MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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全盲難聴・のんたん - S園ふれあい夏祭り①(2018年7月21日)

2018年7月22日 S園のふれあい夏まつり。盆踊りをじょうずに踊りました。(全盲難聴・のんたん 22歳)


7月21日


毎年恒例の、S園ふれあい夏まつりに行ってきました。
長男がS園に入所して、今年が5回目になります。


2017年のふれあい夏まつりのようすは、こちらです。


下の写真の、うしろに見えるのが、S園の一部。
このような立派な建物が、広大な敷地内にいくつもあるので、
はじめの数年、私はいつも迷って、
長男の生活棟まで、ひとりでたどりつけませんでした(笑)。
いまでも、長男の生活棟以外の建物には、
ひとりで行くことができません(汗)。


毎年、S園の隣りにある公園で、
夏まつりが開催されます。
到着してみると、すでに準備が整っていました。


公園の半分のスペースに、イスが並べられています。福引きや模擬店のテントも。その後ろが、S園です。

残りの半分のスペースには、やぐらが設営されています。こちらにも模擬店が。これらのすべてが、S園とボランティアさんによって準備されます。いつもながら、すごいなあ、と感心します。

長男は、毎年、オープニングの演奏に出演するので、舞台横で待機していました。

手を触るだけで、「おかあさん!」と、わかってくれます。^^

夏まつり、スタートです。オープニングは、長男が参加している音楽クラブで構成された、「ヤング&レモン」の演奏です。曲は、「あした、笑おう」。昨年、カホンを叩いた長男、今年はドラムです。中央の奥に小さく写っているのが、長男です。^^

演奏終了。

会場内は、園生はもちろん、地元の人々でいっぱいです。

長男は、「新しいスピーカーの音を聞きたい。」と。
スピーカーが大好きなのは、5、6歳の頃から、変わりません。^^
MIYOのワンピースは、先週、タイの市場で買ったもの。750円でした。(笑)

イスに座った長男に、「いっしょに座ろう」と言われたので、「イスが一つしかないから、いっしょに座れないよ。」と答えると、ヒザに座らせてくれました。初めての体験です。うれしそうな母。(笑)

盆踊りが始まりました。やぐらの周りで、輪になります。

「オフクロと盆おどりなんて、まいったな~」とでも言いたげな長男。(笑)

それでも、お囃子に合わせて、踊り始めました。

この日に合わせて、S園で踊りをしっかりと教えていただいていたようです。初めて聞く曲だったのですが、長男、上手に踊り続けるので、びっくり。私の方が、長男の踊りをまねして踊っておりました。
他の園生のみなさんも、見えなくても、全員が上手に踊って、楽しんでいました。


園生も、地元のみなさんも、
みんながいっしょになって、
やぐらの周りで、盆踊り。


模擬店も、すごい行列ができていて、
焼きそばやコロッケなどが、
次々と完売していきました。


それにしても、暑いです。
前日から、ペットボトルのお水を冷凍庫に入れ、
キンキンに凍ったのを持参してきました。
ちょうど良く溶けかかって、氷水状態がおいしい。^^


いい機会なので、「つめたい」ということばを、
長男に教えてみました。


氷水を飲んでいる長男の耳元で、「つめたいおみずだよ。」と繰り返す、母。(苦笑)


全盲難聴の長男は、現在も、ことばを獲得中です。
そんな長男、
「冷たい」お水と、「冷めた」味噌汁の使い分けが、
うまくわかりません。
だから、ちょうど良くさました、飲み頃の味噌汁を、
「冷たい味噌汁」と言ってしまいます。


気長に、気長に、教えていくしか、ありません。
なので、母は、今日もくりかえします。
長男の耳元で、
「のんたん、冷たいお水、だよ。」
と、言ってみます。
そして、凍ったペットボトルを、頬にあてて、
「つめた~い」
と、言ってみます。
冷たいって、こういうことだよ、と。


この次に帰宅したときには、
「さました味噌汁」と「冷たいお水」の両方を、
飲ませてみようと思います。
違いがわかるように。


いまごろ? と言われそうですが。
いまさら? と言われそうですが。


それでも、できるようになるのは、
うれしいことだから。
気長に、気長に、続けます。


(つづく)

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