MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 33 - 小樽(出抜小路、ウォール街からレトロエリアへ)(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河・浅草橋で。(北海道小樽市)


6月28日


小樽運河のすぐそばにある、
出抜小路に来ています。


石造りの建物が並び、独特の雰囲気を醸し出しています。


【出抜小路】
小樽の屋台村で、小樽市民の憩いの場となっています。名前の由来について記されたものはありませんが、運河に面した表側から荷物を入れ、この通りを使って荷物を運び出していた(抜いていた)ことから、その名が付いたと言う説もあります。この界隈には、歴史を感じさせる石造りの建物が並び、北の商都の繁栄をつぶさに見てきた地と言えます。


たくさんの店舗が集まっている、出抜小路です。左手に見える「うだつ小僧」がかわいらしいですね。^^


【うだつ小僧】
丁稚奉公から事業を興し、腕一本で成功した小樽の先達をイメージして作られた像です。商売繁盛、立身出世をかなえるとされており、「小樽出抜小路」のシンボルとなっています。


コロナのせいでしょうか。エリア内のお店は、どれもしまったままでした。

しかたないので、写真だけ撮って、次の場所へ向かいます。


ここから街の方に向かって、
多動夫がどんどん歩き始めました。
しかたなく、私たちもいっしょに歩きます。


「おなかすいたねえ」と言いながら、旧三菱銀行小樽支店(小樽運河ターミナル)の横をとぼとぼと歩く、長女と私です。

旧三菱銀行小樽支店の正面です。


【旧三菱銀行小樽支店・小樽運河ターミナル】
1922年(大正11年)に建てられた、鉄筋コンクリート造4階建の建物です。重厚な作りが印象的な建物で、小樽市指定歴史的建造物 No.18になっています。現在は、小樽運河ターミナルとなっており、小樽をバスで観光する場合の拠点になっています。


旧北海道拓殖銀行小樽支店


【旧北海道拓殖銀行小樽支店】
昭和初期までの小樽は、北のウォール街ともいわれた場所でした。その象徴とも言われる建物が、この旧北海道拓殖銀行小樽支店です。その隆盛のシンボルといえる建物は、今でも、小樽の街で存在感を放ち続けています。
威風堂々たる外観、開放感あふれる内部は、現在でもノスタルジックな雰囲気です。さまざまな変遷を経て似鳥美術館となった現在でも、その雰囲気や味わいは廃れることはありません。横山大観や岸田劉生などの名画が展示されているということもあり、内装とあわせて楽しめるスポットになっています。


左が小樽郵便局で、右は似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店)です。


【旧北海道拓殖銀行小樽支店】
かつて作家・小林多喜二が働いていたところです。銀行ホールだった2階までの吹き抜けは、6本の古典的円柱が圧巻です。4階は横山大観、川合玉堂などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画、2階には高村光雲とその弟子たちの木彫などを展示しています。地下はアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーとなっています。


たくさんの銀行が立ち並ぶエリアを抜けると、いきなり、レトロな家屋が目に入りました。

旧名取高三郎商店です。隣りの、小樽運河ターミナルとのコントラストがすごいですね。^^

旧名取高三郎商店は、大正硝子館として、現在も営業しています。その奥に見えているのが、「浪漫館」です。


【旧名取高三郎商店】
1906年(明治39年)に建てらてた、木骨石造階建ての建物です。小樽市指定歴史的建造物 No.7になっており、袖壁と重厚な2階の窓を囲う扉が印象的な建物です。現在、1階は大正硝子館 本店として、2階は旧名取高三郎商店が元となったナトリ株式会社小樽支店として利用されています。


川に出ました。川の向こう側にも、古そうな建物が見えています。

「浪漫館」と書いてあります。


【浪漫館】
1908年(明治41年)に銀行として建築された建物を利用した、アクセサリーと雑貨の店です。店内にはアンティークな家具が置かれていて、レトロな雰囲気が漂い、天然石のアクセサリーや可愛らしいガラスの雑貨が所狭しと並んでいます。落ち着いた空間が魅力のカフェもあり、観光の合間の休憩にも気軽に利用できます。



多動夫は、このあとも、
先へ先へと勝手に歩いて行って、
戻ってくる気配もありません。
もう2時です。
ついに、MIYOが爆発しました。


「また今日も、お昼ごはん抜きで
 観光するつもりなの?!😠😠」


怒ったMIYOに電話で呼び戻されて、
我にかえった夫。
ここでようやくお昼ごはんです。
寿司屋通りまで行くことにしました。


ほんとにねえ…。
毎回、旅行のたびに、
同じことをくりかえしてるんですけど。


多動夫は旅行していると、
つい夢中になって、
目の前のことに没頭してしまいます。
そうなると、私たちは、
おもいっきり怒らないと、
ごはんすら食べられないんですよ。
毎回、毎回、コレです。
もう、いいかげんにしてほしいと
思います…。😔😔


(つづく)

コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 32 - 小樽運河 散策路(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河で。(北海道小樽市)


6月28日


楽しかった、小樽運河クルーズ。


お天気も良くて、最高のクルーズになりました。

浅草橋まで行き、クルーズは終了しました。次は、運河に沿って延びている散策路を歩いてみます。

「都市景観賞」を受賞している、美しい風景。絶好の写真スポットです。ここで写真を撮ると…、

こうなります。笑

それでは、散策路を歩きます。本当は人気のスポットなのですが、コロナで人通りがほとんどありません。

小樽運河貸し切り状態です(スミマセン)。

先ほど、旧小樽倉庫で手を振ってくれた方々が見えました。^^

ほどなく、浅草橋に到着です。

浅草橋の上から夫が撮った小樽運河です。美しいですね。^^

そしてこちらは、クルーズのボートの上で、MIYOが撮った小樽運河。


いかがでしょうか。
もちろん、
どちらの小樽運河も美しいのですが。


ボートの上から撮った写真は、
(あたりまえですが、)まるで、
水面が自分に迫ってくるかのようです。
臨場感が、ちがいますよね…。^^
(自画自賛です。笑)


小樽運河を肌で感じるためには、
やはり、クルーズに参加するのが
良いようです。^^


さて。
散策路を浅草橋まで歩いたあとは、
橋をわたって、
運河の海側に行きました。


「小樽運河食堂」と書いてあります。そろそろお腹が空いてきたので、吸い寄せられるように歩いていきました。笑 たどり着いてから知ったのですが、ここは、「旧浪華倉庫」でした。


【旧浪華倉庫】
1925年(大正14年)に建てられた大型の木骨石造の建物です。小樽市指定歴史的建造物 No.77になっており、小樽運河の倉庫群を代表する建物と言えます。クイーンポストトラスと呼ばれる洋風の構造で、屋根部分には、採光用に設置された円形の小屋根があります。荷物を搬出入する開口部は、海側と運河側に配置され、はしけへ荷積みする利便さが図られていました。この建物は、小樽運河が完成して2年後に建てられています。運河の盛衰を見守り、その歴史を今に伝える倉庫建築のひとつです。


現在は、「小樽運河食堂」として、複数の飲食店が入ったグルメスポットになっています。

おいしそうですね。^^

入ってみたかったのですが、コロナで、建物全体が閉じられたままでした。出入り口も、ひっそりとしています。残念。

通りの反対側にも行ってみました。

こちらは、「函太郎 小樽店」という、回転寿司のお店でした。「営業中」と書かれています。


「どうしようか。
 ここで食べようか?」
と相談していたら、
小樽運河の向こう側に、
やぐらのようなものが見えてしまいました。
とりあえず、そこまで行ってみます。


こんなやぐらです…。ここは、出抜小路というところでした。

「出抜小路」の外観です。(画像をお借りしました)


ここに来て、多動夫のスイッチが
入ってしまったようです。
いきなり、小樽街歩きが
始まってしまいました。
お昼ごはんの場所を探していたはずなのに、
夫、どんどん歩いていきます。
またもや、「ごはん抜き」観光に
なりそうな予感。😂😂


(つづく)

コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 31 - 小樽運河クルーズ⑤倉庫群)(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河で。(北海道小樽市)


6月28日


北運河のつきあたりから反転し、
今度は南運河エリアを遊覧しました。
古い倉庫がいくつも並んでいるエリアです。
運河だけにかぎらず、小樽市内には、
古い倉庫がいくつもありますが、
それには理由があります。


【小樽の倉庫群】
小樽の見どころのひとつが、小樽運河の倉庫群や堺町通りに立ち並ぶ石造倉庫です。この小樽の倉庫群は、小樽の歴史そのものと言えます。
明治初期以降、北海道の近代化が急速に進むと、港町の小樽は、北海道開拓の拠点として急速に発展していきました。小樽港では、北海道の海運貿易拠点としてたくさんの物資が流通し、その物資を保管するためにたくさんの倉庫が必要でした。

大正時代には、積荷の運搬作業を効率的に行うために、「小樽運河」が造られました。そしてその運河沿いには、たくさんの「倉庫」が建てられました。
このような歴史背景のもとに、当時建てられた倉庫が、小樽には今も数多く残っているのです。
小樽の倉庫の特徴は、内側の柱や梁は木材・外側は石造りの「木骨石造」です。石造りの建物は、夏は涼しく冬は暖かい上、防火性にも優れていて、倉庫に適しています。外壁の軟石が小樽近郊で採れること、工期が短く建築費が低く抑えられることもあって、大正初期頃までは多くの石造倉庫が建てられました。けれど大正中期以降は、モルタル塗りやタイル貼り、鉄筋コンクリート造りが主流となり、石造倉庫は少しずつ姿を消していきます。
小樽に現在も残る石造倉庫の多くは、その歴史を感じる風合いそのままに、今も施設や店舗として活用されています。それは、小樽の重要な観光資源となっています。


北運河エリアの倉庫群です。いずれも、現在は倉庫として使われているものはないようですが、それぞれが趣のある外観を見せてくれています。最初の建物は、北日本倉庫港運の倉庫です。ちなみに、北日本倉庫港運は、現在も存在する株式会社だそうです。その奥の2棟は、旧篠田倉庫です。

旧篠田倉庫です(小樽市指定歴史的建造物・第63号)。2棟並んで建っていて、周りの倉庫と比べると頭ひとつ高い倉庫です。1925年(大正15年)に建築され、現在は海越という飲食店が営業しているようです。扉に「大同倉庫」と大書してありますが、大同倉庫自体は、運河よりもさらに海側に本社を構えています。

ふたつめの旧篠田倉庫です。木骨煉瓦造りの壁が特徴的で、倉庫群の代表ともいえる存在です。こちらも、「大同倉庫」と大書されています。1996年に改修されましたが、景観保全のため、あえて古い色合いにしたそうです。

そのとなりにある、旧小樽倉庫です。すごい存在感ですね。^^ この建物も、倉庫としての役割は終えています(小樽倉庫という会社は現在も存在しています)。現在は、運河から見て左半分が「小樽ビール醸造所」で、小樽ビールとドイツ料理を堪能できます。右半分は「びっくりドンキー 小樽運河店」になっています。石造りの倉庫の運河に面した部分は、「小樽ビール 小樽倉庫No.1」のオープンテラスになっています。

テラスでビールを楽しんでいた方が、私たちに手を振ってくれました。みなさん、とてもいい笑顔でした。

私たちも手を振りました。手を振る方も降られる方もハッピーになれる、楽しいクルージングでした。^^


次に小樽に来ることがあったら…。
そのときは私も、
このテラスでビールを飲み、
運河クルーズをしている方に
笑顔で手を振りたいな、
と思いました。^^


ラストの2棟は、旧澁澤倉庫です。

澁澤倉庫は、北運河エリアでも見かけました。澁澤氏は、小樽の倉庫業にもかなり投資しておられたようです。

南運河エリアの終点である、浅草橋が近づいてきました。写真は、橋を背にして臨む、小樽運河の風景です。奥に見えているのが中央橋。その向こうに、北運河エリアが続いています。

旧澁澤倉庫のふたつめが見えてきました。

ふたつめの旧澁澤倉庫の隣りに見える建物は、「北海あぶりやき運河倉庫」のようです。このすぐ右側に、浅草橋があります。

運河の反対側は散策路になっています。こちら側にも、古そうな建築物が見えます。

南運河の最終地点、浅草橋まで来ました。この浅草橋を背にして見る小樽運河の姿に見とれました。ゆったり湾曲した小樽運河と、100年以上前に建てられた倉庫群の眺めは圧巻です。浅草橋の上からの眺めもいいですが、水面近くからの眺めはさらに見ごたえがあります。^^ 

ボートはここでUターンし、スタート地点まで戻ります。写真は、倉庫群と反対側にある、散策路です。

船着場に到着です。40分の、大変充実したクルーズでした。^^

クルーズのあとで、キャプテンに写真を撮っていただきました。「どこを背景に撮りましょうか?」「えっと、どこでもいいです。どこを撮ってもきれいだから。」なんて会話を交わしながら。笑

つい今しがた見て来た、南運河の倉庫群です。左手に写っているのが、私たちが乗っていたボートです。右側には散策路が延びています。

運河クルーズがあまりに楽しかったので、このまま立ち去るのがもったいないような気持ちでした。そこで次は、運河沿いの散策路を歩いてみることにしました。


(つづく)

コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 30 - 小樽運河クルーズ④ 北運河(北海製罐小樽工場第3倉庫)(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河・中央橋で。後ろに見えるのは、南運河の倉庫群です。右の古い建物は、北海製罐株式会社の第3倉庫。1924年に建てられました。(北海道小樽市)


東京に戻りました。沖縄の深さに、打ちのめされて帰ってきました。
冬でも温かく、心地よい、沖縄の日差し、海、そして沖縄の人々。
春がくるまでに、また行ってしまうかもしれません。
それくらいに、沖縄はすてきでした。


6月28日


小樽運河クルーズのつづきです。
少し間があいてしまったので、
これまでにボートが進んできた航路を
ざっと振り返ってみます。


中央橋のたもとから出発しました。

目の前には、北運河の風景が広がります。

ウミネコに見送られながら、運河の外にある小樽港へ。

小樽港です。

密輸出入の取り締まりを行う監視艇「かむい」や、北海道警察の巡視艇も停まっていました。

こちらは、小樽海上保安部所属巡視艇「やぐるま」です。

旭橋を抜けて、運河に戻ります。

北海道製罐や旧澁澤倉庫を見学して、北運河のつきあたりまで行ったあと、引き返して南運河に向かいます。

ふたたび北海製罐まで戻りました。ここまでが、これまでに進んだ航路です。ボートはさらにその先へ進みます。左手に、なにか見えてきました。

なんだかボロボロで、廃墟のように見えますが…。

これは、北海製罐株式会社の第3倉庫です。かつてドラマや映画のロケ地として使われたこともある、趣のある建物です。


【北海製罐(株)小樽工場第3倉庫】
各種保税空缶、缶詰類、一般貨物の保管を目的として、1924年(大正13年)に建築されました。この倉庫の特長は、荷物を合理的に運搬するために、エレベーターとスパイラルシュート、階段を、運河側の外壁にまとめて配置していることです。これによって、室内に広い収納空間をつくり、まっすぐに通した通路で各室を結んでいます。
この第3倉庫は、事務所棟、工場、旧第2倉庫とともに、「旧北海製罐倉庫(株)」として、2012年(平成24年)、小樽市指定歴史的建造物第76号に指定されました。


広い収納空間を確保するために、エレベーターやスパイラルシュート、階段を運河側に集約した結果、おもしろい景観を呈することになりました。それが今では、訪れる観光客を楽しませてくれています。

鉄階段も見るからにボロボロで、階段を降りてるうちに崩れてしまいそう。ちょっとあぶなっかしいですが…、

この建物、現在は使用禁止になっているそうです。あ~やっぱり。^^

第3倉庫の前を通り過ぎ、ボートはさらに進みます。

竜宮橋の下をくぐっているところです。これから、南運河エリアに入ります。

右手に、先ほど訪れた、小樽市総合博物館運河館(旧小樽倉庫)が見えてきました。

屋根の上のしゃちほこも、はっきり見えます。

さて、スタート地点まで戻ってきました。

地図で見ると、こんな感じです。


次は、南運河エリアの倉庫群を訪れます。


(つづく)

コロナでもウポポイ2。札幌を拠点に3人で歩いた、3泊4日の北海道 29 - 小樽運河クルーズ③ 北運河(北海製罐と旧澁澤倉庫)(2021年6月28日/4日め)

2021年6月28日 小樽運河で。ボートはここから出発します。(北海道小樽市)


【お知らせ】
12月18日朝のフライトで、沖縄に出発します。
今年最後の旅になります。
連載の途中ですが、ブログは少しお休みをいただきます。(スミマセン)

今回は4泊5日で、本来の費用は、ふたりで15万円くらいになるみたいです。
沖縄は遠いから、やっぱり高いですね。
が、航空券はとくたびマイルでゲットし、
ホテルはポイントを利用するので、
総費用は、2万円くらいにおさえられそうです。^^

驚異的に「オトク」な、沖縄の旅です。
その詳細は、またいずれ、日記でご紹介したいと思います。^^


6月28日


小樽港の遊覧を終えて、
小樽運河に戻りました。
ボートは、「北運河」エリアを進みます。


たくさんの船が停泊しています。海に見えますが、ここは運河です。川幅は40メートルで、もともとの運河の幅をそのまま残しているそうです。

大正時代、ここには600隻もの「艀(はしけ)」があったそうです。写真は、最後に残った1隻でしたが、老朽化のため、2020年8月に解体されました。(画像をお借りしました)
艀(はしけ)とは:水深の浅い海で、貨物を運ぶために作られた船です。


【小樽運河のストーリー】
小樽運河を行き交う多くのはしけは、荷物の運搬で大活躍しました。こうして、小樽運河は、小樽の発展に欠かせない存在となりました。が、時代が進むにつれてその役目を失い、一時は消失の危機に陥りました。しかし、「異臭を放つ運河を埋め立てて道路にする」という計画に、小樽市民が反対。話し合いの結果、南運河の半分だけを埋め立て、北運河は古くからの姿をそのまま残すということになりました。これが、現在の小樽運河です。


かつて高校生だったポパイさんは、
そのときの署名運動に
参加しておられたそうです。
(ポパイさん、貴重なお話を
 ありがとうございました。)


この「はしけ」の話を聞いて、
ベトナムで乗ったはしけを、
なつかしく思い出しました。


ベトナムの「はしけ」です。桟橋のように見えますが、船です。ここに大勢の人々や車が乗り込んで、川を進みます。(2019年9月21日)


はしけに車ごと乗船したところです。車の中から撮りました。

みなさん、すごい荷物で乗り込みます。

行商の女性たち。いろいろ話しかけてもらいましたが、さっぱりわかりませんでした。笑

お世話になったご一家、タムさん、アインちゃん、ノックちゃん。またすぐに行くつもりだったのに、結局会えないままになっています。思い出すと、泣けてきます。


話がそれて、すみません。
小樽運河に戻ります。😅😅
北運河に入ったボートは、
北浜橋をくぐり、
北海製罐株式会社の真ん前を通過します。


北浜橋です。

北海製罐株式会社 小樽工場です。食料容器や飲料缶を製造しています。この工場は90年くらい前に建設され、今も稼働しているそうです。

緑の四つ葉がトレードマークです。

今度は左手に、旧澁澤倉庫が現れました。


【旧澁澤倉庫】
1892年頃に建てられました。手前に突き出た2棟の建物があり、その後ろには、大きな三角屋根の建物が控えています。外側が石造り、内側は木材の柱や梁の骨組みの木骨石造で、北運河を代表する建物です。


現在は、カフェやライブハウスに再利用されており、小樽の観光スポットの一つになっているそうです。

この少し後になって通過する、小樽市漁業協同組合地方卸売市場です。これ、絶対に、「旧澁澤倉庫」を模して造っていますよね。^^

水辺りには、レトロな雰囲気の建物が続きます。


ボートは、北運河の一番端まで行き、
Uターンしました。


再び、北浜橋をくぐります。

北海製罐株式会社 小樽工場まで戻ってきました。目の前に広がっているのは、南運河です。

この日はいいお天気だったので、日差しが強くて、暑かったです。写真を撮ると、まぶしくて長女がしかめっ面になっていました。そのまま掲載すると怒られそうなので、お顔をかくします。^^

ボートはどんどん進みます。次回は、竜宮橋を抜けて、南運河エリアに入ります。


(つづく)