MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 15 - プノンペン国立博物館② 神鳥ガルーダの彫像(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 プノンペン国立博物館で。


1月15日(日)- 4日め


プノンペン国立博物館の続きです。
前回は、
「神鳥ガルーダの彫像」
「横たわるヴィシュヌ神」
をご紹介しました。
この博物館で、国宝級とされているものは、
まだまだあります。


次は、「腕のないジャヤヴァルマン7世像」です。


【腕のないジャヤヴァルマン7世像】
シェムリアップのクロル・ロメアスで見つかりました。(クロル・ロメアスは、アンコール・トムの周辺にある、小さな遺跡です。)バイヨン様式で、12世紀末から13世紀初めにかけてのものと推定されています。


「仏陀と4人のロカパーラ(世界の守護者)」。アンコール・トムのバイヨン寺院から。バイヨン様式、12世紀末から13世紀初め。

バンテアイスレイの屋根飾り。10世紀末頃。息をのむほどに見事な、いきいきとした彫刻です。

テプ・プラナン寺院(シェムリアップ)のバルコニーの彫刻。バイヨン様式、12世紀末から13世紀初め。


夫によると、
「アユタヤとの戦いに敗れたあと、
 クメールの国力は衰えていき、
 彫刻もだんだん雑になっていく。」
とか、申しておりました。🙄へえ~。
たしかに、上の2枚を比べると、
彫刻の美しさが大きく違っています。


展示品の多さには、本当に驚きました。

バンテアイスレイの彫像。バンテアイスレイ様式。10世紀後半。手を伸ばせば触れてしまう距離から見ることができます。すごい。(触りませんが。)

パーンダヴァ(Pandava)像。プレアビヒアの彫像。コーケー様式、10世紀。
*パーンダヴァは、マハーバーラタに登場する5人の兄弟の総称です。

シバ神と息子のスカンダ(ヒンドゥー教の軍神)。プレアビヒア・コーケー遺跡のプラサット・クラチャップで発掘された像。コーケー様式、10世紀。父親としてのシバ神の、なんと穏やかな表情。

ナーガに坐る仏陀。13世紀。なるほど、たしかに、10世紀頃の物に比べると、像の表情から、繊細さが消えています。

博物館は、正方形の回廊になっており、その中心には美しく整備された中庭があります。この庭の中心部分にも、像が見えます。

「ライ王の像」です。こんな国宝級の像が、なんと屋外に置かれています。すごい。😅

14年前から、ここはずっと、ライ王の場所だったんですね。長女なんて、「ライ王の像」といっしょに写真まで撮ってました。🤣(2010年7月30日 14歳/中3)


【ライ王の像】
アンコール・トムの北にある、「ライ王のテラス」で発見されました。このテラスは、12世紀末にジャヤヴァルマン7世によって建造されたと言われています。「ライ王」とは、ジャヤヴァルマン7世の別名です。坐像の高さは153cmで、素材は砂岩。12世紀から13世紀ごろに制作されました。「ライ王」という名は、王が蛇を退治した時に返り血を浴び、その結果ハンセン病(ライ病)になってしまったというライ王伝説に由来しています。


ライ王の像を保護するため、国立博物館に移送した後、「ライ王のテラス」には、この像のレプリカが設置されました。レプリカであっても、地元の人々からは丁重に祀られており、現在も、お供え物や黄色の衣装が捧げられているそうです。(画像をお借りしました)

さて、美しい中庭にも、夕闇がせまってきました。そろそろ閉館時間です。

見学していた人々は、潮が引くようにみんな出て行ってしまい、館内には、私と夫の二人だけが残りました。

閉館まで、まだ5分残っています。最後にもういちど、「神鳥ガルーダの彫像」のところに行きました。

ほんとうに、なんてかわいらしいこと。^^


このガルーダをひと目見た時から、
私の頭の中では、
この像に、別のイメージが重なっていました。


それは、「キングダム」に登場する少女、河了貂(かりょうてん)です。


河了貂は、
「梟鳴(きゅうめい)」という山の民の末裔で、
みなしごとして、ひとりで生きてきました。
はねっかえりで気が強い少女なのですが、
その彼女が、ミノムシのような民族衣装を着て、
「オレは河了貂なりー!」
と見得を切るしぐさが、とてもかわいいのです。^^


「オレは河了貂なりー!」


いかがでしょうか。
彼女のポーズが、
「神鳥ガルーダ」と似ていませんか?😄


ってことで、「河了貂」ごっこをやってたら、夫に撮られてしまいました。(アホ)

「オレは河了貂なりー!」(お見苦しくてスミマセン😅)

誰もいない国立博物館で舞う、アホなふたり…。


ギリギリまで粘ったあげく、
私たちが出て行くと同時に、
博物館の扉が閉まりました。^^


庭のガネーシャ像と。

1時間しかいられなかったけど、堪能しました。


すばらしい彫像の数々でした。
カンボジアで、本物を見たかったら、
ここ、国立博物館に来なくてはなりません。


遺跡に置いてあるのはレプリカだったなんて、
知りませんでした…。😅


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 14 - プノンペン国立博物館① 横たわるヴィシュヌ神(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 プノンペン国立博物館で。


1月15日(日)- 4日め


ホテルにチェックインしたのは、
15時半頃でした。
朝からずっと移動し続けたし、
このあとはホテルで、
のんびり過ごしたいところなのですが…。


多動夫は、とにかく、
おでかけがしたいんですよね。😂


プノンペンには、14年前にも家族で来ていて、主な観光スポットにはほぼ行っています。これは王宮の即位殿。王室行事が執り行われるところです。クメール様式の屋根は豪華絢爛で、風格があります。(2010年7月30日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)


み「もう午後も遅い時間だし、
  もうすぐ日が暮れるんだけど…。
  いったいどこに行きたいの?」


夫「プノンペン国立博物館!」


また博物館か…。😔


夫「前に来た時に、
  ここに行ってないんだよ。
  だから、今回はぜひ行きたい!
  アンコールワットとか、
  遺跡にあった仏像なんかの実物が
  この中に展示してあるんだよ!」
み「遺跡にあるのは、レプリカってこと?」
夫「全部ではないけどね。」


チカパシ、どうしても行きたいようです。😂
グーグルマップで調べると、
博物館はホテルから歩いて10分ほどのところ。
博物館は5時に閉館してしまいますが、
今すぐに出発すれば、
1時間くらいは見学できそうです。


まあ、しかたないか…。


ってことで、荷解きもせず、
ホテルの部屋にかばんを投げ捨てて、
そこから博物館まで、
ふたりして、とにかく走る走る…。🤣


トンレサップ川のほとりに建つ、「プノンペン国立博物館」に到着。はあはあはあ…。

クメール様式で建てられた、赤い博物館。すばらしい外観です。^^


さすが、国立博物館だけあって、
建物もすばらしいですね。^^
…と、ここまではよかったのですが。


この日記を書くにあたって、
2010年に家族で訪れたときの、
「ベトナム・カンボジア旅行」
の写真を見てみました。
すると…。


あれ? これは、もしかしたら…。(2010年7月30日)

国立博物館?

14年前に、行ってるじゃないかーーーーー!!


夫にはいつも、こうやって騙されてます。😔
国立博物館、今回が2回めですよ…。
(私もすっかり忘れておりましたが。笑)


まあ、夫本人には、騙しているつもりはなくて、
「いつも本気でそう思ってる」のです。
つまり、
14年前に行ったことをすっかり忘れていて、
「まだ訪れたことがない。
 だからぜひ行きたい。」
と、気持ちを募らせていたんですね。


夫は、記憶力がとても悪い。
昨日のことどころか、1時間前のことすら、
忘れていることがよくあります。
っていうか、自分の都合のいいように、
記憶を書き換えてしまいます。
そして、それが事実であると信じ込みます。😮


だから夫はこのとき、本当に、
「国立博物館には行ったことがない。」
と思い込んでいて、
「行きたい。行きたい。」
と訴えていたわけです。


博物館だけでなく、映画なんかでも、
夫は内容を忘れてしまうことが多いです。
いっしょに見に行った映画なのに、
夫は見たことすら忘れてしまいます。
私がストーリーを話して、
思い出させようとしても、
全然思い出せず、
「あなたは記憶力がいいねえ。笑」
と、他人事のようなコメント。
(いや、あなたの記憶力が悪いだけです。)
この不思議な脳に、
30年以上、振り回されてきました。
だからこれまでにも、夫に何度も言ってきました。


み「映画を見たって、すぐに忘れるのなら、
  見なくていいよね。
  博物館も、せっかく行っても忘れるんだから、
  行く意味がないじゃん?
  初めから行かなくてもいいんじゃない?」
と…。


冗談で、ちょっと意地悪を言いました。笑
すると夫は、


夫「いや、いいんだよ。
  忘れてしまうからこそ、何度行っても、
  新鮮な気持ちで感動できるんだ。

  同じものを何回でも楽しめる。
  オトクだね。♪」


こういうのを、「へらず口」と言います…。😔


ちなみに、この国立博物館については、
私自身も、14年前に行ったことを、
すっかり忘れていました。
14年もたったら、記憶なんてほんと霧の中状態。


でも、ブログに書いた旅行は、
(ブログが)鮮明に覚えていてくれるので、
後で読み返すと、
当時のことがまざまざと蘇ります。
ほんと、
「旅行の思い出は、
 覚えているうちに書き残しておかなくては。」
と、切実に思います。


…ということで、14年前から現代に戻ります。門を入って右手にある建物で、まずは入場料を支払いました。

入場料はひとり5ドル。バッグなどの持ち込みはできません。オフィスの奥のロッカーに、荷物をすべて預けるシステムです。

そして、博物館の中央部にある、入口に向かって歩きました。


【プノンペン国立博物館】
王宮のやや北にある歴史博物館です。1913年に建てられ、1920年に開館しました。外観は、赤いクメール様式が印象的な建物で、6世紀から15世紀までの彫刻、漆器、青銅器、陶磁器、木彫りなどが収集・展示されています。展示品は、アンコール遺跡から発見された彫刻を中心にしており、その数は5000点以上にのぼると言われています。展示物は年代順に並べられていて、クメール芸術や仏像の様式などが時代とともに移り変わっていく様子がわかりやすくなっています。また、手入れの行き届いた中庭も見どころです。
ほとんどの展示品はケースに入っておらず、展示物を近くで細部まで見ることができます。国宝級の遺物である「ライ王の像」や、高さが1mを越える「横たわるヴィシュヌ神」、腕のない「ジャヤヴァルマン7世」像、バンテアイチュマールの盗掘から助け出された「千手観音」の彫刻、そして入ってすぐにあるコミカルなスタイルの「神鳥ガルーダの彫像」など、国宝級の彫刻が展示されていて、とても見ごたえのある博物館です。
館内の撮影は禁止となっていますが、中庭は、撮影が可能です(有料)。


このときの夫、MIYOのことはもう、存在すら忘れています。頭の中は、遺跡でいっぱい。写真を撮っていたMIYOを残して、さっさと入り口を入っていってしまいました。(←中を見ても、どうせまた忘れるのにね。🤣🤣)

それはさておき、閉館まであと1時間しかありません。MIYOも、急いで中に入ります。

入ってすぐのところにある、「神鳥ガルーダの彫像」。なんか愛嬌があって、カワイイ。MIYOは、このガルーダが気になって、その後も何度もここに来て、眺めていました。^^


【神鳥ガルーダ】
インド神話に登場する神鳥、ガルダの別名です。カルラ、あるいはスパルナとも言われます。仏教では、迦楼羅(かるら)あるいは金翅鳥(こんじちょう)と呼ばれ、仏を背負って三世、宇宙、世界を飛ぶとされています。タイ王国の国章であり、インドネシアの国営航空会社である、「ガルーダ・インドネシア航空」という名の由来ともなっています。


ここでMIYOは右方向に進み、夫とは生き別れになりました。

こんなにたくさんの仏像が、各地の遺跡の中で、最近までごろごろしていたというのがすごい。

このとき夫は、左方向へと歩いていきました。たぶん、夫が歩いた順路の方が本来のルートだったのだと思います。

高さが1mを越える「横たわるヴィシュヌ神」(11世紀頃)。近くで見ると、すごい迫力でした。


【横たわるヴィシュヌ神】
ヴィシュヌ神の青銅像(ブロンズ像)です。1296年から1297年にかけてクメール王朝(アンコール王朝)に滞在した、中国元代の漢人・周達観が著した書物「真臘風土記(しんろうふどき)」に、「仏陀像」という記述があります。それがこの像でした。彼が見た像は、実際には仏陀像ではなく、ヴィシュヌ神像だったのですが、その像が、1938年、アンコール地域貯水池の中央にある、西メボン寺院から発見されました。

この、横たわるヴィシュヌ神像は、高さが6メートル以上もあった青銅像で、東南アジアでは最大級です。青銅像は部分的に鋳造され、眉、目、口ひげは貴金属で象嵌されていました。


写真撮影禁止と聞いていたのですが、
なぜか、みなさん、普通に撮っていました。
フラッシュは、もちろん使いませんが。
係員から注意されることもなかったので、
私たちも撮らせていただきました。


このときに撮った写真。
150枚くらいあります。😂😂(アホ)
とうてい掲載しきれませんが、その中から、
選んで選んで、ご紹介したいと思います。
(ほんとうは、全部載せたい。笑)


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 13 - トゥクトゥクでホテルへ(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 大好きなトゥクトゥク。30年前の旅に戻ったようで、ワクワクしました。(カンボジア・プノンペン)


1月15日(日)- 4日め


ランチを終えて、
再びバスに乗って出発しました。


夫がカエル料理を選んでしまった、決定的瞬間。爆 思い出深い、Danh Danh食堂です。

バスの車内で、お水が配られました。「Danh Danh Express Bus」というラベルの、オリジナルボトル。日本から持って来たポテチを食べて、すっかりハイキング気分。😄

途中のお店で、トイレ休憩。

店頭で売っていたもの。素朴です。^^

ホーチミンからプノンペンまで、238キロ。陸路で国境を越えるのは、ほんと、楽しいです。^^

途中の景色は、ずっとこんな感じ。遠くにりっぱな橋が見えます。

で、気がついたら、私たちもその橋を渡っていました。笑 この川を越えたら、いよいよプノンペン。

15時。プノンペンの Danh Danh Station に到着。ホーチミンから7時間の旅でした。


バスを降りるなり、
大勢のドライバーさんたちに囲まれました。
「ホテルに行くんでしょ。
 さあ、乗って!」
と、もうウルサイ、ウルサイ…。😅


昔の旅なら、ここで価格交渉が始まるのですが、
今では、そんなことはしません。
だってGrabがありますから。^^


目の前にドライバーさんがいても、
Grabで呼びます。
だって、Grabだと適正価格ですから。^^


タイ、ベトナム、カンボジア…。
どこに行ってもGrabのアプリが使えるって、
すばらしいです。^^
で、このときに、
Grabアプリで来てもらったのは…。


大好きなトゥクトゥク!🤣


ふたり並んで座席に座り、
狭いスペースでぎゅうぎゅうでしたが、
旅行かばんも乗っけてもらい、
ホテルまで行ってもらって、
5400リエル(約220円)でした。


カンボジアのお金、まだ持ってないのですが、
Grabの料金はクレカで支払うので、
現金がなくても大丈夫。^^


30年前は、
バンコクでもトゥクトゥクが安くて、
どこに行くにも、
トゥクトゥクを便利に使っていました。
でも今あるのは、観光客向けの、
高いトゥクトゥクがほとんど。
Grabでタクシーに乗った方が安いくらいで、
もうトゥクトゥクに乗る気がしなくなりました。
ホーチミンでも、シクロは姿を消しています。
時代の流れだから、しかたないですが。


でも、ここカンボジアでは、
トゥクトゥクは健在です。
そのうえ、なんとGrabで、
トゥクトゥクが呼べてしまうんです。
これ、安くて、最高に楽しい。笑
かくして、カンボジアに滞在中は、
トゥクトゥクに乗りまくりました。😄


Grabでトゥクトゥクが呼べてしまうなんて、
ほんと、すごい時代だなあ、と思います。
スマホがあれば、なんでもできる。笑
今や、私たちの旅では、
「パスポートの次に大事なのがスマホ」
になってしまいました。


トゥクトゥクの中で。吹きっさらしなので、目を細めています。笑

ほどなく、予約していたOkay Boutique Hotelに到着。いやここ、ホテルの入口です。博物館ではありません。

入口を入るとこんな感じ。ホテルですよ…。

ホテルなんですってば。😅

とりあえず、フロントでチェックインしているところです。

ウェルカムドリンクの冷たいジュース。こんなお椀で出てきました。笑

この日泊まったのは、Okay Boutique Hotel。アゴダで予約しました。一応、4つ星ホテルです。現在は、一泊25515円が5287円になっているようですが…、

1月11日に予約したときはもっと安くて、4564円。さらにクーポン利用で、4379円になりました(ふたり分)。実に、83%引きという、大ディスカウントでした。🤣

もちろん、モッピーを経由しているので、宿泊代金の5.75%のポイントが付与されます。^^

ウッディな内装ですが、壁や天井に細かい細工が施されています。階段の手すりもすごいです。ほんと、博物館みたいでした。さて、どんなお部屋でしょうか。

入ってびっくり。広い! そして、ベッドがみっつもある…。さらにこの手前に、同じくらいの広いスペースがあります。


予約していたのは、ダブルベッドがひとつの、
いちばん安い部屋のはずでした。
でもなぜか、
かなりアップグレードしてもらったようです。^^


天井の細かい細工は、間近で見ると感動ものでした。^^

ソファとテーブルもあって、とにかく広い。笑

ここは一応4つ星ホテル。広くて内装の細工も立派なのですが、かなり昔に建ったと思われます。お風呂や洗面所は、石造り。いつ頃のものだろう? でもシャワーカーテンにはひよこのイラストがあり、夫にはそれが受けていました。😅

そして、ベランダからの景色。

高層ビルが並ぶ、現在のプノンペンです。


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 12 - カンボジアへ。陸路で国境を越える。(2024年1月15日/4日め)

2024年1月15日 プノンペン行きのバスに乗って出発。(ベトナム・ホーチミン)


1月15日(日)- 4日め


4日めの朝です。
朝6時半に、急いで朝食を済ませ、
ホテルをチェックアウトしました。
今日はこれから、陸路で国境を越え、
カンボジアに入ります。


朝食ビュッフェのお料理は、毎日少しずつ変わっていました。これまでと違っているものだけ撮りました。

左:MIYOの朝ごはん。必ず、バインクォンを食べます。
右:夫の朝ごはん。必ず、ジュースを2杯飲みます。この日のジュースは、冬瓜とパッションフルーツでした。

7時。ホテルまでGrabに来てもらって出発。Dahn Danh Stationまでは、30000ドン(約150円)でした。

10分足らずで、カンボジア行きのバスを運行している、Dahn Danh社に到着。このオフィスの前からバスが出ます。

オフィスがあまりにも小っちゃくて笑えましたが、実はこの会社、カンボジア国内でこんなにもたくさんのバスを走らせているらしいです。

ホーチミンからプノンペンまでは、一日10便。寝台バスもあるのですが、私たちは、朝8時発のシートバスに乗りました。

チケットは、日本にいるときに、夫がネットで予約し、支払いも済ませていました。ここでは、その確認を行い、発券してもらいます。

オフィスで待っていると、バスがやってきました。

専用のバス停のようなものはなく、めちゃくちゃ路上駐車です。🤣

荷物を積み込んで、すぐに出発。ちなみに、MIYOの隣りにいるのは、シャボン玉屋さん。

バスの周りは、シャボン玉だらけでした。笑

バスの中です。

バスに乗ってすぐ、スマホのSIMカードを交換しました。これまで使っていたのは、ベトナム用(20日間)のSIMで、ここからは、東南アジア各国共通で使えるSIMです。8日間しか使えないので、カンボジアに入国してから使用することにしていました。右は、バスのチケット。手書きにスタンプと言う、渋いチケットです。😄

バスは、ほぼ定刻通りに出発。2時間半後、カンボジアとの国境に到着しました。これはベトナム側のオフィスです。

ここでパスポートとセキュリティのチェックを受けて、建物の外に出ると、私たちが乗ってきたバスもやってきました。(こういうところの写真は、ほんとうは撮ってはいけないので、係員の後ろからこっそり撮ってます。😅)

同じように国境を越えるバスが、ほかにもたくさん停車していました。

いったんバスに乗って、次はカンボジアのイミグレーションに向かいます。

ここで、カンボジアの入国手続きを行いました。

パスポートとビザを提出。カンボジアのビザは、日本にいるときに夫が申請し、取得してありました。「この国境でビザを取ることもできるらしいけど、トラブるとバスに置いて行かれるので、日本で取っておいた。」と夫が言っておりました。^^

私たちが入国手続きをしている間に、カンボジアのスタッフが、すべてのバスを消毒していました。ひえ~。😮

このイミグレーションでは、30分の休憩があり、隣接した食堂でランチタイムとなっていました。垂れ幕を見ると、ここはどうやら、Dahn Danh社が運営する食堂のようです。

レジでお金を払い、好きなおかずをひとつ選ぶシステム。ひとり50000ドン(約250円)でした。有料で、おかずやスープを追加できます。ここではまだ、ベトナムドンが使えました。

おかず、すごくたくさんあって、どれにしようかと迷います。^^

エビや魚…、

鶏肉もありました。ネギ入りオムレツもおいしそう。^^

左:MIYOの定食。チキンにヌクマムソースが付いています。タイのガイヤーンみたいな感じ。誰が見てもチキンです。
右:夫の定食。同じ値段なのに、おかずの量がやけに多い…。


み「ね、それなに?」
夫「鶏肉の煮込み。」
み「ふうん…。」


違うと思います…。🤣🤣

「いただきま~す。んっ うまいよ!」と、がつがつ食べる夫。


み「ニワトリのあばら骨がさ、
  そんなに細いわけないじゃん。」
夫「…。」
み「それ、カエルなんじゃないの?😅😅」


「ん…。そうかな…? そうかも…。いや、やっぱ鶏肉だよ。鶏肉の味がする。」とか言いながら、きれいに食べてしまった夫。😂😂

生まれて初めて見た、煮込み料理のカエルさんたち…。(に、違いない。)

あばら骨のサイズは、だいたいこれくらいだったと思うのですが。(画像をお借りしました)

「あ~あ。カンボジアのカエル、食べちゃったよ、この人。」とあきれかえるMIYO。🤣


いつもなら、
「お互いに違うものを注文してはんぶんこ」
の私たちですが、
この日ばかりは、MIYOはそれを拒否。🤣🤣


夫は学生時代、リヨンで、
友人(フランス人)の家にホームステイし、
そのときにカエルを食べているので、
あまりショックはなかったみたいです。
(カエルを食べる国って、意外と多いです。
 MIYOは遠慮しておきますが。笑)


ちなみに、「カエルの味はチキンそっくり」
と聞いたことがありますが、
この日の料理も、
「目をつぶって食べたらチキン」
だったそうです。
「目を開けて食べてもチキン。
 あれは鶏肉だった。」
と、夫は今でも言いはっているのですが。🤣🤣


食堂の女性。いかにもカンボジア人らしいヘアスタイルで、すてき。^^


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 11 - 「Hoa Túc(ホア トゥック)」で晩ごはん(2024年1月14日/3日め)

2024年1月14日 Hoa Túc(ホア トゥック)で。(ベトナム・ホーチミン)


1月14日(日)- 3日め


1時間半も獅子舞を見続けて、
ずっと立ちっぱなしだったので、
カフェでひと休みすることにしました。


獅子舞フェスティバル会場の裏にあるカフェ(写真左下)に入りました。通りをはさんだ向かい側にあるのは、ファミリーマート。色が日本のファミマと同じなので、すぐにわかりますね。^^

MIYOのアイスコーヒーと夫のオレンジジュース。

カフェのあるところからは、舞台の裏側を見ることができました。写真は、5番めのチームの獅子舞と、演奏している楽団メンバーたちです。

ホテルまでは、Grabで帰りました。待ち合わせ場所を「ファミリーマートの前」に設定して、リクエスト。表示された選択肢から、一番安い「97000ドン(約490円)」を選ぶと、5秒もたたないうちにドライバーが見つかりました。「今から行くよ」みたいなメッセージがくるので、毎回、とりあえず、「thankyou」と返事しておきます。笑

車が近づいてきたので、ファミマの前で待っていたら、MIYO家のマイカーよりも立派な車が来ました。😂


午後4時、ホテルに到着。
少し休憩したら、今度は晩ごはんです。😂


食事するお店は、夫には探せないので、
いつもMIYOが一任されます。
旅行中は、
「今日はどこでなにを食べようか」
と、毎日、お店探しに追われています。😂


今夜のお店は、Hoa Túc(ホア トゥック)
Hai Ba Trung通りにある、
モダンベトナム料理のお店です。


にぎやかなHai Ba Trung通りにひっそりと残る、アーチ。

このアーチの、100年前の写真です。

お店は、このアーチをくぐって、さらにそのずっと奥まで歩いたところにあります。知らない人には絶対に行き着けないロケーション。笑 ちなみに、ミシュラン掲載店です。😄


【Hoa Túc(ホア トゥック)】
1880年頃に、フランス領インドシナ政府が建設したアヘン精製工場だった場所にあるレストランです。工場をリフォームしてオープンしたお店では、1900年代初期のパリの雰囲気が漂う屋外テラスが人気です。屋内のインテリアは、ベトナムのコロニアルスタイル。伝統的なベトナム料理を現代風にアレンジした料理には定評があります。(ミシュランより抜粋)


ホテルから20分くらい歩いて到着。

「1900年代初期のパリの雰囲気」…なるほど。

予約しないで行ってしまったけど、かろうじてテーブルをゲット。^^ 

テラス席は西洋人ばかり。

お店は、このあとすぐに満席になりました。

メニューは、ベトナム語、英語、日本語が併記されていました。

まずは冷たい飲み物を。夫、このときからすでに、スマホをいじってばかり。MIYO家では、「食事中はスマホを見ない」というのがルールなのですが。😔

バインセオを注文したら、こんなのが出てきちゃいました。ヌーベルキュイジーヌ、ですね。^^(135000ドン/
約660円)

エビのポテトのフライドパンケーキ、野菜添え。(135000ドン/約660円)

そして、ソフトシェルクラブの青米衣フライ(395000ドン/約2000円と、豚肉とタロイモの揚げ春巻き(125000ドン/約630円)

カニの身がふわふわで、美味~。^^

夫がどうしても食べたいと言いはった揚げ春巻き。笑

おいしかったけど、注文しすぎました。お腹いっぱいで、くるしかったです。🤣

店内のテーブル席はこんな感じ。ベトナムコロニアルスタイルだそうです。

そのまま雑誌に掲載されそうな、オサレなインテリア。

販売もしているようです。


お食事代は、940000ドン(約4700円)。
ただし、付加価値税が18%課税されて、
1017200ドン(約5100円)になりました。


雰囲気のいいお店でした。
こういうときは、おいしいお料理と、
会話を楽しみたいところなのですが。


この日は、「日本対ベトナム」の試合があったそうで、夫は食事中もスマホの中継ばっかし見ていて…。


それをMIYOにとがめられたら、
「どうせヒマなんだから見せてよ。」
とほざいたもので、交渉決裂。


はい? ヒマですと?
「妻と外国ででかけた、
 ミシュランレストランのディナー」
が、「ヒマ」なのか?


夫の不用意な発言がMIYOの逆鱗に触れ、
せっかくのミシュランディナーが、
台無しになりました。😔
こんなことなら、
ホテルで出前でもとればよかった…。😔😔


けんかしながら歩いた、帰り道。美しい建物が見えました。

ホーチミン人民委員会庁舎です。夜はライトアップされ、華麗な姿を見せてくれます。ここは昼間ではなく、ぜひ、夜に訪れたいスポットです。

旧正月が近いので、通りにはこんな街灯がたくさん並んでいました。右は、2017年12月に撮ったもの。デザインが毎年変わるというのも、今回初めて知りました。

通りにはたくさんの街灯が並び、街を華やかに彩っていました。ホーチミンは、ハノイと違って派手だなあ…。笑(2017年12月29日)

ホテルまで続く通りは、夜の屋台でにぎわっていました。

「今夜のごはんはここにすればよかった。」と、夫の背中に向かってつぶやきました。

今日の歩行は、16658歩。


朝から晩まで歩き続けたわりには、
それほど多くなかったかな…。
でも疲れました…。😅


明日はカンボジアに向かいます。
毎日、毎日、過密スケジュール。
どこまで続く、難行苦行。😂


(つづく)