くもイケメンのオーラを出しまくっていました。笑

そしてここから、ビンさんの運転する車で、市内名所めぐりになりました。とは言っても、私自身、なにがなんだかよくわからないのですが。以下、あちこちに連れて行かれて、「写真を撮れ」と言われて撮った写真です。笑

そして、街の中心にある、大きな湖に来ました。

なぜか、戦争博物館が。

中に入ってみたかったけど、お休みでした。

「ヌエン・バン・リン幹事長」という方の像が建てられていました。

フンイェン観光はここまでです。夕方になったので、タクシーで再び川まで戻りました。


フンイェンを発ってまもなく、
お父さんからタムさんに、メールが届きました。


「かあさんが、MIYOさんから土産にもらった化粧水だが、
 ワシも使いたい。
 使い方をおしえろ。」


お茶目なおとうさんの顔を思い出し、
噴き出してしまいました。^^


晩ごはんは、ブンと鶏肉だんごのスープ麺とニワトリ一羽。ニワトリは、お父さんが買ってきて、持たせてくれました。


今日も、おいしいものをたくさんいただきました。
ごちそうさまでした。
そして、ありがとうございました。


帰り際、
「また来なさい。きっと来なさい。」
と何度も言ってくれた、お母さんの優しい顔を、
いつまでも忘れられないでいます。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 57 - フンイェンへ里帰り④ ちょっとお散歩(2019年9月21日/21日め)

2019年9月21日 フンイェンの仏塔。


9月21日


お昼ごはんも終わり、特にすることもないので、
2時間ほど、あたりを散歩してくることにしました。


私がひとりで出かけるというと、
タムさんは心配して、
いつも大騒ぎしていたのですが、
この頃から、すんなりと出かけさせてくれるようになりました。


「なにを言っても、この人は出かけていく。」とか、
「不思議なことに、何の問題もなく、時間どおりに帰ってくる。」とか、
「この人は、どこへでもひとりで行くし、大丈夫らしい。」とか、
だんだんわかってくれたみたいです。笑
なかばあきらめ顔で、
それでも黙って見送ってくれるようになってきたのが、
この頃からだったように思います。


「MIYOさん、待って。日傘を持って行って。」と追いかけてきたタムさん。やっぱり、ウルサイ(笑)。隣りは、妹・ハンさんのご主人、ビンさん。芸能人並みのイケメンでした。笑


さて、今日も、一人歩きを開始します。
田舎なので、なにがあるわけでもないのですが、
この頃は、とにかく、
歩くのが楽しくてしかたなかったのです。^^


この道路を、一時間歩き続けて戻ってくることにしました。これなら迷いません。笑

歩道で家具を作っているお店。とうとう、歩道が工場になりさがっています。笑

この通りには、家具工房が20軒くらい連なっていたのですが、どこのお店も、歩道が作業場です。どうしてこうなるんでしょうねえ。笑

これは笑えます。歩道を勝手に改造し、段差をつけて、その段差を家具の固定具として使っていました。

段差に家具を固定させて、彫刻作業を行っています。こんな細かい作業を公道でやっているなんて、日本では考えられないですよね。

通りの左側も…、

右側も、家具屋さんばかりが並んでいました。作業は、歩道でやるのがお約束です。

私よりも背が高い時計。こんな大きいの、一体誰が買うのでしょうか。

派手なお寺を発見。^^

少しだけ扉が開いていたので、入ってみることにしました。

だ~れもいない境内を、しばし散策。

最後は、大通りから路地に入ってみました。川に舟を浮かべ、作業をしている男性。

小さな路地、と思っていた小径は、家並みを抜けると、はるか向こうまでまっすぐに続く、一本の道になっていました。街路樹の緑がきれいです。

そして、その道路の右手に広がるのは、延々と続く、水田。「ベトナムのお米だぁ…。」ただそれだけのことなのに、なんだかとても感動して、しばらくのあいだ、この景色を眺め続けていました。


帰り道にも、いろんな光景に出会いました。
このころは、とにかく、目にはいるものが、
なんでも面白くてしかたなかったのです。
(いや、今も、あまり変わっていませんが。笑)


さとうきびの皮をはがしている女性。

これまた歩道で、カーテン洗いに没頭している女性。手伝っているのは、だんなさんのようです。家の前の歩道は、洗濯場でもあるんですね。^^

そして、元の場所に戻ってきました。大通りを左に曲がって少し歩くと、見えてきました。手前の家が、ハンさんの韓国料理店、「ハン・キムチ」です。


ハノイから車で2時間ちょっと。
どうということのない、田舎町、「フンイェン」。
たぶん、ここに来た日本人って、
私が初めてなんだろうなあ…。


そんなどうでもいいことが
少しだけうれしかった、夏の午後。
照りつけるような日差しが降り注ぐ、暑い一日でした。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 56 - フンイェンへ里帰り③ 「ハン・キムチ」でお昼ごはん(2019年9月21日/21日め)

2019年9月21日 いとこ同士の4人。アインちゃん、ノックちゃん、そして、ハンさんちのふたりの男の子、ホアくんとミンくん。


9月21日


タムさんの妹、ハンさんがオープンしたお店に来ています。
ちょうどお昼時。
ランチをごちそうになりました。


左から、タムさんのお父さん(ドンさん)、ハンさんのご主人のお父さん(フーさん)、アインちゃん、ハンさんの次男、ミンくん。

お父さんとハンさん。厨房を切り盛りしています。美人です。^^

タムさんとお母さん(ルォンさん)。


お昼時は忙しいので、
ハンさん夫婦のご両親4人が集まって、お手伝い。
一族総出で営業しているようです。^^


お店で使いたいけれど、
フンイェンではなかなか手に入らないような調味料を、
タムさん、ハノイで大量に購入し、
段ボール4箱分、持ってきました。


だからというわけでもないのでしょうが、
この日のランチは、
「いくらでも食べてね~。笑」
と、あとからあとから、お料理が。笑
超豪華ランチとなりました。


ベトナムの片田舎で、
なぜか、韓国料理をほおばっている、MIYOです。


まずは、前菜の蒸しバナナ。

左から、海老、鶏肉、えのきのベーコン巻き。

韓国料理店ですから、当然、お肉。

ベビーコーンのベーコン巻き。

豚肉の串焼きとタコ。

お野菜もたくさん。これ以外に、子どもたちには、ピザとフライドチキンもありました。

パンも登場するところが、ベトナム風(笑)。バターと蜂蜜が塗ってあります。これを網の上で焼いて食べると、美味でした~。

韓国料理店なので、こんなお酒もあります。

自家製のタレ。味は、韓国風というより、ベトナム風。おいしかったです。^^

タコは、丸ごと焼いたあとで、ハサミでチョキチョキと切っていただきました。

生野菜の中に入っていたニンニク。誰も手を付けないので、網で焼いて、全部、MIYOがひとりでいただきました。おいしい!^^  ベトナムではそういう食べ方をしないようで、タムさんがびっくり。

「なんだ? そんなにニンニクが好きなのか?」

お父さん、厨房からニンニクをいっぱい持ってきて、一気に網の上にぶちまけました。いや、おかわりが欲しかったわけではないのですが…。笑 まあ、しょうがないので、全部おいしくいただきました。爆 あまりに食べ過ぎて、デザートはもうムリでした。


もう、お気づきかもしれませんが、
お料理は、一見、韓国料理風。
でも、食べたら、ベトナム料理です(爆笑)。
キムチなんかは、見た目はキムチなんですが、
食べてみたら、私ですら、そうじゃないことがわかりました。
韓国人が食べたら、怒ることでしょう(苦笑)。


でも、いいんです。^^
ここは、ベトナム。
ベトナムの人が食べておいしいと思えば、
それでいいんだと思います。


ハンさんのお店、とても繁盛していて、
実は、ここは2号店。
このあと、1号店にも、案内していただきました。
お料理上手、商売上手の、ハンさんです。


ベトナム風韓国料理店でいただいた、国籍不明のランチ。
すごい量のお食事でした。
おいしかったです。^^
ハンさん、ありがとうございました。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 55 - フンイェンへ里帰り② 船の上で(2019年9月21日/21日め)

2019年9月21日 はしけに乗って川を渡りました。


9月21日


私たちを乗せた船は、
ホン川(ソン・ホン)を快調に進みました。
ソン・ホンとは、「ピンクの川」という意味なのだそうです。


ホン川の流れです。向こう岸には、バナナ畑が広がっています。

船の上では、自動車も人も、いっぱいに詰め込まれていました。

荷車や自転車もいっしょ。

そして、こんなものまで。笑

あひるのみなさん。

ニワトリさんもいらっしゃいます。

まさか、食べるんじゃないですよね…?

地元のおばさんらしき方々にいろいろ話しかけられたのですが、さっぱりわからず。笑

そうこうしているうちに、岸に到着。バナナの葉が生い茂っていて、きれいです。

再び、タクシーに乗って出発。向こうに見えるラブホテルみたいなのは、「おかねもちのおうち」だそうです。

そして、家を出発して2時間。ようやく、目的地に着いたようです。ん? ここはどこ?

入り口の看板に、「ハン・キムチ」と書いてあります。韓国料理店ですね。頭に白菜をかぶった女性の絵が、カワイイ。^^

タムさんに連れられて、門を入りました。

きれいな店内です。9月のはじめにオープンしたばかりなのだそうです。

お店の2階部分。夜は、こちらをテラス席として使うそうです。


お店の奥にある、家族のエリア。
さらにその奥の厨房から出てきた、美しい女性が、
オーナーのハンさん。
なんと、タムさんの妹さんでした。


ハンさんとタムさん。美人姉妹です。


(つづく)

定年でもベトナム。ハノイで始める、お仕事日記 54 - フンイェンへ里帰り① はしけ(2019年9月21日/21日め)

2019年9月21日 大きな川を、はしけで渡りました。


9月21日


土曜日です。
いつもよりゆっくりめに起きて、
朝ごはんに、バインセオをいただきました。


先日行ったお店で、タムさんが買ってきてくれました。

ちょっと端によれていますが、これで2人分です。

デザートは、「ボンボン」というフルーツ。味は、ライチーに似ています。

家の前の歩道。なんとか出来上がりました。

でも、お隣の家の前は、まだこの状態です。機械などは使わず、ほとんど人の手で行われています。


せっかくの土曜日なので、
また旧市街に出かけようと思っていたのですが、
この日は予定変更です。
タムさんが、実家があるフンイェンに里帰りすることになり、
「いっしょに行きましょう」と誘われたのです。


フンイェン (Hung Yen)。
ハノイから車で2時間くらいのところにある、
小さな町だそうです。
おもしろそうなので、
連れて行っていただくことにしました。


スマホのアプリで呼んだタクシーが到着しました。ドライバーさんの服装が、ラフ過ぎて笑えます。^^

二日前に、巨大スーパーで買った大量の食材を、全部積み込みました。

出発すると間もなく、タムさんから渡された、飴ちゃん。タムさん、いっしょに外出すると、必ず飴ちゃんをくれるんです。笑

1時間くらい走ったところで、川に遭遇。目の前に、小さな船が停まっています。「はしけ」です。この船に、タクシーごと乗って、運んでもらいます。うわ~ 楽しそう。笑

私たちのタクシーだけでなく、たくさんの人たちが、乗船を待っていました。

タクシーに乗ったままで、バックしながら、乗船です。

他の車もあとに続き、はしけの上は、車やバイクで満席状態。

バイクに荷物を満載した、行商のおばさんもいました。

出航です。

風が気持ちいい。^^  タムさんと、アインちゃん、ノックちゃん。みんな楽しそう。

ずいぶん広い川です。はしけに乗るなんて、何年ぶり? 何十年ぶり? 最後に乗ったのはいつだった? なんて考えている間にも、船はどんどん進みました。


(つづく)