MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
http://limings.muragon.com/tag/?q=2019%E5%B9%B49%E6%9C%88-10%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0&p=4 
をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
https://limings.muragon.com/tag/?q=2017%E5%B9%B412%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0
小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
http://limings.sweet.coocan.jp/

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 29 - アンコールワット② 西参道の撮影隊(2024年1月17日/6日め)

2024年1月17日 アンコールワットで。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


西塔門に向かって、
長い長い西参道を歩いていたときに、
楽しい出会いがありました。


西参道で。後ろに見えているのは、西塔門です。


「写真を撮りませんか?
 1枚1ドルです。」
と、ひとりの男性に声をかけられました。


観光客でごった返している、西参道。このときに話しかけてきたのは、いちばん手前に立っている男性です。


彼はカンボジア人。
カメラマンの相棒とふたりで、
写真を撮る仕事をしていました。


スマホやデジカメがあるから、
写真を撮るのには困りません。
けれど、ふたりいっしょの写真は、
誰かにお願いしないと撮れません。


いつもここで撮っている人たちなら、
フォトスポットを知っているだろうし、
1枚1ドルならいいかな、と思いました。


「ではお願いします。」
と答え、写真撮影がスタート。
まず初めに撮っていただいたのが、
上の写真です。


同じ場所で、今度はポートレート(縦型)。笑


そのあとは、もう撮るわ撮るわ…。爆
ほんの数枚のつもりだったのですが、
いろんなフォトスポットに連れていかれ、
大撮影会となりました。🤣


ナーガの写真を撮ると…、

こんな演技指導も入りました。🤣🤣

「見つめあってね。」と言われて…、

もうね、新婚旅行じゃないんですけどね。😅😅

でもこんな場所、自分では思いつかないので、お願いしてよかったです。^^

アンコールワットがお濠に映って、とてもいい構図になっていると思います。

私たちは、こういうトリック写真はあまり撮らないのですが、言われるがままにポーズを作ったらこうなってました。笑

夫もやれ、と言われて…。

アンコールワットまで来て、いったいなにやってんだか。😄


いろんなスポットに連れていかれて、
撮影会は延々と続いたのですが、
あまり時間をかけていると、
アンコールワットを歩く時間がなくなるので、
「そろそろこのへんで終わりにしましょう。」
と言いました。
すると、彼が言うことには…、


「写真、全部で43枚あるのですが。」


ええ、ええ。そうでしょうね。
あれだけ撮りまくったら、そうなりますよね。
MIYO、動じることなく、言いました。
「購入する写真を選びたいと思います。」


1枚1ドルですから、全部で43ドルです。
でもはじめから、全部買うとは言ってないし。😄


昔は、日本の観光地で、勝手に撮られた写真で
お皿なんかを作られたりして、
「あれ、お客さんが買わなくて、
 ムダになったらもったいないな。」
とか、余計な心配をしていました。


でも、今はデジタルの時代。
不要な写真は消すだけです。
MIYO家が買わなければ、
その写真は削除され、ゴミにもなりません。
なので、余計な気兼ねをせず、
欲しいと思った写真だけを
購入するつもりでした。


でも、MIYOが言った
「写真を選びたい。」
という返事は、
彼らには予想外だったようです。
(普通はみなさん、全部買ってるのかな…?)
ここからは、意外な展開となりました。


「全部買ってもらえませんか?泣
 まとめて25ドルでどうでしょう?」
と…。


なるほど。
せっかく撮ったのだから、
全部買ってほしいのか…。
それに、MIYOの顔を見て、
「この人は、写真を選んだあげく、
 『10枚で10ドルね。』
 とか言い出しかねない。」
…と思っていたのかもしれません。😅😅


このあとも、
いろいろとやりとりはあったのですが、
最終的に、「43枚で20ドル」となりました。


20ドルが高いか安いかは、人それぞれだと思いますが、私たちは、いい記念になったと思っています。^^


さて、交渉がまとまったところで、
「画像のデータをどうやって受け取るのかな。」
と思っていたら、
ここで、新たな人員が登場しました。
どこからともなくやってきたのは…、


50歳くらいの、フツーの女性です。その方に夫のスマホを渡すと、すごい手際でちゃっちゃと操作を始めました。画面表示は日本語なのに、全然迷うことなく、気がついたら、夫のスマホの中に、すべての画像が取り込まれていました。お見事!でした。

最後はみんなで記念撮影。左から、MIYO、デジタル担当、営業+企画担当、夫、そしてカメラマンです。


いちばん驚いたのは、
夫のスマホをすごい勢いで操作し、
データを保存してしまった女性でした。
見た目はフツーの*ばさんだったのに。笑


おそらく彼女は、その特技ゆえに、
撮影の商売をしている人々から重宝され、
ここアンコールワットで、
「なくてはならない存在」
になっているのだと思います。😄


20ドルをお支払いして、
彼らとお別れしました。
「いまどきは、カメラひとつあれば、
 あんな商売が誰でもできるんだね。」
とふたりで感心しながら。


いい写真を、たくさん撮っていただきました。

さて、前回は、西塔門の手前まで書きました。その西塔門ですが、撮影隊の皆さんと歩いているうちに、あっけなく西塔門を通り過ぎてしまったので、このときには撮らず、帰り際にゆっくりと撮りました。これが西塔門です。

とりあえずここでは、14年前に取った写真を掲載します。西参道と、その先にある西塔門です。西塔門の中央部は、高さ20m。そして左右に、それぞれ100m続いている、横に長い門です。(2010年7月26日)

西塔門には、全部で5つの門があります。下の写真に写っているのは、中央部に並んだ3つ。そして左右の両端の部部に、1つずつ造られています。(2010年7月26日)

これは中央の門で、王様専用の門でした。高さは3mで、幅は1.6mです。(2010年7月26日)

これは、王様専用門の向かって左半分の部分です。西塔門が左方向に100m続いていて、門がふたつあります。中央部に近い方の門は従者用。そしていちばん左端にあるのは、象専用の門でした。高さ5mで幅2.4mと、王様専用門よりも大きくなっています。西塔門の向かって右半分も、これと同じ造りです。(2010年7月26日)

王様専用門には、石造りの屋根付き通路がついています。(2010年7月26日)

この専用門を入って、反対側へ出るまでのあいだに、王様は人間から神へ「生まれ変わる」とされていました。そのため、この門全体が、「子宮」を表しているとも言われています。(2010年7月26日)

この西塔門の中に入って歩いていると…、

大きなヴィシュヌ神の像が置かれている場所があります。(2010年7月26日)


【西塔門のヴィシュヌ神】
西塔門の南側には、高さ4mのヴィシュヌ神像が置かれています。9世紀に、ヒンドゥー教の寺院としてアンコールワットを建立したのはスールヤヴァルマン二世でしたが、彼は、ヴィシュヌ神を篤く信仰していました。アンコールワットそのものが、ヴィシュヌ神に捧げるための寺院だったとも言われています。
そのため、このヴィシュヌ神像は、元はアンコールワットの中央祠堂塔にありました。が、その後、アユタヤ朝との戦いに敗北したカンボジアに、タイから仏教が持ち込まれたことから、カンボジアではヒンドゥー教よりも仏教が信仰の対象となって行きます。そして16世紀、ソター王の時代に、仏像が中央祠堂塔にもちこまれたことにより、ヴィシュヌ神はこの西塔門に移設され、安置されました。
カンボジア人は、そのほとんどが敬虔な仏教徒ですが、ヒンドゥーの神であるヴィシュヌ神の像を壊したりせず、「自分たちの先祖の神様であった存在」として、現在も敬い、大切にしています。西塔門にあるこのヴィシュヌ神には、現在も多くの花や線香が供えられており、仏教だけでなくヒンドゥーの神にも敬意を払うカンボジアの人々の、心優しい宗教観を垣間見ることができます。


西塔門内には、仏像も置かれていました。

そして壁面には、美しいレリーフが残っています。(2010年7月26日)

これはデバター(壁面に彫られた女神)です。アプサラとも言います。(2010年7月26日)

アンコールワット内にもたくさんのデバター(アプサラ)がいますが、西塔門には、「歯をみせて笑うデバター」という、珍しいデバター(写真左)もいます。(2010年7月26日)

ただの門というだけではなく、西塔門は見どころがたくさんあるスポットでした。(2010年7月26日)

こうして西塔門を通り過ぎ、伽藍までの西参道を歩き続けました。

参道の両側には、いくつものナーガが残っています。

14年前の、同じ場所。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)

このあたりには、大きな建造物も残っています。ここは、かつては経蔵だったのだそうです。

14年前。経蔵の前で。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)


この経蔵の先に、
実は絶好の撮影スポットがあり、
世界中の人が、ここで写真を撮りたがります。
今回、私たちはそこに行かなかったので、
14年前に、その場所で撮った写真を掲載します。


池に映るアンコールワット。「逆さアンコールワット」と呼ばれています。

逆さアンコールワットといっしょに、記念写真。^^(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)


【逆さアンコールワット】
アンコールワットの有名なスポットです。アンコールワットの手前にある池は、もともと、伽藍に入る前に身を清めるための沐浴場でした。その水面にアンコールワットが逆さに映るように、建設当時から計算して造られているのだそうです。


西塔門を出て、さらに歩き続けました。
伽藍は、もう目の前です。


いまここ。😄


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 28 - アンコールワット① 西参道から西塔門へ(2024年1月17日/6日め)

2024年1月17日 アンコールワット・西参道で。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


今回の旅でアンコールワットに行くにあたって、
タクシーという選択肢ははじめからなく、
当然のように、トゥクトゥクを
利用するつもりでした。
(安いですから。笑)


まずは Grab でトゥクトゥクを呼ぼうと、
アプリを開いたのですが、目的地の候補欄には、
「アンコールワット」という名の行き先が
3つもあります。
どれにすればいいかわからなかったので、
ホテルのフロントで聞いてみました。
すると…。


「アンコールワットまで行くのなら、
 ホテルでトゥクトゥクを手配できますよ。
 料金は、1日貸し切りで20ドルです。」
とのこと。


ワンウェイで遺跡に出かけた場合、
帰りのトゥクトゥクが見つからない場合もある。
…と、そういえばなにかに書いてありました。
帰りの便を考えると、たしかに、
1日貸し切りにした方がいいかも。


念のため、Grab で、
片道だけを手配した場合の料金を調べて、
「1日貸し切りで20ドル」というのが、
法外に高いわけでもないことを確認。


「OK。それではお願いします。」
と答え、料金をクレカで支払いました。
手持ちの現金が少ないので、
クレカで払えるのは助かります。^^


注:このときは、「20ドルにはホテルのマージンが入っているので、路上でトゥクトゥクを交渉すればもっと安いのだろうな。」と思っていました。でも、時間のロスや手間を考えたうえで、20ドルでOKとしました。しかし帰国後、たまたま、カンボジア関連のテレビ番組を見ていたら、「シェムリアップでトゥクトゥクを一日チャーターしたら、料金は30ドル」と紹介されていて、びっくり。5つ星ホテルでの手配だったにもかかわらず、かなり良心的な価格だったようです。


さて、支払いを終えたときには、すでに、
ホテルから手配されたドライバーさんが、
私たちの後ろで待っていました。


ドライバーのイエップさんといっしょに。ホテルでいつも待機しているトゥクトゥクだからなのか、街で走っているトゥクトゥクよりもきれいです。座席だけでなく、背当てやひじ掛けにもブルーのカバーがかけられていました。


イエップさんから、
「どこに行きたいですか?」
と訊かれたので、
「ええっと…。
 アンコールワットとアンコールトム。」
と答えました。
どちらかひとつにしてくれ、
と言われるかと思ったら、
「それから?」
と…。🤣


えっ もっと行ってくれるの?
と思いながら、
「タプローム…。」
と遠慮がちに言うと、
「オーケイ!!」🤣


うわ~、みっつも行ってくれるんだ。
さすが貸し切り…と感心していたら、
トゥクトゥクが動き始めました。


しゅっぱあ~つ!


トゥクトゥクが、風をきって走ります。最高に楽しい。😄


途中で、
「チケットは持ってますか?」
と訊かれたので、
「ないです。」
と答えると…。


イエップさんがまず連れて行ってくれたのは、こちら。「アンコール遺跡群チケット販売所」です。

この販売所で、「アンコールパス」を購入します。


【アンコールパス】
アンコールワットをはじめとするカンボジアの遺跡を観光するためには、「アンコールパス」と呼ばれる入場券を購入する必要があります。「アンコールパス」とは、アンコール・ワットを含めたシェムリアップ周辺の遺跡群を見学するための入場券です。シェムリアップ周辺のほとんどの遺跡が、「アンコールパス」の対象になっています。パスには、1日券、3日券、7日券があり、期間内であれば、対象となっている遺跡を何度でも観光することができます。入場回数に制限はありません。

なお、遺跡ではパスを販売していないので、事前に必ず、アンコールパスを購入しておく必要があります。


販売所の中に入ると、30個以上のカウンターが並んでいて、どこも人だかりができていました。とはいえ、それほど待つこともなく、すんなりと購入できました。


私たちが購入したのは、1日券(37ドル)です。
遺跡めぐりは3日間続くのですが、
1日分しか購入しなかったのには、
理由があります。


MIYOは事前になにも調べていないので、
わけがわかりませんでしたが、🤣
とりあえずここでは、
旅のスケジュールを作った夫の言葉に従って、
1日券を購入しました。


カウンターで代金を支払うと、その場で写真を撮られ、完成したアンコールパスを受け取りました。

こちらは、14年前に購入した、家族4人のアンコールパスです。このときは、3日券(当時は40ドルでした。現在は62ドルです。)を購入しています。よく覚えていないのですが、遺跡群に行く途中、ワゴン車の中で写真を撮ったような記憶があります。その後、ガイドさんが販売所に行って、4人分のパスをまとめて作成してくださったようです。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3


パスを購入するところで
30分くらいのロスがありましたが、
朝8時半にホテルを出発して、
45分後の9時15分、
ようやく、アンコールワットの入口に到着。
イエップさんとは、ここでお別れです。


係員にパスを見せて入場しましたが、広い公園のようなところに、舗装された道路があるだけ。


み「アンコールワットはどこなの?」
夫「あそこだよ。」


…と、夫が指さす方を見ると、たしかに、道路のずっと奥に、アンコールワットらしきものが見えます。つまりここは、アンコールワットへと続く参道ということになります。しかし遠い…。笑

とりあえず、遺跡をめざして歩きました。アンコールワットまでの距離は、約300メートルです。

参道の脇に、いくつものナーガ(ヘビの神)が見えてきました。

これがナーガです。7匹のヘビの頭がつながっています。

やがて、参道の両側が湖のようになります。これは、アンコールワットの周囲に広がっている「お濠」です。

アンコールワットの広さは、東京ドーム15個分。その周囲は、環濠と言われる「お濠」で囲まれています。お濠の幅は、約190m。(画像をお借りしました)

アンコール遺跡のほとんどの寺院は東向きなのですが、なぜかアンコールワットは、正面が西側に向いています。したがって参拝者は、西側正面の参道から寺院に足を踏み入れることになります。それが、今歩いている、「西参道」です。お濠の向こうには建造物が見えていますが、これは西塔門です。


【西向きのアンコールワット】
建造時、アンコールワットでは、ヴィシュヌ神が祀られていました。ヴィシュヌ神は太陽の神なので、「太陽がヴィシュヌ神の背後から昇るように」と考えて西向きに造った、という説が有力です。


この西参道は、かつて上智大学が、何年もかけて修復に尽力したエリアなので、「上智大学修復ゾーン」と言われています。歩いていると、地面におもしろいものを見つけました。

石が、人の足の形に削られています。古の職人がいたずらしたのでしょうか。笑 石には、ところどころに丸い穴があいています。これは、アンコールワットを建造する際、石を運ぶために開けた穴です。


穴に木の棒を突っ込み、水をかけて、
木の棒を膨らませると、
棒が石から抜けなくなります。
その棒に縄をつけて、
石を運んだのだそうです。


この丸い穴、アンコールワットを歩いていると、
あちこちで見つけることができます。
昔の人々の知恵だったのですね。^^


西参道をさらに歩き続けると、両側をお濠に囲まれたエリアが終わり、目の前に石の建造物が広がります。左右にどん!と延びる巨大な門。これが「西塔門 (West Pylon)」です。

これは、14年前に、お濠の手前で撮った写真です。お濠の奥には、茶色い西参道が延びていて、その先にある、横長の塀のような建造物が、西塔門です。(2010年7月26日 のんたんとあみちゃん・14歳/中3)

これも西参道です。両側にお濠があり、奥に西塔門が見えます。

その同じ場所にいる、現在の私たち。🤣


入場券チェックポイントから入場し、
両側にお濠を見ながら西参道を直進して、
西塔門の前まで来ました。


次回は、西塔門からさらに、
アンコールワットの伽藍へと歩いていきます。


いまここ。😄(現在地は、西塔門の前です。地図の画像は、「クロマーマガジン」からお借りしました。)


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 27 - Royal Crown Hotel &Spa で朝ごはん(2024年1月17日/6日め)

2024年1月17日 アンコールワットで。(カンボジア・シェムリアップ)


1月17日(日)- 6日め


6日めの朝になりました。
まずは、
ホテルの朝食ビュッフェからスタートです。
宿泊していた Royal Crown Hotel & Spa は、
一泊32324円だったのが、
アゴダのメガセールで85%引きになり、
4989円でした(ふたり分)。
ただし、朝食が付いていません。


こういうとき、私たちは、
てきとうになにか買ってきたり、
外に食べに行ったりして、朝食を済ませます。
シェムリアップでもそうするつもりでした。
でも、チェックインの時、ホテルの方から、
「宿泊者への特別割引料金で、
 朝食ビュッフェが利用できます。」
と言われ…。


ひとり分が約1000円になるそうです。
「ホテルのビュッフェがその価格なら、
 そんなに高くないよね。」
と、夫と相談し、
初日の朝は、ホテルの朝食ビュッフェを
試してみることにしました。


朝食会場は、ホテル1階にあるレストランです。

左:ひき肉と野菜の甘酢炒め
右:ショートヌードルの野菜炒め

左:煮豆のオーブン焼き
右:炒飯

左:チキンソーセージ
右:ローストポテト

ハム、サラダとフルーツ

パン、チーズとスイーツ。

左:ヨーグルトとシリアル
右:おかゆとトッピング。おかゆは日替わりで、この日はチキンのおかゆでした。

MIYOの朝ごはん(1回め)。

まずはいろんなものを少しずつ取って、お試し。気に入ったものは、あとでリピートします。

サラダとフルーツ。手前にあるのはおこわのおにぎりみたいですが…、

もち米と雑穀を固めて作ったスイーツでした。^^

MIYOは東南アジアのおかゆが大好き。おかゆがあるときは、必ずいただきます。

夫の朝ごはん。MIYOのまねして、珍しくおかゆを取っていました。

次は、ヌードルと卵料理のコーナーへ。

麺の具とトッピングがたくさん並んでいました。

麺は2種類。ビーフンと…、

卵麺。

トッピング。たくさんありすぎて迷います。笑

できあがったのがこちら。

リフトアーップ。おいし~い。😄

最後に少しだけデザート。なにげに取ったクッキーがめちゃくちゃおいしくて、感動しました。カンボジア名物の、カシューナッツ・クッキーだったんです。あまりにおいしかったので、私も夫もこのあとリピート。そのうえ、少しだけ紙に包んで、テイクアウトさせていただいたくらい。😅


充実の朝ごはんで、お腹いっぱい。
このあとは、
いよいよ、本日のメインイベント、
アンコールワットに行きます。


14年前、家族でアンコールワットに行ったときは、ワゴン車に乗りました。私たち4人と、ガイドさん、ドライバーさんの6人で、専用車で遺跡を周るという、大名旅行でした。笑(2010年7月26日)

そして今回はコレです。😄


これですか? まさか…?
と思われたでしょうか。
はい、そのまさかです。
ホテルからアンコールワットまで、
トゥクトゥクに乗って、行ってきまあす。🤣


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 26 - リバーサイド・ナイトマーケット(影絵芝居スバエクとラナート)(2024年1月16日/5日め)

2024年1月16日 レストラン・Robam で。漁師のダンスです。(カンボジア・シェムリアップ)


1月16日(日)- 5日め


パブストリートを歩き続けて、
シェムリアップ川まで来ました。


川沿いには、こんな屋台がずっと並んでいます。

その屋台で買ったごはんを、路上のテーブルで食べる人たち。見事なまでに、西洋人しかいません。

その、屋台が並ぶ道路の反対側にあるのが、リバーサイド・ナイトマーケットです。

カンボジアの絵画やスバエクの革細工を売るお店がありました。


【スバエク(影絵芝居)】
カンボジアの伝統的な影絵芝居です。牛の皮を加工した人形を動かしながら、音楽に合わせて物語を紡いでいきます。ヤシの殻を燃やした炎で映し出される、とても幻想的影絵です。
カンボジアの伝統芸能といえば、アプサラダンスショーが有名ですが、もう一つの伝統芸能がこの「影絵芝居」で、2008年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。


14年前に影絵レストランで見たスパエクです。(2010年7月27日 シェムリアップ)
このときの日記です。
ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 22 - ナイトマーケットと影絵レストラン(2024年1月16日/5日め)

スバエクには、こんな大がかりなものもあります。(画像をお借りしました)


【スバエクの歴史】
スバエクは、アンコール時代以前から神聖な儀式として行われていたようです。7世紀に建てられたサンボー・プレイ・クック遺跡には、儀式を行っている様子がレリーフとなって残されています。儀式は本来、神々に捧げるためのものでした。が、年に数回、水田やパゴダ(仏塔)で、クメール新年や王の誕生日を祝ったり、僧侶や地域有力者を崇めたりするために上演されることもあったようです。
15世紀初頭にクメール帝国が滅亡した後は、芸術的要素が強くなり、国民の娯楽の一つとしてカンボジアで一般的に演じられるようになりました。
クメール・ルージュ支配の時代には、国内の芸術家の多くが犠牲になり、伝統の継承が途絶えてしまいました。しかし内戦後に、多くの人の尽力によって再び息を吹き返しました。現在、シェムリアップでは、「ティー・チアン一座」が、伝統的な形式での上演を続けています。シェムリアップ市内には、ショーを鑑賞しながら食事ができるレストランもあります。


スバエク・トーイをYouTubeで見ることができます。


【アジアの人形芝居コレクション】VOL.12 カンボジアの子どもたちによる伝統影絵芝居 スバエク・トーイ Asian Puppetry Collection


スバエク(影絵芝居)に使われる革細工も、スバエクと呼びます。お店の前では、スバエクを作っている様子を見ることができます。革に金具をあて、一点一点、木づちで打って、絵を作っていました。気の遠くなるような作業です。

スバエクの数々。細かい細工が、実に美しい。

ぜひ、拡大してご覧ください。ほんとうにすばらしいです。

マーケットの中は、洋服屋さんやお土産物屋さんで埋め尽くされていました。

さらに奥深く進んでいくと、ラナート・エクを演奏している人がいました。タイの楽器として有名ですが、同じ東南アジアなので、カンボジアでも使われているようです。


【ラナート】
竹または硬木の音板を21~22枚配列したシロフォンです。 総称として「ラナート」と呼ばれます。大小のサイズがあり、高音域を出すものをラナート・エクと呼びます。 鍵盤は、舟形の胴に紐で吊り下げて張られているので、胴が共鳴装置となり、よく響きます。


リバーサイド・ナイトマーケットの中をぐるりと歩いて、再び、シェムリアップ川に戻りました。

川沿いの公園は、屋台料理を楽しむ人たちで大賑わい。

今度は、この橋を渡って帰ります。

来るときに渡った Old Market Bridge から見えた、屋根のある橋です。

ホテルまでは、歩いて5分の距離。途中でスーパーに寄ってお買い物。

カンボジアをバスで走っていると、GANZBERG というビールの看板が数メートルおきに立てられていることがあります。その同じ看板が何十本も並んでいるのを見続けているうちに、夫はすっかり洗脳されてしまい、「GANZBERG、絶対飲んでみたい。」と言い張っていました。無事、スーパーで見つけてお買い上げ。🤣

この日買ったもの。GANZBERG のビール、台湾のパイナップルケーキ、フランスのカマンベールチーズ、リッツ。リッツは世界共通かと思ったら、日本のリッツの方がだんぜんおいしかったです。国によって味が違うんですね。

夜9時半に、ホテルに到着。隣りのメガネ屋さんには、まだ煌々と灯りがついていました。

この日の歩数は、14160歩。朝からずっとバスに乗っていた割には、午後、シェムリアップに着いてからめちゃ歩いています。笑

翌日から、歩け歩けの遺跡巡りが始まり、
連日、26000歩近くを歩くことになります。
多動夫が決めたスケジュールにしたがって、
文句も言わず歩き続けた私は、
エラいと思います。😂😂
誰も言ってくれないので、
自分で言います。(アホ)


(つづく)

ベトナム・カンボジアを歩いた14日間 25 - Robam のアプサラダンス②(2024年1月16日/5日め)

2024年1月16日 レストラン・Robam で。漁師のダンスです。(カンボジア・シェムリアップ)


1月16日(日)- 5日め


パブストリートの中にあるレストラン、
Robam で、アプサラダンスを鑑賞しました。
3つめの演目は、漁師のダンスです。


漁師のダンス(Fishing Dance)
魚の捕り籠を持った男女の踊り手が、漁師に扮して踊る演目です。こちらもカンボジアの民族舞踊の一つです。ちょっとしたコミカルな演出も楽しめます。

汗を拭きながら、魚獲りに精を出しています。

ここからは、ふたりだけで踊ります。

男性が女性に求愛するのですが…、

女性はつれないそぶり。笑

それでも、あきらめずに何度も何度も求愛し…、

ようやく成功。笑

最後は、仲良くふたりで踊って終了しました。😄

こんなにショーを楽しんで、お食事もいただいて、全部で21.5ドルというのは、ほんとうにお値打ちでした。^^

雰囲気も良く、いいお店でした。

レストランを出て、再び、パブストリートを歩きます。向こうの方から音楽が聞こえてきたので行ってみると…、

ンボジア音楽の楽団のみなさんでした。メンバーは全員、地雷で足を失った方々です。


夫が、
「オレ、このCDを買いたい。」
と言ったのですが、
「あなた今、CDって聞いてる?
 聞いてないよね?
 今は、家にある大量のCDを、
 どうやって処分しようかと
 悩んでるときなのに、これ以上さらに、
 聞くつもりのないCDを買ってどうするの?」
と言って、思いとどまらせました。😅


そもそも、現在のMIYO家には、
CDプレーヤーがありません。
音楽を聴きたいときは、ほとんど、
YouTubeで済ませるようになってしまいました。
なのでMIYO家では、夫がこれまでに、
世界中で買って来たCDやカセットが、
埃をかぶっている状態です。


このときは人助けということで、夫は、
「現在はCDを聞かない生活である」
ことを忘れ、
「外国に行ったらCDやカセットを買う」
という、過去何十年もやってきたことを、
再びやろうとしたようです。
(使わないものを買ってどうする…。🙄)


人助けであっても、使う予定のないモノは、
なるべく買いたくないのです。
でも応援はしたい、と思うので、
CDを買う代わりに、
少しだけ、募金させていただきました。


パブストリートの真ん中で、オモチャ売りの女性といっしょにいた、小さな女の子。かわいい。^^

パブストリートを歩き続けているうちに、シェムリアップ川のほとりに出ました。「リバーサイド・ナイトマーケット」と書いてあります。


次回は、川のほとりに広がる、
リバーサイド・ナイトマーケット
(RIVERSIDE NIGHT MARKET)
を歩きます。


(つづく)