MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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をご覧ください。
ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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ガンになって、職場復帰⑨ – 上司との面談

中国に家族旅行(全盲難聴・のんたんと双子のあみちゃん 16歳。)



私の勤務している会社では、
半年に一度、上司と面談しなければならないことになっています。
先日、その面談が実施されました。


本来は、これからの半年間における自分の目標や課題について話し合う場なのですが、
今の職場に移動してから10年です。
上司も、もうよくわかってくださっているので、
仕事について話し合うような問題はほとんどなく、
話題のほとんどは、私の体調についてでした。
抗がん剤の後遺症が残っていて、以前とまったく同じというわけにはいかないけれど、
日常生活はおくれていることを説明しました。


会社の今後について、雑談交じりの話が少し続いた後、
最後に、上司からこう聞かれました。


「失礼ですが、あとどれくらい、仕事を続けていきたいと思っていますか。」
これは、面談で誰もが訊かれることであって、
別に、私だけが肩たたきをされているわけではありません(笑)。


以前の私であれば、
「できるかぎり、働き続けていきたいと思います。」
と答えていました。上司も、
「そうですか。それならよかった。」
と応じて、面談は終わっていました。


けれど、今回は違いました。
深く考えることもなく、ついつい、こう答えてしまいました。
「今の私は、あとどれくらい働けるか、と考える以前に、
 あとどれくらい生きられるのかって思っています。
 ですから、あまり先々のことは考えられないです。
 考えるにしても、たぶん、今から一年先とか二年先とか、それくらいです。
 そうやって、そう先ではないところに目標をおきながら、
 当面、働いていこうかな、と思っています。」


これまでの面談では、
目標の数値化とか、成果の客観的な検証とかを述べることが
常に求められてきました。
そういう意味では、今回の私の回答は、
「正しい会社員」のそれとは、かけ離れたものだったと思います。


でも、もう無理はしませんし、したくありません。
無理をせざるをえない状況になったら、仕事をやめよう。
今はそう思っています。


無理はしない。
とりあえず、今日一日、働いてみる。
今日一日ができたら、明日もやってみる。
…毎朝、そう思いながら、家を出ます。
そうやって、一日、一日を積み重ねているうちに、
復職して一ヶ月が過ぎていました。


こんな私ですが、とりあえず、戦力外通告は、来ていません(苦笑)。
ありがたいなあ…。



「ガンになって」シリーズを、
http://limings.sweet.coocan.jp/miyo01/miyo1704.html
でご紹介しています。


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