MIYO'S WEBSITE - 全盲難聴のんたんの記録と卵巣ガン、そして旅日記。

超未熟児で生まれた後遺症で、全盲難聴(盲ろう)となったのんたん、双子の妹あみちゃんと共に楽しく生きる家族のお話です。
子どもたちは24歳になり、毎日元気に楽しく暮らしています。
卵巣ガンになって思ったことも、少しずつ書き始めました。
ベトナム日記は、
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ベトナム家族旅行:
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小学生だったころの子どもたちの育児日記は、こちらです。
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髪が生えてきました

2016年12月5日に、最後の抗がん剤治療(全6クール)を終了しました。
その日の診察室でのことです。
「抗がん剤は、今日が最後ですね。
治療が終われば、これから、体調は回復していくからね。
  白血球も、徐々に上がっていきますよ。」
と、励ましてくださるH医師。
うれしくなった私は、調子に乗って、つい、訊いてしまいました。


「先生。あの、お刺身は、いつ頃から食べても良いでしょうか。」


「ようやく抗がん剤治療が終わるという日に、
おまえの頭の中は『お刺身』しかないんかい?」
とつっこまれたら、はい、そうです、と答えるしかありません。
それくらいに、私の頭の中は、「お刺身」しかありませんでした。
だって、大好物なんです。
それを、4ヶ月も我慢してたんですT_T。


H医師、いつもの優しい笑顔で、
「んーーー。それはじゃあ、次回の診察の時に、
  検査の結果を見ながら、考えましょう。」
と。
つられて笑顔になって、診察室を出ようとする私に、
こうも言ってくださいました。
「治療が終わったら、髪も生えてくるからね。
  大丈夫ですよ。」


言われて初めて、私も、「ああそうか。髪が生えるんだ。」と気がつきました。
けれど、そうは言われても、
このツルツルになった頭にまた髪が生えてくるなんて、
実感がわきません。
髪の毛のことは、そのまま忘れておりました。


それから6週間ほど過ぎた頃のことです。
トイレで、ふと、壁の鏡を見ると、
自分の頭にうっすらと、髪の毛の層ができていることを発見!
「わ、ほんとに生えてきた!」
びっくりして、娘に言うと、
「うん。そうだよ。」
と。
聞くと、娘は、私の頭に髪が生え始めていることに気がついていたそうです。
気がついても、黙っていた。
娘なりに、気を遣ってたんですね、きっと。^^


抗がん剤終了から、今日で7週間になります。
ツルツルになっていた頭には、今、
うっすらとした膜のような、髪の層ができています。
髪の長さは、5ミリくらい。
なでると、ベルベットのような手ざわりが気持ちよく、
一日に何度もさわってしまいます。


髪がどんどん抜けていってしまったときは、
あらかじめ聞いていたことであったし、
特に悲しい思いをすることもありませんでした。
けれど、こうして生え始めると、
やっぱりうれしいですね。
こうやって、少しずつ、少しずつ、
元の生活に戻っていけるかな、と願っています。


………


その他の記録は、
ガンになって
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ガンになって、やったこと
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